散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか新潟(10) さて、幾らだ

2013年09月11日 19時25分53秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
新潟駅前周辺を飲み屋を探してさまよう。店の前に出ていた本日の仕入れを見て、一軒の店「U」に飛び込みで入って見る。果たして成功するかどうか…

店内はカウンターがなく、ほぼ全室、個室に近いような作りらしい。メニューを見ると、それほど新潟っぽいメニューがない。また、酒の種類もそれほどない。これは失敗したかなと思いつつ、非常に明るいおかみさんが「うちはコースがお勧めなんですよ」というので、あきらめてそれに流されてみることにした。

酒は米百俵を注文。通しとして南蛮エビ卵の塩辛が出てきた。たまに南蛮エビの卵は食べるが、実は対して味はしない。そこを塩辛にしてくると、プツプツの歯触りが生きてくる。



次はうみそうめん。アメフラシの卵もうみそうめんと呼ぶことがあるが、これはどうやら海藻らしい。麺つゆにつけて、まさしく素麺のように食べる。



ここで変化球。カボチャとパプリカの冷製スープである。和食ばっかりだと最近の人は飽きるからね、ということらしい。かなりパプリカのはっきりした味がする。



そして刺身。ハタ、平目、鯛、南蛮エビの4種類だ。白身を食べ比べられるのは嬉しいね。ハタは北海道で言うソイのような歯触りと淡白な味。平目、鯛はそれぞれに濃厚な味がする。そして驚くのは南蛮エビ。北海道でももちろん普通に食べているのだが(甘エビというのが一般的か)、鮮度が一段上のような感じがする。いわゆるエビの匂いのようなものが全くない。



よし、段々乗ってきたところで、酒を進ませるイクラ・エビ黄身酢・かきのもと・アワビ・茶豆のセットが出てきた。これはもう堪らないね。



まだまだ続くよ、次は甘鯛の塩焼。おまけに鱈の肝煮が付いてくる。しかしこの甘鯛は塩加減の良さと、白身の旨さで手が止まらなくなる。



そろそろ終盤かと思いきや、ここでズワイガニが到着。そこら辺で普通に見かけるものより、足のサイズが大きい。そして下には甲羅半身もあるので、味噌を集めて身と和えて食べる。ここは燗酒をもらおう。これがあわない訳がない。





カニは手こずるし、そろそろ満腹感が訪れてきた。最後の一品は驚くなかれ、エビチリだ。



これを場違いと思ったら大間違い。エビは天ぷらの技法で火が通されて、その衣を損なわないように、辛さ控えめのチリソースを合わせてある。食べると、衣のザクッとした良い感触にまだエビの味がしっかり分かり、和風と呼んでいいチリソースの味がなじんでくるのだ。

これは意表を突かれ、してやられた。実に満足すべきコースであったと言えよう。

最後におかみに「美味しかったです。コースを勧めていただいて、本当に良かった」とお礼を言って店を出る。「またぜひ」と言われたが、札幌からはなかなかいけないよなあ。

ちなみに勘定もこの内容でこの値段かという驚き価格であったことをご報告しておこう。



料理にやられ、実は本日はこの1軒で終了。少し買物をして、ホテルに戻る。

なぜか新潟(9) 高い所など

2013年09月11日 16時52分33秒 | ART
さて、イタリアンに満足し、次は「新潟市マンガ・アニメ情報館」に行ってみよう。しかし、もう最近付いて行けないからな。企画展として「魔界王子展」というのをやっているのだが、この人たちが誰だかも知らないしな。



と冷たい感じで入館した私の前に、恐るべきものが立ちふさがった。大空魔竜ガイキング、ライディーン、ライジン号の超合金だ。イナズマンの乗るライジン号の超合金は、私も持っていたな。



おっと、キャプテンフューチャーのコメット号だ。若干、ディスカバリー号のパクリだし、原作のコメット号とは全く違うのだが、いいよなあ、これ。



次はゴッドフェニックスだが、サイズが小さいな。やはり5台合体しないとダメだよ。



ガ・キーンに鋼鉄ジーグだ。しかし、この記事、誰か共感を感じている人はいるのかな。



いや、まだまだ行くぞ。電人ザボーガー、タイガーセブン、分からないのが1人、スペクトルマンか。



ジャンボーグA、ファイアーマン、ミラーマン、ウルトラ兄弟だ。大体、会話をしているとこの辺でもう引かれるけどね。



ウルトラ警備隊、MAT、TAC、レッドバロン、マッハバロン?、ゲッターロボ。



ゲッターロボ、グレートマジンガー、マジンガーZ、デビルマン。



おお、変身サイボーグまであるではないか。



さらにミクロマンだ。子供の頃、燃えたなあ~。



ということで、興奮マックスになりつつ、展示室内に入る。ドカベンのマンガのコマを立体的に再現したコーナー。



モーションキャプチャーを使った「うる星やつら」ラムちゃんとの鬼ごっこゲームだ。画面に登場するラムちゃんにタッチすると、ポイントになるのだ。誰もいないので、思わずやってしまったではないか(ちなみにうる星やつらはほとんど見たことがない)。



この人たちが、魔界王子。どんな人たちなの?



トイレに行くと、そっち方面にも気になる展示があった。ミリンダの500mlボトルだ。



ドキドキ(イライラ?)するぞ、パーフェクション。



持っている友達がいて、羨ましかったな。ボウリングゲーム。



ホームダービー。これで競馬にはまった人がいるに違いない(ウソ?)。



光線銃ライフル。これ、ものすごく欲しくて買ってもらった。嬉しかったなあ。



マンガ館の特別展示コーナー「いじめ」。ものすごく暗くなるような内容…



よし、次は新潟に来たのに清水寺だ。

■新潟県立万代島美術館「京都 清水寺展」。新潟に行こうと決めてからこの展覧会に気がついたのだが、実に嬉しかったものである。

「本堂 雷神像」:針金のようなものをラーメン丼の縁の模様のようにして、雷を模しているのが可愛い。本堂からは四天王+二十八部衆の2体+千手観音+雷神・風神の9体がお目見えだ。
「奥の院 三面千手観音菩薩坐像」:平成15年に243年ぶりに開帳された秘仏が新潟に見参。本来の顔の左右に顔があり(興福寺・阿修羅像のような感じ)、さらに頭上も合わせると二十七面の千手観音である。手の形に立体感があり、なまめかしい。横についた顔は切れ長の目でこちらを見ているかのようである。
「宝蔵院 毘沙門天立像」:赤と緑の邪鬼が珍しい。

「善光寺堂 如意輪観世音菩薩坐像」:くつろいでいる。手に生々しい柔らかさがある。
「随求堂 大随求菩薩坐像」:七重の獅子座蓮台という、ゴージャス感がある。

少々展示点数は少なかったが、地味にいい仏像が来ていた展覧会である。



ついでにこの美術館の入っている朱鷺メッセの最上階、展望コーナーに行ってみる。遠くは見通しが悪く、佐渡島は見えなかったが、新潟付近の景色を一望することができた。



こんなところで、本日の観光は終了。今日は駅方面に少し向かってみるか。

なぜか新潟(8) ビバ、イタリアン!

2013年09月11日 12時06分16秒 | 食べ歩き
新潟に来たかった理由の一つが、イタリアンである。もちろん「イタリア料理」ということではない。地元ローカルのファーストフードチェーン「M」で出しているのがイタリアンという料理なのである。

どんなものかというと、ソース味の極太焼きそばにトマトソースをかけるという無茶な料理なのである。さらに最近ではホワイトソースや麻婆豆腐などの新たなバリエーションも増えているとか。

カウンターで注文して、番号札を持ってしばらく待つ。



私が注文したのは、何と言ってもカレーイタリアンだ。本来、一番オーソドックスな味のものを食べるべきなのだが、焼きそば+カレーというメニューに負けてしまった。ついでにポテトフライ、メロンソーダを付けた、超ジャンクセットだ。



しかし食べてみるとどうだろう。全体的に優しい味だ。麺の圧倒的な存在感はあるが、もやしとキャベツの歯触りも強い。野菜たっぷりのかなりヘルシーな食べ物のような気がするのである。

あたりを見回すとファーストフードチェーンにしてはやけに年輩の客が多い。平日昼間ということもあるだろうが、ご老人と言っても良い人たちが、黙々とイタリアンを食べているのである。

また、マニュアル頼りでない店員さんも魅力的である。当然、商品は番号札と引き換えなのだが、特に年配客に対してはお店の人が商品を持ってきてくれてしまうのである。



実にいい店の印象的な食べ物であった。残念ながら他に食べたいものもあり、イタリアンは1食しか食べることができなかった。また、おみやげ店にも常温で持ちかえることのできるイタリアンは存在していなかった。いつかまた食べたいものである。

なぜか新潟(7) 新潟の歴史

2013年09月11日 11時36分23秒 | ART
正直なところ、私は新潟のことを何も知らない。漠然と米どころ・酒どころだろうなあ、くらいの印象しかもっていなかったのだ。そんな中、まずは「みなとぴあ 新潟市歴史博物館」に行ってみることにした。

1911年に建てられた新潟市庁舎のデザインを取り入れた形で作られたのが博物館本館である。



その前に水路のようなものがあった。これ何なの? と思った私が愚かだった。



新潟は徐々に出来た砂丘の上にある街のため、川や堀、潟が多くあり(地名からして当然だろう)水運が活用された街なのである。しかし、洪水や自動車の増加でいつしか堀は埋め立てられ、いまでは通りに名前が残っているだけと言ってもいい状態になっているのだ。これはその堀を部分的に再現した展示なのである。

館内に入り、常設展示を見る。新潟へ流れ込む川と水脈を表現した模型。下が新潟で上がアルプス等。新潟の人は地形をこういう形で認識しているのだろうか。



この辺の話は、館内のミュージアムシアターで一通り聞くことができた。しかし、他に客はなく何とも寂しい限りである。まあ、平日の午前中だから、こんなものだろうか。



新潟の歴史展示を見る。次は「新潟白山神社大船絵馬」。



新潟の料亭でだされていた宴会料理復元。うなぎも良いが、厚みのある鮭が実に美味しそうだ。



そして、新潟人の誇り初代万代橋の模型。



初代万代橋の親柱(実物)。



新潟が満州への交通の要所だったことをうかがわせる展示があった。

 

第2次世界大戦中は原子力爆弾の目標の一つだったためか、あまり空襲被害がなかった新潟市らしいが、戦後は苦難の日々が続く。新潟大火、地盤沈下、新潟地震などが10年ほどの間に襲いかかってきたのである。水害防止のために、川の立体交差をさせて、水の流れを作り出してさえいる。



ということで、新潟の歴史をコンパクトに理解するには、とてもいい博物館だった。



博物館を出ると、そこは信濃川の河口である。怖くて新潟市の人には聞けなかったのだが、信濃川は随分濁っている。



後日、長岡市の人に聞いたところ「あの辺は汚くて、別の川みたいなもんだね」とのことであった。

ついでに旧新潟税関庁舎を見学。思えば、日本が最初に開港した5港の内、日本海に面しているのが唯一新潟港なのである。

 

これでひとまず見学を終了し、観光循環バス「ドカベン号」で街中へ戻る。後述するが、新潟市はマンガの街でもある。


なぜか新潟(6) ホテルの朝食

2013年09月11日 09時30分13秒 | 食べ歩き
昨日はそれほど飲んでいないのに、かなりやられた感じで起床。どうにか7時半頃に朝食をとる。



食べたものはおかゆ(笑)、味噌汁、漬け物、梅干し、昆布佃煮、海藻、筋子、温泉玉子、のっぺ、鮭粕漬け。おかゆにはとろみのあるあんをかけて食べる。印象深いのは何と言っても鮭だ。北海道も素材は良いのだろうが、ただ焼いただけの鮭が多い。この後、デパートなどでも見たのだが、新潟では鮭の味付けのバリエーションが非常に多いのだ。工夫が常に考えられているように思う。



のっぺは疲れない家庭の味。二日酔いの日にはピッタリだ。それから筋子も久々に食べたねえ。

何とか大部分食べきって、部屋で少し休息。9時半頃、本日の観光スタート。