本日は近美→創→三越→スカイホール→さいとう→ivory→らいらっく→富士フイルム→大通→グランビスタ→道新→時計台の12か所。
■北海道立近代美術館「ミュシャ展」。
「人形を抱くヤロスラヴァ」:娘さん、可愛い。
「『リプシェ』の舞台デザイン」:ディズニーもジブリもことごとく影響を受けたのではと思えるようなデザインだ。
「演劇芸術のアレゴリー」:横4メートル近い大作。こういうのが見られるだけで嬉しい。画の周りにはぐるりと演劇の仮面のようなものが描かれており、装飾性が高い。
「ルフェーヴル=ユティル ビスケット:シャンペン風味」:この頃から商業が一般の人々にも影響を及ぼすようになり、生活必需品以外のものが販売されるようになったのだろうか。上流階級をイメージさせるデザインだ。
「ネスレ乳児食」:西洋の母子像の流れが感じられる。
「ネスレ社の奉祝ポスター(ヴィクトリア女王即位60年記念)」:2メートル×3メートルの巨大ポスター(カラーリトグラフ)。豊かさが浸透してきたということか。
「『鏡によって無限に変化する装飾モチーフ』のためのデザイン」:流れるような線を見ていると、ロジャーディーンを思い出すね。
「『装飾資料集』」:アルファベットのレタリングがあったり、身の回り品のデッサンがあったりして、北斎漫画という感じ。
「≪来たる年≫(1898年のカレンダー)の習作」:新年度の女神を描いたものか。赤のチョークでざっくり描いたようだが、細やかで、これはいい。
「四芸術:ダンス」:この女性の描き方には天野喜孝が影響を受けているのではあるまいか。
「裸婦」:突然、ぐっと骨格の感じられる人物画が登場。
「薔薇色の布をまとった裸婦」:生頼範義的な女性の体である。
「百合の聖母」:今回は出品数が多く(図録番号は246まである)、展示面積を取るためにかなり曲がりくねった細い通路になっている部分がある。これは縦2.5メートルくらいあるので、狭い通路が実に残念だ。聖母の手前にチェコの民族衣装を着た少女が描かれている。
「≪スラブ叙事詩≫」:3~6世紀の「トルコ民族の鞭とゲルマン民族の剣の間で」に始まり、1918年の「究極のスラヴ民族」までが描かれた作品。今回はもちろん完成品の超大作が来ているはずもないが、かなり見てみたくなった。
有名なポスター作品だけがミュシャではないということが、当たり前だが良くわかる展覧会である。もう一度くらいは行ってみたいと思う。
■ギャラリーivory「ひみつきち展~14人の冒険~」。陶製ウミウシの箸置きがあり、気に入って即買い。しかも2個。ウミウシはカラフルでいいのだ。
ところで展示会場に「ハラスメント、アートストーカー禁止します」といった注意事項が貼ってある。時々「ちょっとしつこいかも」と思う人を見かけたりはするのだが、やはりいるんだろうなあ。こういうのを見ると、うかつに感想も言えんなあ、と自分の無口を正当化してみたりする。
■時計台ギャラリー「外山欽平油絵個展」。今年の題材はいよいよ「Q」。元々形が面白い上に、小文字の「q」や筆記体で数字の「2」見たいなバリエーションも豊富。そのためか、色彩も普段より華やかになっていたような気がする。
■時計台ギャラリー「札幌時計台ギャラリーコレクション展」。一原有徳、谷口一芳、佐藤武、伏木田光夫の作品が気になった。しかし時計台ギャラリーが埋まらない日が続いている。
天気は次第に快晴へ。