散歩日記X

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20100718ギャラリー巡り

2010年07月18日 16時23分02秒 | ART
函館から戻ってきてのギャラリー巡りは、近美→コンチネンタル→大通→大丸→紀伊国屋→三越→スカイホール→さいとう→ivory→趣味の郷の10か所。

時計台の今週の展示(特に柳田昭)をスキップしたのは、残念だった。

■北海道立近代美術館「これくしょんギャラリー」。2作をならべ「どっち!?」と、選択する展示構成になっていた。せっかくなので、どっちを選択したか書いてみたい。

(1)家に飾るとしたらどっち!?
・伊東深水vs小林清親は、気持ちのいい風景で、小林の勝ち。
・和田誠vs長新太は、洗練されている和田の勝ち。
・山内弥一郎の「ツバメ」と「運河」では、建物の形に飽きがこない「運河」の勝ち。
・山口蓬春の「冬菜」と「紫陽花」は、唐辛子の赤がピリリと効いて「冬菜」の勝ち。
・長谷川昇の「横たわる裸婦」と「婦人像」は、服を着ている「婦人像」の勝ち。

(2)どきっとするのは、どっち!?
・鈴木清とマイケル・アーンツは、人の足の形が生々しいアーンツの勝ち。

(3)絵の中に入って見たいと思うのは、どっち!?
・中村善策と結城素明は、独特の角度が気になる中村善策の勝ち。
・久保守と国松登は、悲しい遊園地の雰囲気が良く、久保守の勝ち。

(4)こういう絵を描いてみたいと思うのは、どっち!?
・宮川美樹と郭徳俊は、描いてみたくはないのだが、圧倒的に宮川美樹の勝ち。

(5)何が描かれているのか気になるのは、どっち!?
・難波田龍起と村井正誠は、人にも魂にも見える不可思議さで、難波田龍起の勝ち。

勝ち負けは冗談だが、比較してみるのは面白い。同一作家の作品で比較している所もあるが、できれば、違う作家の作品を並べてくれた方が良かった。異質の物を比較することによって、真剣に「どっち!?」と考えることができると思うのだ。

■コンチネンタルギャラリー「交差する視点とかたち vol.4」。
阿部典英「ネェダンナサンあるいは飛べない面長始祖鳥」:いつもの立体に、木の羽がつけられている。その羽は体を支えるには小さすぎるのだ。
下沢敏也「RE-volve」:棺の上に、首のない死体を思わせる形。

■三越「レオナール・フジタとエコール・ド・パリ版画展」。フジタの「秋田娘」は珍しいかな。秋田滞在時代の作品なのだろうか。

■スカイホール「笹山峻弘個展-インド・チベット紀行-墨」。白い王宮に曼荼羅の色彩が印象的だったのだが、今回は墨で黒一色の作品が多い。

■さいとうギャラリー「富樫はるか展」。エスカレータ横のミニギャラリーと、メガネサロンの前に2点展示されていた。ここは見落としがちなので、気がついて良かった。少し背景に描かれているものがデザイン化している点が、気になると言えば気になる。


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