今日は体調も良くなり、早めに出動。近美→三岸→資料館→文学館→富士フイルム→道新→時計台→たぴお→グランビスタ→チカホ→JR ART-BOXの11か所。
■北海道立近代美術館「星星會展-日本画の伝統と未来」。うーん、見る目がないというのは悲しいことで、私にはどこに未来があるのか良く分からない。何か、もどかしさにもやもやするだけだ。
田渕俊夫「緑溢れる頃」:どこかで名前に記憶があるともったら、智積院の講堂の襖絵を描いた人だった。これは夜の樹木を描いてネガ反転させたような、日本画としては不思議な感じがする作品。
竹内浩一「しなる」:虎を描いている。昔の日本人が描いた虎はどこか猫っぽくユーモラスになっていたりするが、これは現代ゆえのリアリズムがある。
竹内浩一「鼓」:鼓を打つかのようなポーズの”猿”3連作。こちらは猿を描きながら、ある種の内面表現になっている。
■北海道立三岸好太郎美術館「生誕110年 三岸好太郎展」。高輪画廊、個人蔵、東京国立近代美術館等から27点の作品が出品され、この美術館の展示としては、あまり見たことがない程みっしり画が並んでいる。
「海」:海はほぼグレーで、一番手前だけ水色の色彩。大胆なタッチで、三岸美術館所蔵の「海」とはかなり違う。
「オーケストラ」:宮城県美術館所蔵の作品は、スクラッチ部分もあるが、かなり筆でオーケストラの楽団員を描いている。好みはあるだろうが、こうして見ると三岸美術館の「オーケストラ」の方が、モノトーンで洗練されているような気がする。
「点と線」:人の頭を思わせる不定形の形に、線で胴体を描いた感じだが、完成度が高い。高輪画廊蔵。
「金魚」:これも学生運動時の危機から学生によって救出されたのだとか。
「海と斜光」:奇妙な明るさの漂う傑作。それぞれのものがバラバラな描かれ方が気持ちよい。傑作。
「煙突と蝶」:工場、機械とその上を漂う蝶。高輪画廊はいいの持っているな。
そして次は「雲の上を飛ぶ蝶クッキー」の案内だ。
■北海道立文学館「三鷹の森ジブリ美術館企画展示「挿絵が僕らにくれたもの」展-ジブリが読み解く”通俗文化の源流”-。
宮崎駿が影響を受けたというアンドルー・ラングの童話挿絵”パネル”展。展示は古い図書室風に凝っているが、とにかく説明の文章が多いため、それぞれに読む速度の違う人間同士で大混雑。その他に影響を受けた画家ということで、ウォーターハウスや青木繁の紹介があったが、なるほどという感じ。それから奥の方にキングギドラ…、じゃなくて多頭龍がはみだしてくる展示あり。
■富士フイルムフォトサロン「グループ18%GRAY写真展 ひかりと遊ぶ」。やっぱり本格的に写真をやっている人の作品は、ちょっと見ても違うなあ、という展覧会。
■札幌駅前通地下歩行空間「アートに触れる2013」。
千田浩徳「揮発」:写真にすると単純に見え過ぎて良く分からないか…
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大橋鉄郎「キャンバス」:これも分かり難いか…
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山崎愛彦「物」:ポリゴン的な所が面白い。
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苛原治「snow grain」:間違いなく上手いのは分かる。今後どの方向へ行くのか?
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■JR ART-BOX「毛内やすはる「結晶」」。黒いガラスケースの中で映える作品だと思う。もう少しガラスが反射しないようになっていればなあ…