散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

お盆明けの一杯

2016年08月16日 20時00分33秒 | 飲み歩き・琴似界隈
8月15、16日は月・火とはいえ、お盆進行のため仕事は中だるみである。早くに仕事場を出て、先日行った蕎麦屋で一杯やろうかと思ったが、すでに「本日、蕎麦売り切れ」ということだった。こんなに早く売り切れるのであれば、なかなか来られそうにない。

ということで、いつもの居酒屋「D」へ。先客は結構いたが、カウンター席に座ることができた。湿度も高く、最初は爽快にビール(小)から。通しは新じゃがのローズマリー炒めである。



定番の刺身盛り合わせには酒を合わせよう。あたごのまつ特別純米は酸味があり、食中にいい感じ。刺身はマグロ、タコ、サーモン、しめ鯖、いわし、イカと、これでもお盆明けなので品薄なのだそうだ。





この中ではいわしがいい状態に脂が乗っていたかな。もう一杯酒をということで、作プロトタイプMを頂く。これはなかなかどっしりした味わいの酒なので、エリンギとラムのスパイシー炒めという香りの強いつまみを合わせてみた。





相性はもちろん悪くないのだが、それにしてもこのスパイシー炒め、滅茶苦茶美味いね。洗練されたラム料理も悪くはないのだが、ちょっと香りが強くて、ワイルドな奴が嬉しいね。

そこそこ満ちてきて、最後にラガヴーリン16年(珍しい200mlボトル)とビーフジャーキー、チーズのおつまみ。ラガヴーリンって、好きなウイスキーなのだが、これは1990年代ボトルだということで、一味違う。ボトルも小さいせいか、より一回り味が凝縮したようである。

これですっかり満足して、少し雨の降る中を帰宅。明日の天候は荒れるらしいが、果たしてどうだろうか。

20160815最近読んだ本

2016年08月15日 23時06分34秒 | 読書
■「黒い炎の幻影 ペリーローダン526」ヴルチェク、グリーゼ

■「立ちそば大全」今柊二
再読。

■「O.tone vol.94」
ひる酒ゆう酒特集。ほぼ知っている店ばかり。また、「ゆう酒」に逃避するとはいかがなものか。創作の庭は民野宏之「Ice bar」が取り上げられていた。

■「帰還兵の戦場3」ギャビン・スミス

以下、図書館の4冊。
■「最強「ご当地定番」のつくり方」勝山良美

■「「18歳選挙権」で社会はどう変わるか」林大介
これは18歳、19歳だけの問題ではないと思う。社会について何らかの方向性を指し示すためには、自分の利害関係や感情をおいといて、社会を俯瞰する能力が必要なのだと思うが、そういうことができる人はほとんどいない。

■「営業の大原則」中村信仁

■「ある日突然40億円の借金を背負う―それでも人生は何とかなる。」湯澤剛

今度一杯やりに行こう

2016年08月14日 12時42分24秒 | 食べ歩き
先日、中通を歩いていて初めて気が付いた蕎麦屋さんで昼食をとることにした。どうやら開店から1年くらいはたっているらしく、気が付かなかったとは何たる不覚か。

店に入り、外向きのカウンター席に座る。まずは定番のもりそば。そしてランチ時にはミニ丼がセットできるようなので、ミニ天丼をつけてみる。ちょうど4人客が私の直前に入り、全員バラバラの注文だったのだが、思ったより早く私の品もやってきた。手際は良いように感じる。



ほう、蕎麦は白い更科だね。どちらかというと田舎蕎麦のパンチを好む私であるが、これはこれでつるつると食べやすい。蕎麦は見た感じセットだし少な目かなと思ったが、食べ進むうちに結構な分量があるように思えた。

ミニ天丼は海老、カボチャ2、舞茸の天ぷらが乗っている。ゴマ油で揚げているのかな、香りがはっきりして良い感じ。味付けもしつこくない程度にしっかりしたタレで好ましい。

蕎麦湯もたっぷり来たが、セットを食べればかなりの満腹感である。そんなには飲めないものの、白濁した蕎麦湯を楽しんだ。



昼からOKの晩酌セットもあり、蕎麦屋らしいつまみ(居酒屋的ではなく、蕎麦屋のつまみである)も多いので、これはぜひ一杯やる形で来てみたい。日曜日は飲まないことにしているから、いつこられるかな。


麻痺して締める

2016年08月13日 20時30分30秒 | 食べ歩き
狸小路を歩くものの、どの店も結構な客入りで、手ごろなところがない。



そうしているうちに、酔いも回ってきて、締めのものを食べて帰る気分になってきた。



ということで、某店へ。ポークカレー並盛にサラダセット(サラダ、味噌汁)をつける。



うっ、野菜を取りたかったのは分かるが、今見ると食べすぎだな。ちなみに、カレーがぬるくて、今一つだった。

お盆進行

2016年08月13日 19時29分37秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
確かやっているはずだよなと、バー「N」へ。お盆期間中の土曜日だったが、幸いなことに営業してくれていた。



1杯目は涼し気にアクアビットフィズ。香りも良く、スッキリ爽やか。



2杯目はジン+キルシュワッサー+GET27+レモンのカクテル。キルシュワッサーの味で、何となくにぎやかな感じ。



3杯目はちょっと珍しいグレンリベットサイファーを飲んでみる。作り方非公開のグレンリベットらしいが、一番スタンダードな製品に比べると、ぐっと甘味があって、かつ複雑な味。これはモルト好きでも、十分楽しめるのではなかろうか。



1件目の日本酒が効いてきて、3杯で終了。

北海道大箱居酒屋(6)訳あってちょっと贅沢

2016年08月13日 18時23分17秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
本日はお盆日程ということもあり、個人店ではなく大箱居酒屋を目指す。ずいぶん昔に行ったことがあるような気がする居酒屋「Y」へ。開店早々の1番客になってしまい、カウンター席の端に座る。ちゃんとカウンター席もあるので、一人客でも大丈夫である。

今日の暑さだ。まず1杯目はビール。通しはイカ刺しのわさび漬け和え。わさび漬けの苦手な私だが、これは何とか食べられた。



まずは「本日のおすすめ」から、私には珍しい生本マグロ中トロを注文。私は普段、白身や貝類が好きだと言って、中トロなどを頼まないが、それは値段が高いからである(いや、白身や貝が好きというのも本当だが)。今日はまあいいかと思い切って注文だ。



おっと、これはなかなかよさそうな中トロだ。1切れ食べると、もちろん冷凍していない舌触りの良さ、程よい脂が口全体に広がる。脂があるので、山葵も醤油ももっと多くつけてもよさそうだ。と思いつつ、これをビールで食べるのはもったいない。

マグロをもう少し取っておくことにして、「手間ひまかけてます!」のキャッチコピーが嬉しい、牛すじ煮込みを注文。



おお、これは素晴らしいぞ。ねっとりした牛すじ、コクのあるスープ。途中で一味を投入するが、これはなかなか手が止まらない。「北海道に良い煮込みなし」という私だが、こういう店も含めて探せば、まだいろいろあるのではなかろうか。

私の目の前ではテレビで高校野球をやっており、1ヒットで守備陣がてんやわんやとなり、3点が入った。高校野球が好きな向きには、居酒屋で見るテレビがたまらないだろう(私は興味が無い)。



よし、ここでマグロに合わせて広島の酒、雨後の月だ。結構大きめのぐい飲みに、受け皿まであふれんばかりの雨後の月。過去、最高新記録と思われるほどの酒が注がれ、これでマグロを食べる。たっぷりの山葵も花にツンと来ず、爽やかな香りである。



さて、何かもう1品頼もうか。本日のかま焼きというメニューがあるので、内容を確認してもらったところ、鮭のかま焼きらしい。それを注文し、さらに龍勢備前雄町をハーフ注文。先ほどの1合に恐れをなしての5勺注文だが、何とか常識的な量がやってきた。味はというと味はしっかりしているが、酸味もかなり強めで、食事には合いそうだ。



かま焼きがどどーんと到着。



焼け具合も非常によろしく、あちこちから取れる身も結構な量がある。これは良いかま焼きだった。

大箱居酒屋シリーズの中でも、なかなかおすすめの店であると思う。


20160813ギャラリー巡り

2016年08月13日 16時56分20秒 | ART
本日は資料館→道新→時計台→赤れんが→東急→大丸→紀伊国屋→大通→富士フイルム→三越→スカイホール→さいとう→市民の13か所。途中から、炎天下を長時間歩くギャラリーは無理だと、あきらめモードに。



■道新ギャラリー「佐藤仁敬 挿絵原画展」。中野京子「橋をめぐる物語」の原画展である。文章を含め、結構見入ってしまった。

■時計台ギャラリー「サッポロ未来展」。見ごたえのある作品が多かったが、次の小品が一番印象的だった。
谷地元麗子「障子のぞき」:ここに登場する猫の緑の目が素晴らしかった。

■道庁赤れんが「サッポロ未来展」。サハリンの招待画家の出品があったが(時計台ギャラリーでも)、イメージ通りに(そこそこ)重々しいロシア風絵画もあれば、アニメやコミックに影響を受けた作品、そしていわゆる現代美術作品と、バリエーションがあった。

■道庁赤れんが「歴鉄! ほっかいどう~トロッコから新幹線まで~」。建物を出ようとしてふっと左手を見ると、珍しいことに1階5号会議室で鉄道に関する展示が行われていた。



義経号、大勝号のヘッドマークなど(レプリカ)。



「国有記念写真帖」。鉄道が国有化されたときに、駅ごとに記念に撮影されたもの。写真は倶知安停車場だそうだ。



「車両表示板」「タブレット・キャリアー」「改札鋏」。「からまつ」は釧路―小樽間を走る夜行「普通」寝台列車、「北海」は函館―旭川間を小樽経由で走る特急(食堂車付き)、「天都」は興部から網走まで走るマニアック路線だった模様。しかし、カラマツトレインって、ここから取った名前なのか。



次は言わずと知れた「北斗星」のヘッドマーク。レプリカとは書いていなかったような気がする。



そして1970年(昭和45年)の新幹線鉄道網計画案。1970年って、結構、最近のような気がするのだが、函館―札幌―旭川―稚内、旭川―網走、札幌―釧路まで新幹線の計画があったとは! まあ、オイルショック前の話だからなあ。



なかなか、面白かった。

■東急催物場「東京写真月間2016特別企画展 矢野直美「人あかりの路」」。鉄道にまつわるものを明確に撮影するわけではないが、旅情を感じさせられる写真展だ。

■東急催物場「東京写真月間2016特別企画展 「青春18きっぷ」ポスター紀行」。駅や風景をまさにポスター向けに撮影したものより、旅をする女性の旅日記風に何十点かの写真をちりばめたものが、良かった。色々な街に行ってみたくなる。何のために旅に出たくなるかというと、私の場合「まだ見ぬものがそこにあるから」というのが強いと思う。



同じ催物場で古書販売(鉄道もの多し)と鉄道グッズ販売をやっていたのだが、鉄道好きって幅広くいるんだな。どう見てもそうは見えないお婆ちゃんらしき人が、グッズを必死に選別していた。

■さいとうギャラリー「夏まつり「虫展」」。気になる作家をメモ書き。
佐藤麗子「はるひ」:アゲハチョウか?
亀井由利「蚊柱」:赤地にかすかな緑の点。
阿地信美智「カフカか。」:虫に変身した男が。
水戸麻記子「異種格闘技」:子供とカブトムシが同サイズで対決。こうしてみると、人間の体はひ弱だ。

■市民ギャラリー「第62回高文連石狩支部美術展」。
佐藤楓華「ゆめ」:二人の女子高生の顔を描いた作品。立体感が妙に上手い。
北上彩恵「フルーツ山」:私はフルーツケーキが好き! と叫ぶ作品。こういう「山の日」もあるか。
吉野萌美「帆立貝の網焼き」:それに対抗して、私は帆立貝が好き!

寺山留菜「フルーツペンギンパラダイス」:スイカ、メロン、イチゴの模様をしたペンギン。ありそうであまりない発想。
高橋瑠衣「牛舎跡地」:手前に農機具、背を向けて歩く父。
鈴木沙弥「静観」:レストランの天井にある煉瓦と木材。視線の角度がいい。

佐藤里奈「晩夏」:夏空と手前の道路にしゃがみ込む子供。
西谷彩乃「左折」:現実世界と、サイドミラーの中に見える世界。札幌国際情報高校の作風はいずれも1画面内に2面性を持ち込んでいるところが上手いのか。
桑田佳凛「criticize」:中央に女性の顔、その上に虎と羊を配し、普通に「上手い」と言えるレベル。

高橋亮子「ライン」:円形の針金で形作った羊。体の中にもぐるぐる巻いた針金の物体が入っているのがなんかいい。
川島萌「至福」:音楽を聴く至福のシーンだが、体形と顔が少しデフォルメされているのは、マンガの技法と思える。
竹山玲太「勇姿」:木の歯車のようなものを集めた2本の脚。すっくと立っている。

ふう、燃え尽きた。

すかしてる

2016年08月13日 11時35分36秒 | 食べ歩き
この暑い中、本日の昼食はワンタンメンである(最近3食目)。開店早々の某店に行ってみる(イニシャルでも店名が分かってしまうので、特に秘す)。階段を下りていくと、こんな時間から結構な客入りである。しかも、開店直後のため、みんな待ち状態のようである。

さて、注文だが入口前に券売機があるので、それで購入する。しかし、券売機って本当にわかりにくいよね(年のせい?)。味は縦並び、具の変化は横並びとか、法律で決めてほしいものである(もちろん冗談だが)。

ということで、本日は清湯塩・ワンタンメンを注文。通常は清湯醤油、白湯塩とスープと味の組み合わせが決まっているらしいのだが、本日は入れ替えているらしい。ま、こういうのも後で分かったのだが、まあ、お疲れさまという感じか。

予定通りしばらく待った後に、ワンタンメンが到着。なるほど澄んだスープにかなり細い麺、器が丸っこいやつだな。具はワンタン(多分2種)、青梗菜、メンマ、鶏チャーシュー、豚バラ(柔らかボイル?)、揚げ葱、ゆず1片、というところか。



食べた感想だが、まずかなり脂っぽい。ラードではなくて、鶏油だろうから、口にべったりという感じでもないのだが。それからかなり塩気がキツイ。このくらいパンチのある方が後を引くという意見もあるだろうが、それにしても少しショッパイな。

私の座っているテーブルは全面ガラスで、ガラスを通して緑(天然じゃないと思うが)が見える。こういうすかした店にはもう合わない、年寄りの戯言としての感想であった。しかし、「次、○○」とか店員さんの打ち合わせの声が多すぎだよね、というのと、常連なのか業界人なのか知らないが、それらしい人とのベッタリ挨拶もどうかと思うけどね。


20160812最近読んだ本

2016年08月12日 23時19分08秒 | 読書
■「水族館の殺人」青崎有吾
今、エラリークイーンの味わいを知りたければ、この作家の本を読むと良い。

■「イマジナリ・フレンド」ミタヒツヒト
ベタ甘だが…。

■「静かな炎天」若竹七海
ある程度ハードボイルド、それでいて無用な残酷さは無い、バランスの良い作品。

■「ウルスフ決死隊 ペリーローダン525」マール

■「セルフ・クラフト・ワールド2」芝村裕吏
ゲーム中の世界がさまざまに変化し、大きくそこに依存する人々が多くなった結果、現実世界では何が起きたのか。

■「彷徨える艦隊 外伝3」ジャック・キャンベル

以下、図書館の2冊。
■「韓国反日感情の正体」黒田勝弘
あの大国・中国の隣にある国だということが、大きな影響を与えているのだと、私は思っている。

■「野菜のおいしいお店」吉川雅子

一日散歩(6)

2016年08月11日 21時43分56秒 | 飲み歩き・琴似界隈
さて、小樽のバーで締めるとなると、当然いつもの店である。

しかし、ああ、しかし、この店が閉まっているのを初めて見てしまった。普段は水曜定休日だから、休みに当たることはないのだが、そうか、お盆休みか。昨日(水曜日)と合わせて、連休にしたんだろうな。


→「本日定休日」というボードを初めて見た。休みの日はこうなるのね。

他に小樽のバーももちろんあるのだが、ちょっとショックで物事が考えられない。そのまま駅に行き、琴似に移動。ちなみに本日のJR運賃だが、まともに払うと4510円(一日散歩切符は2260円)と、大幅に得をした。

琴似に戻り、結局こういう時はバー「D」である。1杯目は爽やかにアクアビットフィズから。



2杯目は熟成テキーラのカボ・ワボ・アネホ。爽やかな風味とスパイシー(唐辛子風味?)の味わいがする。

 

3杯目はラフロイグ・15年・200周年記念。通常のラフロイグ10年の刺激感とは異なり、バランス良く甘みのある味わい。



最後はロブロイを注文したところ、「今月のベルモットを使いましょう」ということで、チンザノ・ベルモット・1757・ロッソとベイリー・ニコル・ジャービー使用のロブロイが登場した。

 

これは重厚感のあるベルモットが前面に出た、新しいカクテルと言っても過言ではないかも。

最後でちょっと残念なことにもなったが、これが一日散歩なのである。20970歩。

一日散歩(5)

2016年08月11日 18時14分53秒 | 飲み歩き・北海道内
さて、暑い中を歩いたので、ビールタイムである。最初に最近行く居酒屋に行ってみたのだが、お盆のせいか予約で満席とのこと。しかし、前回、隣の客のあまりのおしゃべりに本を忘れてしまっていたのだが、それを店主が手渡してくれた。しかもビニールに包んで、汚れないように保管してくれていたらしい。ありがとうマスター、次回小樽に来た時に、また伺います。



ということで迷走しそうになったのだが、もうのどが渇いたので思い切って初めての店に入ってしまう。寿しを中心にした和風の店「TJ」である。何はともあれ、最初は生ビール。のどに染み渡る。通しはオクラとアサリを和えたもの。貝の味がしっかりしている。



まずは刺身から。マグロ、ホタテ、海老、エンガワの4点盛り。ま、普通かな。



次は天ぷら盛り合わせを注文。海老2、イカ2、白身魚、ナス、ピーマン、カボチャ、大葉という盛り合わせである。これを天つゆにたっぷり浸して食べる。こういう気取らない天ぷらで一杯というのは、悪くないね。



菊正宗の冷や(常温)をもらい、締めは特半(特上の半分ということか)を注文。



中トロ、白身(不明だが脂が乗っていた)、海老、ホッキ、貝(これも不明)、イクラのセット。量的にはピッタリ。味もご飯の部分と寿司種のバランスが良く、美味かった。鮭のあら汁付きで、締めの汁ものというのも、これまたいい。



食欲はこれで収まった。


一日散歩(4)

2016年08月11日 16時55分11秒 | ART
野幌から札幌駅に移動。エアポートに乗り換えて小樽に向かう。

小樽では当然、ニトリ芸術村に行くべきなのだが、あまり時間がなく、疲労感も強い。今回はいつもの小樽美術館・文学館を見て済ませることにした。

■小樽美術館・中村善策記念ホール「海のある風景」。
「積丹半島白岩」:手のひら大の小品ながら、堅実な風景画。
「桃内風趣」:今回は初めて見ると思われる作品が何点かあった。
「海景」:これも初めてかな。
「塩谷のポンメ岬」:これも多分、初めて。家の屋根がパッチワークのように描かれた、コンパクトで整然とした作品。

■小樽美術館「一原有徳の世界8」。
「石のメモシリーズ」:「石のメモ人造石」「石のメモ花崗岩」というさらに2シリーズに分かれている。石版モノタイプだが、これは見たことが無いかも。こういうのがあると、嬉しい。

■小樽美術館「おたる潮まつり50周年記念 まつり写真展」。小樽祭りに思い入れのあるひと向け。

 
→展示品の撮影が可能。



■小樽文学館「ミステリ作家・泡坂妻夫展」。私も30冊強、彼の作品を読んでいるが、非常に技巧的な特異な作風の作家である。それ以外に、紋章上絵師でもあり、奇術師でもあるという多彩な人。



紋章上絵師でもあることから、デザイン画のようなものが多く出品されていた。



いつもならコーヒー休憩と行くところだが、今日は冷ウーロン茶休憩。

一日散歩(3)

2016年08月11日 14時24分58秒 | ART
苫小牧から南千歳で乗り換え、札幌まで行ってから岩見沢行きに乗車。

やってきたのは野幌である。



野幌駅南口からバスに乗り、江別セラミックアートセンターへ。今夏はちょっと珍しい展覧会が開催されている。

■江別セラミックアートセンター「トイレに見るやきもの文化~染付便器の民族誌~」。非水洗式トイレ用に作られた、陶磁器製の便器が展示されているのである。展示会場に入ると、40以上の便器(小用も大用もある)が展示されているので、思わずギョッとなる。

明治期に作られたものが大部分で、使われなくなってしばらくたつのであろうから汚いわけはないのだが、心理的には「便器」というのがのしかかってくるよなあ。絵付けは驚くくらいにみっしりされており、雁に菊、牡丹に雀、さまざまの花鳥風月が描かれている。

その他、陶製のサンダル(厠下駄というらしい)や、手水壺(手洗いに使った説と、消音器に使った説がある模様)も展示されていた。このころから日本人は音を気にしていたのかね。



曾田雄亮「エクステンション'94」。2階の特別展示会場へのアプローチも作品だったのだ。



裏庭にでると、とてもいい天気。ちなみに、今、観覧している人は私一人。



バス時間を待つ間、芸術新潮を読む。

バスの時間になり表に出ると、時計の忘れ物があった。申し訳ないが、バスに乗るため届け出る暇がない。バスは1時間に1本しかないのである。



野幌駅前に戻り、レンガ窯を模したものを見て、再び電車に乗る。

 

一日散歩(2)

2016年08月11日 11時05分27秒 | 食べ歩き
今日はほとんど電車に乗りっぱなしになるので、どこで昼食を取るか考えていた。最悪、コンビニで何か買って電車内で食べようとも思っていたが、最近の札幌近郊の電車はロングシートなので、ものが食べにくい。

そんなことを考えながら、苫小牧駅に向かって歩く途中、カツ類をメインにしたファストフード店「K」があることに気が付いた。普段ならもう少し違うところに行くと思うのだが、時間もないしこれがいいかも。

店に入ってメニューを見ると、何とまだ11時前なので、朝定食の類が注文できるのである。朝食が早かったためそれなりに腹が減ってきてはいる。メニューを見た結果、朝ロースカツ定食を注文。



あまり時間がかからず、定食が到着した。小袋の辛子を取り、全体にソースをかけて食べる。



いや、これなかなか良いんじゃない。肉が80gということで貧弱かと思ったが、そんなことないし、脂っぽさも全くない。キャベツは途中から胡麻ドレッシングに切り替えて食べる。それから、卓上に大根の漬物があるのも、嬉しい。そういえば、最初に冷たいお茶を出してくれるところも良かった。

そうそう、味噌汁じゃなくて豚汁だったので、結構腹一杯である(豚がダブったな)。

満足しながらも、電車の発車時間が迫り、急ぎ駅へ。



途中で市民センターのようなところに入ったら、金崎秀利「眺苫小牧」という作品があった。急いでいるのに何をしているかというと、トイレを探していたのだった。


一日散歩(1)

2016年08月11日 10時34分01秒 | ART
今日は全くピンと来ない祝日「山の日」である。山の日はさておき、祝日であるならばJR北海道の一日散歩切符が使えるので、札幌を離れていくつかの展覧会に行ってみることにした。

朝7時、普段より早く家を出て、恒例のJR琴似駅からスタート。



そのまま苫小牧へ。ちょっと早く起きたせいか、途中眠い…。

駅前のビルは完全閉鎖になったが、駅横にちょっとした施設ができている。初めて中に入ってみたが、図書コーナーがある喫茶スペースになっているようだ。しかし、この時間(9時過ぎ)からたむろしている人たちは何なのだろうか。自宅が暑いから涼みに来ているのかな。



時間に余裕があると思っていたのだが、苫小牧市美術博物館の開館時間が9時半であることに気が付き、急ぎ向かう。



■苫小牧市美術博物館「Art and Air-空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語」。
青秀祐「Phantom」:空を飛ぶ人間をファントム風に塗装したもの。人間のサイズは等身大だと思う。
写真特報「空の寵児偉業なるリンディ夫妻霞ヶ浦に安着」:飛行機の黎明期の新聞記事が展示されている。「リンディ」とはリンドバーグの事なのだが、昔っから日本人はこのような省略形を用いているのではないか。
歌川広重「江戸名所百景 深川洲崎十万坪」「同 目黒新富士」:浮世絵からも、高みから見える風景作品が展示されている。

吉田初三郎「苫小牧鳥瞰図」:左端には富士山、中央には樽前山、支笏湖、恵庭岳、右端には稚内と相変わらずのスケール感。
坂東史樹「インスタレーション≪その子犬をポケットに入れよ、旅を続けよう。≫からその一部」:苫小牧の朝の景色、街と港と空を模型で表現。王子製紙の煙も上がっているなど、実に細かい。
撮影者不詳「題名不詳<B29からの富士山>」:太平洋戦争当時のアメリカが撮影したと思われる、富士山の写真が何点かあった。富士山を美的感覚から写したというより、南方から東京へ爆撃に行くときの道しるべだったのかな、と思う。

おおば比呂司「アブロ―504K」:北斎の「凱風快晴」の上空を飛行機が飛んでいる。
斎藤文人「日米空中戦の図」:朝日の中、敵機を打ち落とす日本の飛行機。
斎藤文人「特攻機米艦突入図」:月夜の特攻。特に戦争画を好んでみたいわけではないのだが、1943年に描かれたこの2点には、興味深いものがある。

伊藤隆介「Free Fall(自由落下)」:戦争画2点の前で、永遠に落下し続ける原子爆弾。皮肉な感じがする。
成田亨「ビートル2号試作」:デザイン画の中に「VTOL」と書いてあるのだが、ビートル=VTOLだったのか。今、初めて知った。
中村哲也「BLASTER-01」:炎をデザインした空力学的な乗り物の模型。クラッシャー・バンバン・ビガロを思い出すのは私だけか。

写真や観光ポスター、浮世絵、インスタレーションから模型、戦争画とよく言えばバリエーション豊かな展覧会。展覧会名だけでは内容がピンと来ず、招待券を入手していたので来てみたのだが、どうだったかな。面白くはあったけどな。

展示室の入口で唯一撮影できたファントムの模型。



美術館博物館前にひっそりと置いてあったもの。



暑くなってきたが、苫小牧駅に急いで戻ろう。