今日は寒いです。寒波到来、鬼ヶ城連山も頂は白く染まっていました。冬は寒いし、魚が採集しにくいし、市場に魚がろくに集まらないし、嫌いです。ただその間はたまったものを整理したり、いろいろ作成したり、することもありますのでまあ、これはこれでいいのでしょう。
この魚はムロアジDecapterus muroadsi (Temminck and Schlegel)、高知県ではセイメイと呼び、水ムロ、アオムロなどと呼ぶクサヤモロと区別されています。
ムロアジの仲間は日本産で7種いるのですが、その多くが高知県では普通種です。アカアジやインドマルアジはやや少ないようです。
オアカムロはやや沖合に多いようで、これもあまり見ません。モロは定置網ではやや稀で、底曳網でも入ります。マルアジは沿岸から沖合に生息しています。底曳網で入るものの多くがこの種のようです。
このクサヤモロDecapterus macarellus (Cuvier)が高知県西部の定置網ではもっとも多い種のようです。上のムロアジともよく似ており、じーっとにらめっこしてみないと、判別は難しいです。
いずれも美味で刺身(たたきが特によい)、塩焼きにしてグッドです。クサヤモロはその名のとおり、くさやの原料としても知られます。