
流木や、そのほか流れ藻などにつく魚の代表的なものが、このマツダイでしょう。マツダイは大きくなるとメーター近くになる大型魚なのですが、このころは流木や流れ藻とともに波間を漂います。
マツバゴチは以前の沖合底曳網でも漁獲されてはいたのですが、写真で紹介するのは初めてになります。浅海から大陸棚縁辺付近まで広い範囲にみられるようです。
「科」や「目」の名前にもなっている「アシロ」ですが、この種類はなかなかお目にかかるチャンスがなかった種類です。水深100~200mの海底にすみ、決して珍しいものではないようですが、なぜか出会う機会がなかったものです。アシロ科の仲間はトロールの入らない水深400~数1000mの海底にすむものも多く、この科に含まれるヨミノアシロは8300mの海底から得られており、これは魚類中最も深くから採集されたともいわれています。