魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

カライワシ

2011年01月30日 22時55分26秒 | 魚紹介

今年ももうすぐ1/12が過ぎてしまうのですが、早いものですね。予報では今日の夜も雪だそうです。

さて、カライワシElops hawaiensis Reganですが、前にアップしたハスにも似ていますが、コイの仲間でもイワシの仲間でも韓流グループでもなく(笑)ウナギの仲間です。この個体は80cm前後で成熟した雌の個体。解剖して見た、卵の様子も、ウナギによく似ています。

また仔魚期は葉形仔魚を経ることなどもウナギ目と共通の特徴です。

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ハス

2011年01月28日 23時09分53秒 | 魚紹介

先日某所で呟いていたのですが、更新が遅れてしまったことをお詫びします。

その中の「琵琶湖の魚」はハスOpsariichthys uncirostris uncirostris  (Temminck and Schlegel)です。

ハスは琵琶湖の肉食性コイ科魚類です。琵琶湖淀川水系固有ではなく、福井県にも在来しています(ただ、福井では少なくなっているそうです)。そして稚アユの放流に混ざったか、現在では本州・四国・九州などで見られます。日本固有亜種とされています。

ハスはオイカワZacco platypus (Temminck and Schlegel)に似ていますが、成魚はオイカワよりもずっと大きくなります。

簡単な見分け方は、口の形。

ハス

オイカワ

ハスは口が「へ」の字に曲がります。温和で昆虫などを捕食するオイカワと違い(メダカはたまに食べることもありますが・・・)、ハスは日本在来種では唯一となる魚専食のコイ科魚類です。

ハスは琵琶湖周辺では食用魚と利用されています。今回は小さいものが多かったので、腸ごと唐揚げにしてたべました。川魚特有の臭みもなく、美味しく頂きました。ハスの場合は二度揚げすると、かなり美味しいです。

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ニシマガレイ

2011年01月22日 23時37分52秒 | 魚紹介

カレイの干物といえばヤナギムシガレイやソウハチ、ヒレグロなど国産の底曳網で漁獲される中型カレイで作ることが多いのですが、近年はヨーロッパなどから新しいカレイもたくさんやってきています。

何種類かいるようですが、多いのがこのニシマガレイLimanda limanda (Linnaeus) でしょう。

本種の含まれるリマンダ属Genus Limandaは大西洋産の重要産業種をいくつか含んでいるようです。本種は主にオランダから来るもので、冷凍で輸入され、日本で干物などに加工されるというのが多いようです。

有眼側に小暗色斑があるのが特徴です。日本では従来「モトマコガレイ」と呼ばれていたものですが、阿部宗明先生が、マコガレイほど肉が厚くなく、むしろマガレイに似ているという理由で、改名されました。

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ゲンゲって、どんなの?

2011年01月20日 23時18分25秒 | 魚紹介

昨今の「深海魚ブーム」によって脚光を?あびつつあるのがこのゲンゲ科魚類です。ゲンゲは、スズキ目ゲンゲ亜目ゲンゲ科に属する魚の総称で、ゲンゲの標準和名をもつ魚はいません。

ゲンゲの仲間は赤道直下から、北極・南極の海まで広域に分布しています。寒帯・亜寒帯、温帯、熱帯・亜熱帯の海に分布します。基本的に冷たい海にすみ、熱帯や亜熱帯の海では数1000mの深海に生息しています。日本には67種ほど、全世界では53種、286種が知られています。

 

●主なゲンゲの種類

1.カンテンゲンゲ

カンテンゲンゲは日本の北方海域にごく普通に生息するゲンゲ科の魚です。シロゲンゲ属で、同属魚種は日本近海からは3種知られています。水深200-900mほどの深海にすむ種で、底曳網で漁獲されています。本種によく似たものにノロゲンゲというのがいますが、肛門上方の鱗の配列(カンテンゲンゲでは丸く集合、ノロゲンゲは長楕円で垂直に配列)や、背鰭軟条数(カンテンゲンゲで123-125、ノロゲンゲでは109-122)に違いがあります。写真は幼魚ですが、大きいものは1m近くになります。

2.アゴゲンゲ

アゴゲンゲはアゴゲンゲ属に属し、日本からは2種が知られているのみです。日本海側の底曳網ではごくたまに獲れるようです。全長30cmほどで成魚です。ゲンゲ科の魚は腹鰭が退化的で、あっても腹鰭棘がないのが多いのですが、本種の腹鰭には1棘があります。

3.タナカゲンゲ

以前も紹介しましたゲンゲの仲間です。全長1mほどにもなるマユガジ属の大型種です。マユガジ属は64の有効種が知られ、ゲンゲ科の中でも大きな勢力です。この種は日本海側の底曳網やかご網などで漁獲されます。日本海の山陰方面などでは好んで食されます。

4.シロブチヘビゲンゲ

ヘビゲンゲ属に属する種です。ヘビゲンゲ属は世界から、マユガジ属とほぼ同数が知られます。水深200~1000m位の場所にすむものが多いです(本種は500-1000mくらい)。オホーツク海と北太平洋の深海にすみます。

●ゲンゲの系統的位置

ゲンゲの仲間は何と近縁か、という点について、現在はスズキ目の一員とする考えが主流です。ただし近年カサゴ目のカジカ亜目との関係が示唆されており、13もの共有派生形質が確認されているそうです。

個人的にはその中でも「クサウオ科」のものが近いように思います。クサウオの仲間は腹鰭が「吸盤状」という形で発達していますが、耳石の形状は種によってはかなりよく似ており、さらに前耳骨の形状や、雌の卵の形状もよく似ています。再検討の必要はありますね。尤も、カサゴ目自体が再検討が必要なグループではありますが。

このあたりは東海大学出版会からだされている「魚の形を考える」(松浦啓一・編著)という本に詳しく掲載されております。興味がある方は、ぜひ読んでみてください。

●味

実は残念ながらまだ味は試したことがありません。今年のシーズンこそは楽しみたいと思っております。この仲間は太平洋側より、日本海側で好んで食べられて、流通しています。ノロゲンゲなどは案外安いですが、タナカゲンゲは時に結構高いようです。

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雪が降りました

2011年01月17日 23時43分05秒 | 未分類

昨日の列島は大雪。名古屋も大雪でした。

 

室内で家族と微妙な雪合戦を楽しみました(笑)

小さい頃、かまくらが一番作りたいものでした。雪うさぎも作りたかったです。

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