魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

メガネハギ

2020年11月29日 19時39分17秒 | 魚紹介

年末にかけてちょっと忙しくなっている。もちろん、そんな中でも魚を食べたりするのは続けている。

今日ご紹介するのはメガネハギ。「~モンガラ」と名前にはついていないのだが、フグ目モンガラカワハギ科の魚である。

モンガラカワハギ科の魚を食うのが今回が5回目くらいか。はじめて食べたのもこのメガネハギで、ほかにアミモンガラ、モンガラカワハギ、オキハギも食している。入手個体数は圧倒的にこのメガネハギが多い。釣りはもちろん、定置網に入ることもあるからだ。

メガネハギは性的に二つのタイプがあるという。雄は頬の部分に線があるが、雌にはない。雌は以前に喜界島に行ったときに釣れたのをこのぶろぐでも紹介している。雄もみていないわけではないのだが、このブログでは紹介していなかった。

分布域は千葉県館山以南の太平洋岸、琉球列島、伊豆―小笠原諸島で見られるほか、山口県の日本海岸や済州島からも知られている。なお海外ではインド-太平洋の広い範囲に見られるようである。

実際に調理してみると、皮が硬くてむくのには苦労する。また肝臓などの内臓はまれに毒化することもあるようなので、食べない方がよいだろう。これはブダイ類や熱帯性カワハギ類などにもいえることである。

結構大きいかなと思ったのだがさばいてみると意外と食べられる部位は多くない。身は意外なことに、ピンク色をしている。モンガラカワハギの仲間は個体によっては臭いがあるのもいるが、こんかいはそのようなものがなくイケた。うまい。

今回のメガネハギも田中水産の田中積さんより。いつも、ありがとうございます。

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ミナミギンガメアジ

2020年11月23日 17時08分38秒 | 魚紹介

 

つい最近変わったアジの仲間を何種類か食べる機会があった。この中で一番驚いたのがこのミナミギンガメアジである。

この種が意外にすごかった。頭部の形が変わっている。この頭部の形、鰓蓋上方の黒い点、黒くない稜鱗(ぜんご)。これらの特徴によりほかのギンガメアジ属魚類と見分けることができる。私はこの属の同定については悩まされてきたが、もうこういうのも減るのかもしれない。ちなみにこの個体は380mmに達する。成魚は海外では60cmを超えるのだろう。

日本では少ないと思うが、鹿児島近海ではたまに水揚げされる。今回もそのような個体である。私は今回送っていただいたもののほかにもう1個体みたことがあるのだが、その個体も笠沙の定置網を伊東正英さんに送っていただいたものである。

今回のミナミギンガメアジは刺身にした。「アジ」という名前は味がよいことからきているということだが、実際に美味しかった。脂ののり具合などがムロアジによく似ている。今回の個体は田中水産 田中積さんより。ありがとうございました。

 

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