この間高知県まで行っていました。
高知県の潮だまりではカエルウオの仲間を採集。いつも採集するものの多くはカエルウオやタネギンポなのだが、今回は別の2種を採集。そのうちの1種であるセンカエルウオはこれまでも何度か採集してきたが、長期飼育が難しいようである。
センカエルウオとの最初の出会いは2012年の宮崎県であった。当時某魚図鑑サイトの運営メンバーだった私は「宮崎オフ会」というものに参加。宮崎県の磯で採集したセンカエルウオやイソミミズハゼ、釣り採集したツムギハゼなどを大事に新幹線で持ち帰ったものである。この宮崎のセンカエルウオはこれまで採集したものではもっとも大きく、全長8㎝もあった。頭部正中線にとさかが発達した雄の個体であったが、他魚との混泳になじめず死んでしまった。
2回目の出会いは2017年の高知県であった。今回採集した場所の近くの磯であった。しかしこのときはとあるアクシデントがあり、電車で持ち帰りだったのだが酸欠で死んでしまった。
3回目は2018年の高知県。このときは今回センカエルウオを採集した場所で採集したのだが、このときもなぜか長生きしなかった。
これまで2回も飼育に失敗してきたがその理由はいくつか考えられる。ほかのカエルウオとの飼育がNGのようだ。宮崎産の個体は同じくらいの大きさのカエルウオや、ヤエヤマギンポと一緒に飼育していた。2018年高知県で採集したときは、タネギンポというでかいのと混泳していた。これら大き目のカエルウオとの飼育によるプレッシャーもあったのかもしれない。
で、今回ニッソーの「クロスミニ」という卓上タイプのオーバーフロー水槽で飼育を楽しんでいる。タンクメイトには、センカエルウオを脅かさないようなサイズのスジクモハゼ。今のところ海水に浸してふやかした「海藻70」をばくばく食べているので餌の心配はなさそうである。脱走を防ぐためにアクリル製のDIY蓋を用いている。ということで次は「センカエルウオがよく育っている」というレポートをお届けしたいものである。