今日でいよいよ激動の?2011年もおしまい。1-2月に日本を襲った東北日本海側―九州にかけての大雪、3月には東日本大震災、福島原発事故、8月には紀伊半島で台風による甚大な被害など、自然環境に振り回され、その影響(ではないか)からか海にもあまり行けず、潜れたのは1日だけ・・・こんな年は久しぶりです。
新しい魚との出会いは少なかったですが、少ない出会いを大切にして長生きさせたいものですね。
今日はこのウッカリカサゴSebastiscus tertius Barsukov and Chenをさばきました。普通のカサゴと比べやや深い海にすみます。白色斑に黒い縁取りがありますが成魚では斑紋は不明瞭になります。写真の個体は全長30cmを超える大物です。薄造りにして正月に美味しくいただきます。
さて、私的今年の総括・・・まずは今年の動静振り返り。
1-2月:水槽のコンディションが悪く、ナマズやクラウンローチ、スネークヘッドを失ってしまいました。海水魚でも、ジョーフィッシュが謎の突然死。その後小型のハゼであるイザヨイベンケイハゼを導入。あまり見る機会が少ない水槽の脇役で、今も元気です。
3月:弟が高校の修学旅行(沖縄)で同11日に魚を牧志の公設市場で魚を購入してもらう。この日は、昨年のGWに乗ったJR九州の夜行列車が廃止ということでちょっとショックな一日であったが、さらなるショックが・・・。翌週に船舶免許更新に行くが、免許証を忘れ、途中で引き返す経験も。
4-5月:喜界島で今シーズン初めて、魚採集と釣り。津波の影響でサンゴに海水の泥がかぶり死滅していたが、イソハゼ類やクモウツボを採集。特にウツボは我が家の人気者に。ほか、ネズスズメダイ、ナメラハゼ、ホソスジナミダテンジクダイなども最集。初採集は、メガネハギ、クマドリ、アカモンガラ、ニジハタ、ヤセアマダイ、タスジイシモチでした。
5-6月:三重出身で、今はフィリピンのサマール島におられる「鈴鹿」さんと初顔合わせ。駅前の市場で幾度かお買いもの、サクラマスやサケなど、サケ科魚類に結構な縁がありました。
7月:肉食系大和撫子、いや、なでしこジャパンの活躍に歓喜。一方和歌山県の白浜で長いお付き合いの友人と初顔合わせ。初採集の魚はいなかったのですが、オニカマスやワニグチボラなどを採集して持ち帰りました。
8月:再び和歌山へ。台風のうねりの中潜れず、陸からコガシラベラやイソギンポなどを採集。イソギンポは採集したときからかなり大きくなりました。
9月:魚類学会のため青森へ。1日フリータイムがあり釣りでもしようかと思いましたが残念ながら魚は釣れず。
10月:高知へ。今年唯一の潜っての磯採集。水温は低めで魚も少なく、魚はキリンミノを採集したのみ。ついにPCが壊れる。
11月:PC買い替え
12月:PC買い替え後またひと月で壊してしまう。何とか新型機で乗り切る、年末は宇和島で作業、(有)昭和水産でも専務・社長さまとお話しさせていただく。
という感じでした。
やはり今年のブログは、家での水槽の話題が多かったり、市場で購入した魚の話題が多くなったりしたのは「海や川にろくに行けていない」これにつきます。今年最初に海を見たのは4月29日、やはり海から離れてしまうと海に対する感情が変わってきてしまうのでしょうか・・・。そうだとすれば非常に残念なものです。その一方で今年はよくお世話になっている方々との初対面もいくつかありまして、年末には(有)昭和水産の宮本社長、宮本専務 (兄弟です)、ほか総務、事務の方々とも久しぶりの再会で、とくにトロール市のスタッフさんとは2009年の8月以来の再会となりました。
いいこともあり、悪いこともあり、の一年でした。来年もよろしくお願いいたします。私はサッカーワールドカップ(女子)スウェーデン戦(再放送)を聞こうかと思います。