魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

チュウゴクアミガサハゴロモ

2024年06月29日 22時11分32秒 | 昆虫・クモ

見たこともない変なガが止まっているのを発見。しかしガの仲間で思いつくものを色々検索サイトに打ち込むがらしきものが出てこない。しかたなし、Facebookで中西千枝子さんに聞いてみたら、「蛾じゃないよー、ハゴロモの仲間」というお返事をいただいた。ヒントを得て自分でもググってみると、どうもチュウゴクアミガサハゴロモと呼ばれる外来種らしい。近年、分布を急拡大しているようだ。アミガサハゴロモとは翅の色彩や白点の形も大きく異なっている。しかし、この見た目でカメムシ目とは。結構個体数が多く見られたので、このあたりでも越冬しているみたい。

中西千枝子さん、いつもありがとうございます。

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ムロアジ

2024年06月26日 23時46分19秒 | 魚紹介

今日はアジ科の魚をご紹介。スズキ目・アジ科・ムロアジ属のムロアジ。

ムロアジを入手したのは当然ながら初めてではない。この「魚のぶろぐ」でも過去に何度か紹介している・・・と思いきや丸魚を2009年に1回、料理を2008年に1回紹介しているだけであった。2018年以降は何度かムロアジを食しているのであるが、紹介できていなかったのだ。全長50cm近くになり、マアジタイプのアジでもとくに大型になる種、といってもよいであろう。

今回の個体は鮮やかな緑黄色、というか緑金色に光り輝いていて美しいものであった。グリーンの背中と、体側を走る黄色の縦線。これがムロアジの特徴といえる。同じような色彩をサバ科マグロ属のキハダもまとっているような気がするが、このような色だと、なにかメリットがあるのかもしれない。

ムロアジ属がマアジ属と大きく異なるのはこの特徴である。背鰭と臀鰭の後方に小離鰭があるが、これはマアジにはないのである。尾鰭が上葉と下葉で色彩が異なっているというのはほかのムロアジ属魚類と見分けるのに役に立つであろう。上葉は鮮やかな黄色で、下葉は赤褐色をしている。今回の個体は水揚げされてからある程度時間がたっていたためなのか、背鰭と臀鰭の軟条の多くの鰭膜が失われてしまっていた。

日本産ムロアジ属魚類は本種のほかにもモロ、クサヤモロ、インドマルアジ、マルアジ、アカアジ、キツネアカアジ、サクラアジ、オアカムロが知られている。このうちキツネアカアジとサクラアジは入手出来ていない。インドマルアジは入手自体しているものの、まだこのぶろぐでは紹介できていない。ムロアジはこれらの種類の中でもクサヤモロによく似ているが、体側に青いラインが入らないことや、尾鰭の色彩などによって容易に見分けることができるだろう。

モロの頭部背面

ムロアジの頭部背面

モロとムロアジは頭部背面を見るとわかりやすい。モロは頭部背面の鱗域が狭く、左右の眼を結ぶ線に鱗域は達しないが、このムロアジでは達するので見分けることができる。この特徴はムロアジのほかクサヤモロなどでも有している。

ムロアジ属=干物というのはもはや単なる固定された概念でしかない。このムロアジは刺身で美味しい魚なのだ。このほかたたきも美味しく食べられる。いずれにせよ脂がのったムロアジ属の魚はとてもうまい。今回のムロアジはマルホウ水産 石田拓治さんより。別の魚を購入したところ、おまけでこのムロアジも入れて頂いたのであった。ありがとうございました。

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シロスジカミキリ

2024年06月22日 14時39分40秒 | 昆虫・クモ

今日は朝からの山岡家活動はお休み(というか、そんなに頻繁にはいっていない)。ということで最近、ついに出会えた昆虫の紹介。カミキリムシ科のシロスジカミキリ。このシロスジカミキリは昔子供向けの昆虫本で見てから憧れの昆虫であったが、ようやく出会うことができた。大型カミキリムシということで、手にしたときの重量感がすごい。

黄色い斑点や大きな黄色斑が特徴的。キボシカミキリも似たような模様をしているので見分けにくいかと思ったが、実際に本物を見ると全く違うのであった。ほとんど日本各地に生息するが、個体数は多いとはいえなさそう。思えば25年前、私が小学生であった時のこと。夏の暑い日に算数の授業中にゴマダラカミキリが飛んで教室の横の木にとまり、授業中だというのに抜け出して捕まえにいったことがあり、それからあこがれていた昆虫であり感慨深い。つかんだらキィキィという音を立てていた。

この独特な顔つきにファンも多い。ゴマダラカミキリはもっと黒く、複眼も黒いので顔つきも違って見えるのである。今年は2種のカミキリムシに出会えた。あと3か月は昆虫の話ができそうである。なお、「魚のぶろぐ」なのに昆虫でごまかすのはどうなのか、というご意見は無視させていただきます。あらかじめご了承ください。

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アリアケギバチ

2024年06月19日 23時30分43秒 | 魚介類飼育(淡水)

最近のアリアケギバチ。この春ごろに紹介して以来のこのぶろぐ登場となった。前回の個体よりも細長く育っているが、成魚に近づきつつあるようである。以前採集した成魚は30cmほどあったものだが、その個体はえらい細長かった。そろそろこの水槽での飼育も限界だろう。次に紹介するときは、また別の水槽での飼育になりそうである。

餌のエビをほおばるアリアケギバチ。深夜に撮影したものでフラッシュの影響で眼が赤くなっている。本当はエビだけでなく淡水魚もあたえたい。コイの仲間は骨が硬いものもいるので、ヌマチチブやヨシノボリ属のハゼなどを与えるのがよいように思う。ただ撮影のせいで水槽に汚れが舞ってしまったため、明日水をかえたいと思っている。

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カワハギ

2024年06月15日 19時55分43秒 | 魚紹介

この間アカカサゴと一緒に鹿児島県から我が家にやって来た「おちょぼ口」ことフグ目・カワハギ科・カワハギ属のカワハギである。カワハギはこのぶろぐで今年の1月に紹介しているのだが、その前の登場は2010年にまでさかのぼる。食した話に至ってはなんと2006年以来だというから、およそ18年ぶりの登場ということになる。もちろん、私はカワハギをこの18年間一切食べていない、なんていうことはなく、ちょこちょこ食べている。しかしながらほかにも一緒に魚を釣ったり購入したりということが多く、普通種であるカワハギを紹介していない(というか忘れている)だけである。ごめんよー。

尾鷲のカワハギ

意外なほど斑紋をよく変化させる。写真の個体は三重県尾鷲の尾鷲漁港で見つけたもので、独特の斑点を有している。また水中でも斑紋がしばしば変化する。黒っぽかったかと思えば突然白黒のまだら模様に変化させたりもする。

今回のカワハギの背鰭(雌)

雄のカワハギの背鰭

カワハギは背鰭の形状で雌雄を見分けることができるという。雄の成魚は背鰭の第2軟条が極めてよく伸びているのに対し、雌の第2背鰭は伸びていない。つまり今回の個体は雌ということであるが、卵は確認することはできなかった。カワハギの仲間は外見で雌雄を見分けることができるものもいる。アミメハギの雄は剛毛が生えるし、南日本沿岸で見られる普通種であるヨソギについては雌雄で体形が大きく変わり、雄は雌よりも体が明らかに細長い。なお日本産カワハギ属魚類は1属1種であるが、世界では大西洋に2種、南アフリカ近辺に1種、紅海・アラビア海周辺および地中海に1種、そして日本から東アジア大陸棚にこのカワハギの計5種が知られている。

カワハギは刺身、焼き物などいろいろな方法で食用にできるが、今回は定番のお刺身。うまく切れなかったが、見た目は上手ではなくとも、味には関係ない。ああ、うまい。

お馴染みカワハギの肝。肝醤油が最高に美味しい。鹿児島県産ということで、やはり九州らしい甘めの醤油とのマッチングが最高(のように思う)。今回のカワハギは鹿児島県の鹿児島魚市場 丸万 田中水産の田中 積さんより。いつもありがとうございます。

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