1月も今日で終わりです。
以前いただいたカレイ。カレイ目・カレイ科・ツノガレイ属のツノガレイ。
ツノガレイは日本では北海道でしかお目に罹れない貴重な種だ。魚類検索第二版では北海道の限られた地域にしかいないような感じに書かれていたように思うが、第三版では北海道全域に生息することになっている。ほかに朝鮮半島の日本海沿岸や、北米の西海岸(北東太平洋)にも分布する。
本種の最大の特徴は眼の後方から側線始部までにある5個前後の突起である。これが整列して並ぶことで日本産のほかのカレイの仲間と区別することができる。この突起はかなり大きなもので、ほかのカレイと見間違えることはほとんどないといえる。頭部の背面から見るとカレイの仲間とは思えない雰囲気。最も頭部が右を向いているのでカレイの仲間だとすぐにわかってしまいそうではあるが。
有眼側の体側は黒っぽい、というか褐色の色彩であるが無眼側はマツカワみたいに黄色っぽいのがきれい。鰭には有眼側、無眼側、ともに目立つ縞模様がない。有眼側の体には白い斑点があるが、赤い斑点などは見られない。
Fishbaseによると全長が87cmとか言われているが、普通はもっと小さい。Pleuronectes属(ツノガレイ属)はいろいろと分類がややこしくなっている。魚類検索ではマコガレイやマガレイなどもツノガレイ属に含めていて、この考えに従っていることが多いが、Limanda属やPseudopleuronectes属に細分化する考えも強くなってきている。個人的にはマコガレイ・クロガレイ・クロガシラガレイはマガレイやアサバガレイなどとやや違う仲間のように思えるがどうなるだろうか。Fishbaseによるとツノガレイ属は3種だがうち1種は別属に含められる可能性が高いだろう。もう1種Pleuronectes platessaという種は大西洋産で全長50cm。有眼側に赤い、または橙色の斑点がありツノガレイよりはだいぶ華やかな印象。
今回は唐揚げにして食べた。旧年中に坂口さんに送っていただいたのだが、今回は年明けまで冷蔵して揚げて食べた。レモン汁をかけて「フレッシュレモン」10位のお祝い。坂口さん送っていただきありがとうございました。