魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

尾鷲のマエソ

2013年11月30日 23時23分29秒 | 魚紹介

最近標本の整理を行いました。写真の魚はマエソSaurida macrolepis Tanaka, 1917。尾鷲漁港の定置網での漁獲物です。

マエソの成魚はみなさんもご存じのとおりで、全長40cm近くになり、体色は茶褐色、獰猛なフィッシュ・イーターです。釣りでは投げ釣りでキスを釣っているとき、巻き上げる際中に、針にかかったキスを捕食してつれたり、以前タイの子が投げ釣りで釣れた際に突然大きくて強い当たりがあり、あげたらこの魚がかかっていたなんて言うこともありました。最近はキス釣りもご無沙汰で、この魚ともあまり出会わないのですが・・・。

 
体側にこのような斑紋が出ております。マエソは、体側に、特に幼魚期このような斑紋が出ることが多いような気がします。スーパーで売られているマエソの子にも大体このような模様が出ていました。しかし今回、写真にはとれませんでしたが、もっとはっきりとした模様があったりして、あれ?マダラエソ??なんて思ったのでした。
 
 
胸鰭の長さは成魚も幼魚も同じで、トカゲエソのように極端に短い、なーんてことはないようです。顔つきも成魚と同様のように見えますが、それでもまだかわいく見えます。
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ギスカジカとケムシカジカ

2013年11月27日 23時14分13秒 | 魚紹介
 
昼間はまだあたたかく、秋の様子ですが、緑色は赤から茶色に変わりつつある今日この頃。ということでもうすぐ冬の到来といった感じです。鍋で美味しい魚も色々あります。クエ、マハタなどに代表されるハタの仲間の鍋は高価ですが、その価格ぶんの価値はあります、タイなどのしゃぶしゃぶも最近人気、大人数が集まり、広い台所をキープできるのなら、アンコウの鍋も美味しいですね。
 
でも鍋が美味しい魚は他にもたくさんあるのです。
 
今回は寒い海の魚「カジカ」の仲間の汁もの!

カジカ科の仲間は日本からも90種近くの種類が報告されていますが、そのうち食用になるのはそれほど多くありません。河川などで獲れるカジカの類、あるいはギスカジカ、トゲカジカ、アイカジカ、ツマグロカジカ、ニジカジカなど。他に釣り人が釣って自分で食べるもので、アナハゼやアサヒアナハゼなど。

 
そのうち有名なのがトゲカジカ。「なべこわし」とも呼ばれ、有名な食用魚ではありますが、この種は私は残念ながらあまり見たことがありません。よく似たギスカジカは、北海道や東北地方の沿岸に生息する普通種、岩礁域からのルアーにも食いついてくる、見た目からは想像もできないようなハンター。
 
ギスカジカ
 
ギスカジカを含むギスカジカ属は北半球の寒冷な海域から15種ほどが知られ、日本では4種が知られます。いずれも体長30cmを超える大型種で、トゲカジカは全長80cmを超えるという記述もありますが・・・。ギスカジカは全長40cmほどでトゲカジカよりも少し小さいです。頭部はかなり硬いです。
 
 
 
頭部の後頭部には皮弁がありますが、この皮弁の有無でトゲカジカや、オクカジカと区別できます。シモフリカジカとは眼隔が広いことなどで区別できます。このような頭部ですが、体表はざらざらしておらずなめらかです。
 
 
もう1種、カジカの仲間をご紹介。
こちらはケムシカジカです。
 
ケムシカジカは北日本~静岡県くらいまでの太平洋岸および日本海岸のほぼ全域に分布する種類です。カジカ科ではなく、ケムシカジカ科に含まれる種類です。特徴は背鰭の棘の数が多いこと。ギスカジカなどでは多くても10ほどしかない背鰭棘数が、本種では16~19と多いこと、皮はざらざらしてビロードのような手触りであることなどが特徴です。
 
見た目がオコゼにも似ていますが、ケムシカジカ科のなかには「オコゼカジカ」というのがいますので混同しないように注意します。
 
鍋で両種の食べ比べをした感想としては、やはり有名な「なべこわし」こと、トゲカジカの近縁種である、ギスカジカの方が若干美味しかったです。肉の味などもギスカジカのほうがよく、また肝の味わいなどもギスカジカが美味しいものでした。しかしケムシカジカも決してまずいわけではなく、鍋にして食べた感じではこのような評価になりましたが、唐揚げや、その他の料理ではいったいどんな味になるでしょうか。また食べたらレポートします。

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ご報告

2013年11月26日 22時29分52秒 | お知らせ
いつも弊ブログを拝見していただきありがとうございます。
 
NAVERまとめ「おいしいね!回転寿司で大活躍の偽装魚まとめ」(※)と称するインターネットサイト(以下、「サイト」と表示)と筆者の間には何も関係はございません。
サイト内では、筆者の撮影したウミヘビ科魚類スソウミヘビを「マルアナゴ」と称し掲載しておりますが、マルアナゴはスソウミヘビとは同属ではありますが、別種であり、本ブログでもスソウミヘビを「マルアナゴ」と称したことは過去に一度もありません。
また本ブログでは「このブログの管理者の許可なく画像を転載・転用・二次加工等おこなうことはできません。必ずメールでご連絡いただきますようお願いします。」としておりますが、サイト側からのメールや連絡などはありませんでした。
このほか、サイト内のほかの写真には「出典」が掲載されておりましたが、本ブログで使用しておりますスソウミヘビの写真にのみ掲載がありませんでした。
 
サイト管理者には、サイトの筆者の写真を消去していただくように求めます。サイト管理者のメールアドレスが掲載されておらず、こちらに掲載させていただきました。
 
なお、本ブログに掲載されております写真は、基本的にメールなどでご連絡をいただいた場合、営利(図鑑、新聞など)、非営利(インターネットのWEBサイト、学術論文など)に関わらず、使用料をいただくことはありませんが、今後、これは事前連絡をいただいた場合に限るものとさせていただきます。
 
 
(※)アドレスはhttp://matome.naver.jp/odai/2133554454846832501です。
 
 
以上
 
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ニセタカサゴ

2013年11月21日 23時02分49秒 | 魚紹介
 

久しぶりにブログを書きます。現在は忙しいのと、ネタがつきかけなのと、そしてネタが食べる魚ばかりでマンネリ~してますが・・・。
 
尾鷲ではタカサゴ科魚類もよく水揚げされてました。高知ではタカサゴ科魚類は少なかったですが、尾鷲では定置網にかなり大量にまざってるなど、数はかなり多い印象でした。
 
写真の魚は、ニセタカサゴです。
 
 
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オキハギ

2013年11月18日 22時07分18秒 | 魚紹介

最近、宿毛の定置網の方から魚を送っていただきました。魚の状態はどれもよさそうです。とくにこのオキハギはかなりよく肥えており、刺身には最高のように見えました。

オキハギはモンガラカワハギ科の魚です。モンガラカワハギの仲間は、亜熱帯や熱帯海域にすむものが多く、日本の本州の一般的な魚屋・魚市場ではなかなか見る機会がありません。しかし、こういう魚が普段分布する地域では、いずれも食用にされており、とくにこのオキハギはモンガラカワハギの仲間では美味とされているものです。

 
ということで、さばいてみたのですが、なんと、肉の色がぐろい!
 
絵にかいたような真っ赤な血合いが、なかなか不気味です。
 
ということで刺身にしたのですが、他の人からはあまり受けない・・・。
 
 
刺身の写真。血合いの部分の赤色が不気味です。ちょっと食欲をそそられない。。。
 
で、食べてみますと・・・
 
 
・・・
 
・・・
 
・・・旨い~!!
 
結構旨いのです。ただカワハギとして考えるとこれはカワハギとは違うような感じがするのです。なんかほかの白身魚のような・・・。カワハギではない、では何なのかといわれれば答えにくいのですが・・・。刺身はこのようによいのですが、なんかちょっと面白みがないので次は唐揚げあたりにしたいと思います。
コメント (2)
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