魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ヌタウナギ

2014年08月31日 12時25分22秒 | 魚紹介

昨日は島根県のほうから面白い魚が届きました。ヌタウナギという魚です。

ヌタウナギの仲間は現生する脊椎動物の仲間としては最も原始的な生物であるということです。体から粘液をだし、体がウナギのように細長いため「ヌタウナギ」という標準和名なのですが、もちろんウナギの仲間とは綱レベルで異なる魚です。

普通の魚・・・ここでは名前についている「ウナギ」(種標準和名はニホンウナギ)に登場していただきましょう。普通の魚にはちゃんとした顎があります。

その一方でヌタウナギ。顎はいったいどこにあるのでしょう。写真からはわかりませんね。眼は退化しております。

ということで腹面から。実はこの仲間の口は裂溝状で顎がないのです。そして立派なひげがあります。写真の左のほうにある穴は口ではなく、外鼻孔と呼ばれるものです。

こちらは鰓孔。鰓孔はヌタウナギの仲間で大体6~8対あります。鰓孔は互いによく離れています。鰓孔は互いによく離れています。クロヌタウナギという、似た種類もいるのですが、この種類は鰓孔がたがいに接近するのが特徴。鰓孔よりも小さな穴は粘液孔で、ここから粘液を放出するのです。

ヌタウナギは従来「メクラウナギ科」とされてきましたが、日本魚類学会が差別的な言葉を含む標準和名を改名する、としており、現在の科の和名はヌタウナギ科となっております。ヌタウナギ科という名称自体は古くからあり、古くはEptatretidaeの科の標準和名として使用されておりましたが、現在はこの綱(ヌタウナギ綱・ヌタウナギ目)の生き物はすべてMyxinidaeに含まれているようで、2科に分けられてはいません。Eptatretidaeは1属で、外鰓孔は5対前後、であるのが特徴だそうです。

この奇妙な生物も食用となります。とくに日本海側や駿河湾では本種を対象にした漁業がおこなわれているほどです。肉は焼いて食べられ、皮は革製品の材料になります。しかしながら定置網や刺網の魚を食いあらすとか、粘液でよごれるとか、漁業者にはあまり歓迎されないというところもあるようです。

 

 

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実家

2014年08月18日 02時23分50秒 | 未分類

お盆は14年ぶりに実家に帰省。おじいさんおばあさんもおじさんもみな元気そうで何よりでした。写真からはわからないでしょうが、セミの声は都会とくらべてやかましい、そしてバリエーションが豊富。ヒグラシは久しぶり。ミンミンゼミは少なくなりましたが、ここでは多数見ることができました。

天気が良くなくて昆虫の種類も少なめだったのが残念。夕立もありました。

田んぼ。我が家が食するお米はすべてここが故郷です。田んぼの周りの生き物も、田んぼの周りの様子も、14年前とかわりません。

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ヤエヤマギンポの近況

2014年08月12日 22時18分41秒 | 魚介類飼育(海水)

ヤエヤマギンポ。我が家の水槽には2010年から住んでおり、かなり長い付き合いの子になります。

ヤエヤマギンポは、多くのマリンアクアリストには「こけとり」として飼育されているのですが、実際にこの魚を見てみますと、「まつ毛」のような皮弁があったり、眼が大きいところなど非常にかわいいものです。

「こけとり」として入れられることが多いのですが、もちろん一般的なサンゴ水槽では付着する藻類を食わせるだけでは長生きさせることは難しいですので、やはりヤエヤマギンポにあう配合飼料を給餌したいところです。

我が家では大体「メガバイト グリーン」を使用しています。最初は写真の「S」を使っていましたが、現在はより早く沈み、大きな口で藻類を食むギンポの仲間に良いようにMサイズのものを与えています。給餌の際にはまず餌を計量カップに入れ、海水を加え、さらに栄養のアミノ酸添加剤を加え、それらをかき混ぜるというやり方をとっています。餌は水槽に大量に与えます。多量に餌を与えますのでアミノ酸の添加もあるため水槽の水が白く濁るほどです。

熱帯地方のタイドプールでカエルウオの仲間を観察しますと、この仲間はとにかくいつも餌を食んでいるのをよく見ます。そして採集してみますと、みな腹がよく膨れており、やせているものは見たことがないのです。実際にたくさんの餌を必要としている魚には、とにかくたくさん餌をあたえることが大事、というのが私の考え。しかしそれでも最近は、ヤエヤマギンポの体後方がやや平たくなっているように感じます。これは回復まで時間がかかりそうです。

メガバイトは確かに良い餌であるとは思いますがそれでも万能ではありません。メガバイトのほかにも色々な藻類食魚類用の餌が国内外問わず出ています。今後、いくつかまた与えてみたいと思います。

 

 

 

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アラゴナイト

2014年08月04日 23時10分00秒 | 魚介類飼育(海水)

水槽に入れていたパウダーサンドは水替えなどを行うたびに舞い上がってしまい、量もいつのまにか減ってしまいました。行きつけのお店ではこのパウダーサンゴ砂は売り切れてしまっていたのでした。そこで別の砂を使ってみることに。

「カリブシー」シリーズのアラゴナイトサンド。サンゴ砂同様に海洋生物のご遺体によって形成される砂でいくつかのメーカーからでております。ミネラルも豊富に含み、水槽に入れると少しずつ溶けて減っていきます。

砂を軽く水洗いして使用。サンゴ水槽に入っているサンゴ砂と合わせて使用します。

つぶのサイズはこのくらいです。手でサイズを比較したのはあまりよくないかもしれません。私の手はほかの人よりも大きめですので・・・。

 

 

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