魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

アリアケスジシマドジョウ

2018年06月18日 07時01分51秒 | 魚介類採集(淡水・汽水)

今回の九州では淡水魚採集も楽しむことができた。

残念なことに採集したときの写真、採集中に出会った生物たちの写真を載せることはできない。相棒のμ720SWが逝ってしまったのだ。おそらく液晶からおかしくなったのだと思う。久しぶりに見つけたニホンカナヘビさんや、珍しい昆虫の写真をアップすることもできないのだ。

九州にしかいない淡水魚は多い。セボシタビラ、アリアケギバチ、カワバタモロコ九州産、カゼトゲタナゴなど。ドジョウの仲間も九州特産のものが多く、山口県にも分布するヤマトシマドジョウを含めば5種、もしくは亜種が九州特産なのである。

このアリアケスジシマドジョウも九州特産のシマドジョウ属。九州産のシマドジョウ種群は3種が知られている。オンガスジシマドジョウ、ハカタスジシマドジョウ、そしてこのアリアケスジシマドジョウがである。前二者はナミスジシマドジョウの亜種であるが、このアリアケスジシマドジョウは独立種である。

太く短い体と、「スジシマドジョウ」らしい太い縦線が特徴的。尾鰭の模様も弧を描いており、美しい魚である。筑後平野では少なくはないようであるが、開発により生息場所は確実に少なくなっているよう。埋め立てとソーラーパネルは脅威である。

こちらはアリアケスジシマドジョウの雌と思われる個体。雄は斑点状の模様をもち、体側の縦線がない。尾柄には二つの黒色斑があるが上は明瞭、下は不明瞭である。今回採集を行った場所では大型の年越し個体もよく見られたが、小さい個体も数多くみられることも重要とされる。小型個体も見られたので、それほど危険な状態ではないと思われるが、埋め立てや開発は脅威だ(開発をやめない環境省の存在も脅威だ)。自然下では短命であるが、チュウガタスジシマドジョウを10年も飼育している方もいる。水槽下での繁殖も成功すれば、スジシマドジョウ類の減少を食い止めることもできるのかもしれない。もっともそれはスジシマドジョウ類を繁殖させて放流を行うような「放流おじさん」が出現する可能性もあり、注意するべきである。

こちらはヤマトシマドジョウ。10年前に近場の河川で採集した個体。尾柄部にある黒色斑は上・下ともに明瞭で、尾鰭の模様もアリアケスジシマドジョウとは異なる。

この間の総選挙では簡単に予想できたことでもあったのだが、やはり名古屋地盤のSKE党が強い。松井珠理奈と須田亜香里の1-2フィニッシュであった。須田さんはカワイイし、応援のし甲斐があったというもの。ただ、いずれにせよもう選挙の開票場がナゴヤドームと決まってからこの結果は想像できたことで、みこってぃのネクストガールズ入り、まちゃりんも入ってめでたしめでたし...と言いたいものの、中井りかの発言は常にいらいらさせられる。人をいらだたせる天才といえる。

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シマウシノシタ

2018年06月14日 17時16分41秒 | 魚紹介

今回このぶろぐでご紹介するシマウシノシタはカレイ目・ササウシノシタ科・シマウシノシタ属の魚である。有眼側に太い帯があり、前にこのぶろぐで紹介したオビウシノシタに非常によく似ている種である。

有眼側に太い帯があるササウシノシタ科の魚はほかにもツノウシノシタ、セトウシノシタ、サザナミウシノシタ、そしてオビウシノシタがいる。これらの魚との区別方法は、写真からだけでは難しいことが多いのだが、魚そのものがあればそれほど難しくないことが多い。セトウシノシタとサザナミウシノシタは尾鰭が目立つ。セトウシノシタについては以前書いたのでこちらの記事もご参照いただきたい。一方、ツノウシノシタもシマウシノシタに似ているのだが、この種は背鰭の第1軟条が長く伸長しているのが特徴である。シマウシノシタとは別の属で、この種だけでツノウシノシタ属を構成するのだが、アジアの海にはツノウシノシタとされているものの、実際はツノウシノシタではないものがいる。研究の余地はあるだろう。もし、ツノウシノシタを採集した、という方はご一報いただきたい。

上がオビウシノシタ、下がシマウシノシタ

一方同じシマウシノシタ属のオビウシノシタは本当に厄介である。この2種を見分けるのであれば背鰭、臀鰭の軟条数を数えなければならない。基本的にシマウシノシタよりもオビウシノシタのほうが軟条数が多い。分布域はオビウシノシタが東シナ海や山口県、九州北岸に限られ、シマウシノシタはほぼ日本各地に見られるというが、津屋崎の海にはどちらの種も分布しているようだ。シマウシノシタは日本の広い範囲に分布している。太平洋、日本海、東シナ海とわず、関東以南の本州~九州ならほぼどこの沿岸にもいるのではないだろうか。福岡の津屋崎にも本種は定置網などでよく漁獲され、市場に並んでいる。この個体も津屋崎の「お魚センターうみがめ」で購入したもの。同じパックにクロウシノシタと一緒に入っていたのだ。

真ん中がシマウシノシタ

ササウシノシタの仲間は本州~九州ではあまり食用とはされていない。しかしシマウシノシタはたまに市場にも出ており、肉厚でかなり美味な魚である。今回はムニエルにして食してみた。ウシノシタ科の魚、アカシタビラメ(上)、クロウシノシタ(下)とともに食したがシマウシノシタ(真ん中)がいちばん肉厚で美味であった。以前このぶろぐでもご紹介したオビウシノシタはシマウシノシタににているものの、やや身が薄く華奢な印象を受けた。今回の個体よりもすこし小さめだったからだろうか。食用にするほか、観賞魚としての需要も多少はある。ただシマウシノシタは比較的大きくなるので、よく似たセトウシノシタやサザナミウシノシタのほうが人気がある。なお、焼いてしまうと特徴的な有眼側の帯は失われてしまう。しかし、ササウシノシタ科の魚はウシノシタ科の魚とは向きが異なるのでわかる。眼は右側にあり、カレイの仲間に近いかもしれない。

欧州では「ソール」という魚を食するが、このソール、というのはササウシノシタの仲間の大型種のようだ。学名ではSolea soleaといい、英語名ではCommon sole、もしくはDover soleなどと呼ばれている。全長60cmになる大型種で、外見はササウシノシタよりもカレイの仲間のような雰囲気を感じる。日本ではこの種のような大型種は少なく、カレイ科やウシノシタ科ほどメジャーにはなれないのかもしれない。日本に生息するササウシノシタの仲間では、アマミウシノシタが40cmを超えるのだが、この種は琉球列島以南の種で、本州や九州ではお目に罹れないようである。

きょう開幕するサッカーの祭典は占うのが難しい。週末のAKB48世界総選挙はもっと占うのが難しいが、おぎゆかは若干落ちると予想。松井珠理奈と須田亜香里が名古屋で1-2フィニッシュではなかろうか。個人的には宮脇咲良か、須田亜香里の1位が見たいところだが。

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クロウシノシタ

2018年06月03日 12時01分09秒 | 魚紹介

福岡・長崎から帰ってきた後、現地で購入したり、いただいたりしたさまざまな魚を食べて楽しんでいます。このクロウシノシタも、福岡県津屋崎の「お魚センターうみがめ」で購入したもの。

クロウシノシタは津屋崎近辺では最もよく見られるウシノシタ科魚類だと思っている。成魚は津屋崎近辺の定置網ではよくかかるし、幼魚は水深1mを切る浅瀬で採集したこともある。アカシタビラメやコウライアカシタビラメ、イヌノシタなども生息していると思われるのだが、まだ津屋崎では確認していない。

クロウシノシタを含むタイワンシタビラメ属の特徴は口の小さな触鬚があること。これによりイヌノシタ属と見分けることができる。日本においては北海道小樽から九州南岸までほとんど日本各地の沿岸に分布している。クロウシノシタは魚関連の本を見ていると、味はアカシタビラメに劣るなどの記述がなされている本が多い。しかしムニエルや唐揚げなどにすると、アカシタビラメに劣らず美味しいものであった。

 

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