17日に我が家のすぐ近くの湾で採集しました。網に入ったのは、これ!
カマスの仲間のオニカマスSphyraena barracuda (Walbaum)の幼魚です。
オニカマスは成魚で2m近くになる巨大魚です。しかし幼魚は湾内に生息し、沖縄などではルアーやフライで河川からも釣れるそうです。
オニカマスの含まれるカマス属は世界で26種、本邦からは10種が知られています。本種は鰓弓に鰓耙を有せず、巨大化するグループに含まれます。この仲間は日本近海には本種、オオカマス、ブラックフィンバラクーダの3種が知られています。
では、お味は・・・といいますと、本種はシガテラ毒をもつので成魚は食用にはなりません。沖縄でも市場に流通せず、多くの都道府県では流通禁止の魚種に指定しています。
さらに、時に人を襲うことがあるほど凶暴な性格で、その鋭い牙で泳いでいる人に襲いかかったというケースがあり、海外では死亡例もあるのだといいます。ダツと同じように光るものに襲いかかる習性があるようです。
では我が家の個体は・・・?翌朝みると、姿を消していました(涙 どのくらい大きくなるか見てみたかっただけに残念です。