魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

久しぶりの投稿が

2013年12月31日 22時16分51秒 | シーズン総括

久しぶりの投稿ですが、なんと大晦日になってしまいました。年末はめっちゃ忙しかったのです。今回はこの2013年シーズンを総括いたします。

 
写真の魚は、ソウシハギ。カワハギの中では最大になります。沖縄では別名「センスルー」。肉は美味です。飼育は「困難」といううわさもあり、お持ち帰りはしませんでした。

●アクアリウムがらみ

アクアリウムは厄年でした。今年2月にいただきもののキクメイシがやられ、10月には大きくて緑が綺麗でお気に入りだったウミバラがほかのサンゴとの接触でダメになってしまいました。センベイサンゴは岩から落ちてそれが原因でだめに・・・。もらいものもあり、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです!!
 
 
●静岡へ引越
 
今年は静岡へ引越しとなりました。静岡の西にある袋井という場所です。静岡といえば炭焼きレストラン「さわやか」が有名ですが、私はまだ2回しか行けておりません。磯がなく、磯採集はできませんが、冒頭のソウシハギなど、釣りなどは楽しめました。
 
 
静岡は関東平野、濃尾平野、筑後平野などと比べると魚の種類はやや少なめですが、変わったのもいます。写真の種類「ニシシマドジョウ」は初めて採集しました。
 
 
ハゼ科の「ヌマチチブ」も初めて採集する種類です。
 
他、アブラハヤ、オオヨシノボリも初めて採集する種類でした。
 
●その他の採集
 
 
今年は八丈島にも採集に出かけました。写真のユビワサンゴヤドカリは初めて採集する種類でした。八丈島の夜は、相当に熱い夜で、サメやエイと格闘しまくりでした。なんといってもあれほど浅い場所に、フトツノザメがたくさん現れていたのは、意外でした。潜ってみましたが、魚の数は少ないのが残念でした。
 
 
九州は10月に訪問しました。今回の訪問のメインは、宮崎観光ホテルの魚類学会でしたが、イトヒキベラの権威である、田中先生や、「日本のベラ図鑑」の作者の方ともお会いできて、とてもうれしかったのでした。このほか、福岡の魚市場にも出かけるなど、九州はほぼ一周しました。
 
 
宮崎の釣りでは、ナミフエダイを初めて釣ることができて、ハッピーでした。最初はスズメダイの仲間のようにも見えたのでしたが、初めて見る種類に興奮でした。その一方で昨年、ツムギハゼを釣ったっポイントでは粘りましたが、全く駄目だったのでした。
 
こんな一年でした。あともう1時間ちょいとなりましたが、よいお年を!
 

●最後に

今年一番おいしかった魚:マツカサウオ!

今年一番おいしかった魚以外の水産物:1月に食したコシオリエビ 

今年一番おいしかった水産物以外の食い物:ぽんじり

今年一番おいしかったお菓子:うなぎパイ 

今年一番まずかったもの:なし

今年一番楽しかった旅行:九州旅行!尾鷲もよかったですが、ちょっと体力的にきつかった。。。

今年一番楽しかった飲み会:2月のラパスナイト

今年一番うれしい頂きもの:オキハギ

今年一番の乗り物:さるびあ丸

今年一番のスポーツ:マー君!

今年一番のニュース:宿泊するホテルの裏付近で殺人事件が・・・。

今年一番の一般的なニュース:Tokyo !

今年一番の雑誌:魚雑。表紙がつるつるでなんか安っぽくなった。

今年一番の映画:なし

今年一番の買い物:魚類検索第三版。

今年最大のスタート:なし

今年一番のチャレンジ:普通免許

今年一番苦しかった出来事:福岡地下鉄で人に触られた。密集地帯は苦手・・・

今年一番の痛い思い:二つ上の項目の講習中に転倒してけが。笑われた苦い思い

今年一番の悲しい思い:ウミバラ・・・ イソギン・・・

 

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レインフォーズゴビー

2013年12月10日 23時57分43秒 | 魚紹介

またしても簡単な記事になってしまいました、すみません。このハゼはレインフォーズゴビーと呼ばれる、サラサハゼ属の種類です。日本にもすむキンセンハゼによく似ていますが、体側の模様はキンセンハゼと違い、橙色でよくめだっています。キンセンハゼだと第2背鰭付近に黒色斑模様がありますが、本種では見られず、暗色の体に薄い白色斑が数個出る程度です。西太平洋に生息しますが、日本では見られず、フィリピンからオーストラリアにかけて分布します。
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標本作成

2013年12月09日 22時01分01秒 | 魚紹介
 
最近は観賞魚店からもらってきた魚などを標本として処理しました。写真の魚はハゼ科・ヤツシハゼ属の小型種イエローラインドシュリンプゴビーといいます。シュリンプ(エビ)ゴビーの名があるように、テッポウエビの仲間と共生します。西太平洋域の砂地に生息し、観賞魚としてはフィリピンから入ってきます。写真の個体もセブ島の産です。
 
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お買いものに

2013年12月06日 23時53分31秒 | 魚介類飼育(淡水)
 
先週の土曜日は、名古屋へお買いものでした。リミックス名古屋インター店で、こんなのを購入。
 
オオシマドジョウ?クロダハゼ?二枚貝?いえいえ、川砂です。貝をいれておいているのに、砂がなくてはなんか不自然で、貝にもストレスになるかと思い、砂を購入しいれたのでした。このほかには水替え用のポンプの調子が悪いので購入。また購入ではないのですが、珍しい地中海産のハナダイ「スワローテールシーパーチ」やら、地中海産の「ツーバーブリーム」、さらにはオオカミウオの一種まで、さまざまな珍魚を見せていただきました。
 
オオシマドジョウ、ニシシマドジョウは砂を入れるとすぐ砂に潜っていきました。これまでは白いバケツに入れておいていたら体まで目立つ白っぽい色になってしまっていましたが、砂を入れますと元の薄い褐色を帯びた色に戻っていました。
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カダヤシ

2013年12月03日 22時10分31秒 | 魚介類採集(淡水・汽水)

 
写真の魚は一見、「メダカ」にそっくりですが、別種で、カダヤシGambusia affinis (Baird and Girard, 1853) という魚です。ダツ目・メダカ科に含まれる「メダカ」とは、目の時点で異なる魚で、カダヤシ目に含まれます。

カダヤシは都会近郊の河川などで普通に見ることができる小魚ですが、この種類はもともとアメリカからメキシコの大西洋にそそぐ河川に生息していましたが、ボウフラ駆除のために日本に持ち込まれて福島県以南の太平洋岸にそそぐ河川に定着、在来のメダカ属魚類にも悪い影響を与えることになりました。

 
上の写真の個体は雄で、臀鰭の一部が変形した交尾器を有し、文字通り「交尾」します。卵胎生で雌は仔魚を300匹ほどの仔魚を産みます。卵の期間がないため、捕食されにくく、その点は「メダカ」と異なるところでしょう。「メダカ」よりも高度な繁殖戦略をとっているといえそうです。
 
 
こちらは雌。雌は臀鰭の形状がとくに変わっておらず、「メダカ」にも似ていますが、臀鰭がやや前方にあり、また基底も短いです。魚類検索によりますと、カダヤシは臀鰭軟条数8~10、「メダカ」では14~21であるので、この形質でも区別できます。また体はカダヤシの方が「メダカ」と比べると太いような気がします。
 
魚類検索に掲載されている日本産のカダヤシ科魚類は5種類が知られており、すべて国外外来種です。グリーンソードテールのように、明らかに鑑賞魚として利用された個体の放逐によるものと考えられるものもあります。カダヤシは現在、俗にいう「外来生物法」の「特定外来生物」に指定され、無許可での飼育や運搬などが出来なくなりました。したがって、本種を採集してしまった場合には、再度その河川に放流するか、その場で締めて持ち帰らなければならないようですが、前のパターンではいつまでたっても減らないでしょうから後者がよいように思われるものの、それでも罪のない魚を「外来だから」という理由で殺すのは抵抗があるのは事実です。このほかにも近いうち特定外来生物に指定されるかもしれないアカミミガメやアメリカザリガニなどにも同じことがいえます。この辺どうにかならないでしょうか?
 
しかしその前に、観賞魚愛好家が観賞魚を河川に放すのは悪質な行為であり、それが特定外来生物の指定種の幅を広げることになるかもしれません。マスメディア等も外来の熱帯魚が放されている東京の河川を「タマゾン」などと呼んで、茶化すレベルではないことを理解しておかなければなりません。観賞魚愛好家一人ひとりのモラルが問われています。
コメント (2)
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