魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

シモフリシマハゼ

2024年11月15日 08時57分13秒 | 魚介類飼育(汽水)

PCの調子がおかしく、今日はイラッとしている椎名さんです。

今回は9月に我が家にやってきてまだ紹介できていなかったハゼ科の魚をご紹介。ゴビオネルス亜科・チチブ属のシモフリシマハゼ。福岡県の筑後平野産。

アカオビシマハゼ。福岡県福津市産。臀鰭に赤い線が入る

三重県産アカオビシマハゼの臀鰭

チチブ属のうち、長いこと「シマハゼ」とされていたものが実は2種含まれていたのはこのぶろぐの読者ならご存知かもしれない。そのうちの一種がシモフリシマハゼであり、1989年に標準和名がついた。もう一方のアカオビシマハゼも、同じ文献の中で標準和名がつけられたものである。ややこしくなるので、どちらの種も「シマハゼ」の名前がつかないことになった。この2種はよく似ているものの、アカオビシマハゼは臀鰭に赤色の縦帯があり、頭部側部にかけて白色斑があるのに対し、シモフリシマハゼは臀鰭に赤色縦帯がなく、白色斑が頭部側部から腹面にかけて密集しているのが特徴であり、これがシモフリシマハゼという標準和名の由来となっている。

福岡県産シモフリシマハゼ

アカオビシマハゼは汽水域から海域を中心にした分布であり、周辺に河川がない岩礁域にも多く生息するが、シモフリシマハゼは主に河川の汽水域にすみ、やや塩分の低いところを好む。。河川の汽水域などでカキ殻を割ったりするとどちらかが出てくるようであるが、このシモフリシマハゼはほぼ淡水に近いところで採集したものであり、同じ場所にはオイカワやイトモロコ、シマドジョウ類が見られた。椎名さんはこれまで海域、または淡水域で採集をしてきたため、獲れるシマハゼ類も(少なくても写真による同定では)アカオビシマハゼばかりであったが、今回ようやくシモフリシマハゼをお迎えすることができた。ただし残念ながらこの個体を採集したのは私ではなく、採集にお付き合いしていただいたHN「プラナリア」さんである。ありがとうございました。

黒い砂とシモフリシマハゼ

さて、大事に持って帰って来たシモフリシマハゼ。餌付きはよいかわるいか、最初は隔離ケースの中にいて餌をなかなか受け付けなかったが、アルカリ性を高める砂「グレイコースト」を敷いた水槽に入れたところ、もう餌をバク食いである。塩分はほとんど入れていないが、わずかにライブシーソルトを溶かした水を足している(ほかの淡水魚水槽でも、ライブシーソルトを使用して飼育している)。隠れ家として塩ビパイプを入れている。ハゼの仲間、特にチチブ属などはそういうのの中に潜んでいることが多く、生息環境を再現している。ちなみにチチブ属の魚は飼育したことがある方ならお分かりであろうが、性格がきつくほかの魚との混泳は難しい。いちおう注意してほしい。日本における分布域は北海道~九州(タイプ産地は日本の海)、海外では中国、朝鮮、ソ連極東部にすむ。

なお筆者はほかにチチブとアカオビシマハゼを飼育したことがある。ヌマチチブは霞ヶ浦水系では普通種だが、飼育経験はない。ほか日本にはナガノゴリ、シロチチブ、ショウキハゼというのがいるが、これらはお目にかかったことさえない。ショウキハゼ、いつか採集するぞ。

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カワアナゴ

2010年08月09日 22時43分32秒 | 魚介類飼育(汽水)

飼育しているカワアナゴEleotris oxycephala Temminck and Schlegelを撮影しました。カワアナゴは「アナゴ」という名がついているものの、アナゴの仲間ではもちろんなく、広義でいうハゼの仲間(ハゼ亜目・カワアナゴ科)です。ハゼ科と異なり、腹鰭が吸盤状になっていません(腹鰭が吸盤状になっていないハゼ科の種もいる)。原始的な種です。

カワアナゴは河川下流~汽水域に生息します。穴ぼこの中などが大好きで、夜間は餌を探してすみかより出てきます。

肉食魚で、小魚や、甲殻類、特にエビを好んで食べます。近縁種のチチブモドキは、貝なども食べるようですが、本種はどうでしょうか。

上から見ると案外スレンダー。

この魚は手網でも採集できますが、釣りで釣れることもあるそうです。この日はウナギを狙っていましたが、結局獲れませんでした。

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ヒメツバメウオ

2009年09月05日 23時07分22秒 | 魚介類飼育(汽水)

本日、いつもお世話になっている八幡浜の「昭和水産」様から新たなお魚が届きました。本業である食用魚の漁獲もあまりよくないようです。

ヒメツバメウオです。今では元気に粒状餌を食べています。慣れると飼育しやすい、美しいお魚です。

もともと暖かい海の魚なので冬はヒーターが必要になります。

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タネハゼ

2008年08月16日 21時11分23秒 | 魚介類飼育(汽水)

タネハゼです。
奇妙な形のハゼで、動きは緩慢です。

クロコハゼやマハゼなどと一緒に飼育していますが、本種もなかなか面白い動きをします。

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クロコハゼ

2008年08月10日 15時48分10秒 | 魚介類飼育(汽水)

クロコハゼDrombus sp.です。
クロコハゼは汽水域や内湾に多く生息するハゼの仲間で、岩陰などに潜みます。

この個体は岩孔の領有権を主張しています。他の個体が来たら追い払います。

このクロコハゼは青潮の中ぷかぷか浮いていたものを掬いました。

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