かつて観賞魚に与える餌の多くは生餌でした。赤虫、ミジンコ、ブラインシュリンプ・・・ それは、配合飼料の品質があまりよくなかったためです。現在では配合飼料はとても良質になりました。私も配合飼料をメインに使っています。でも、生の餌を与えたくもなります。生の餌は栄養を強化でき、さらに嗜好性も高いためです。そこでイワシミンチの作り方を紹介します。
まずは「ホータレイワシ」です。標準和名はカタクチイワシといい、水族館でも良く餌として使われている魚です。スーパーで沢山入って1パック50円で売られていました。
まずはイワシを良く水洗いします。
そして、三枚におろします。上から内臓つきの半身、半身、中骨です。中骨と内臓は棄てます。そして内臓の付いていた半身は良く洗います。その後、包丁で叩きます。
包丁で叩くと、このような感じになります。そしてこの身をラップで包み。冷凍庫に入れます。
小型の海水魚(クマノミ、スズメダイ、ニセスズメ等)、中型海水魚(ハタ、タナバタウオ、ヒメジ、ベラ、タイ、ゴンベ、フグ等)に効果覿面です。海水魚のほか、テナガエビ、ウナギ、ドジョウ、ヨシノボリ等にも効果があります。デメリットとしては水が汚れる可能性があるということですが、与える量を少量にすれば、水は汚れません。
では、生餌と配合飼料の違いです。生餌は文字通り「生」の餌なので、
腐りやすく、保管に注意が必要
水を汚す可能性がある
嗜好性が高い
チョウチョウウオなど、配合飼料を食べにくい魚が食べる
ということです。
ディスカスや金魚に生の餌を上げると色揚げが促進されるようです。ですからこれらの愛好家の方々は好んで生の餌をあげています。ですから私が生のイワシを与えるのは決して異端なことではないのです。水族館でも与える餌は生のイカやイワシ、アジ、エビ、アサリなどです。
水を汚す可能性については、ろ過装置がうまく作動すれば特に問題は無いといえるでしょう。ただしろ過装置がうまく動いてないと水を汚す大きな媒体になるのは間違いないところです。