魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中で見苦しいところもありますが、ご容赦願います。

イトヒキイタチウオ

2015年12月19日 11時01分59秒 | 魚紹介

深海にはアシロの仲間がいろいろおりますが、日本では浅海性の種類はイタチウオやアシロ、ウミドジョウ(ウミドジョウは浅いといっても70mくらいですが...)くらいしかおらず、釣りではあまりなじみのない種類といえます。水深1000mより深い場所では、ソコボウズなどいろいろな種類が見られ、世界で最も深い海に住む魚類はこのアシロ科の一種の、ヨミノアシロであるといわれています。

この魚は駿河湾の深海で採集されたイトヒキイタチウオ。日本では東北地方太平洋沖から土佐湾にまで見られます。生息水深はアシロ科の中では比較的浅くて300m以深。その名の通り腹鰭が長いのが特徴です。口が開きっぱなしになってしまい、あまりいい写真とはいえないのですが、でも初めてみるイトヒキイタチウオに興奮です。この魚を送っていただいた「さかな人」長谷川さんには感謝です!

イトヒキイタチウオの特徴は、なんといっても長い腹鰭!腹鰭は1本の軟条からなり、臀鰭の起部を超えるほど長いのが特徴です。ちなみにイタチウオやヨロイイタチウオの腹鰭は2本。腹鰭が1本の日本産アシロ科魚類はほかにウミドジョウやモモイタチウオ、スカシチョウマンなどおりますが、同じ属の魚とされているものでも腹鰭の軟条数が1本であったり、2本だったりするのです。

アシロの仲間は刺身はもちろん、鍋や焼き物なども美味しい。今回の個体も小型ではありましたが美味しく鍋でいただきました。


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