魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

カワハギ

2024年06月15日 19時55分43秒 | 魚紹介

この間アカカサゴと一緒に鹿児島県から我が家にやって来た「おちょぼ口」ことフグ目・カワハギ科・カワハギ属のカワハギである。カワハギはこのぶろぐで今年の1月に紹介しているのだが、その前の登場は2010年にまでさかのぼる。食した話に至ってはなんと2006年以来だというから、およそ18年ぶりの登場ということになる。もちろん、私はカワハギをこの18年間一切食べていない、なんていうことはなく、ちょこちょこ食べている。しかしながらほかにも一緒に魚を釣ったり購入したりということが多く、普通種であるカワハギを紹介していない(というか忘れている)だけである。ごめんよー。

尾鷲のカワハギ

意外なほど斑紋をよく変化させる。写真の個体は三重県尾鷲の尾鷲漁港で見つけたもので、独特の斑点を有している。また水中でも斑紋がしばしば変化する。黒っぽかったかと思えば突然白黒のまだら模様に変化させたりもする。

今回のカワハギの背鰭(雌)

雄のカワハギの背鰭

カワハギは背鰭の形状で雌雄を見分けることができるという。雄の成魚は背鰭の第2軟条が極めてよく伸びているのに対し、雌の第2背鰭は伸びていない。つまり今回の個体は雌ということであるが、卵は確認することはできなかった。カワハギの仲間は外見で雌雄を見分けることができるものもいる。アミメハギの雄は剛毛が生えるし、南日本沿岸で見られる普通種であるヨソギについては雌雄で体形が大きく変わり、雄は雌よりも体が明らかに細長い。なお日本産カワハギ属魚類は1属1種であるが、世界では大西洋に2種、南アフリカ近辺に1種、紅海・アラビア海周辺および地中海に1種、そして日本から東アジア大陸棚にこのカワハギの計5種が知られている。

カワハギは刺身、焼き物などいろいろな方法で食用にできるが、今回は定番のお刺身。うまく切れなかったが、見た目は上手ではなくとも、味には関係ない。ああ、うまい。

お馴染みカワハギの肝。肝醤油が最高に美味しい。鹿児島県産ということで、やはり九州らしい甘めの醤油とのマッチングが最高(のように思う)。今回のカワハギは鹿児島県の鹿児島魚市場 丸万 田中水産の田中 積さんより。いつもありがとうございます。


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