
最近入手した魚。つくば市内のディスカウントストア「トライアル」で購入したカレイ科の魚。実はつくばのトライアルには魚屋さんがテナントに入っていて、ディスカウントストアとは思えないほど魚のそろえがよい。過去に「マツカワ」や「アサバガレイ」などを購入したのもここであるが、何気にアサバガレイを入手できたのはここだけだったりする・・・。
今回のカレイはアカガレイ属のアカガレイである。アカガレイは北日本太平洋岸や山陰以北の日本海岸に分布する種で、おもにカレイ刺網や底曳網漁業などで漁獲される普通種である。椎名さんもアカガレイを食べたのはもちろん今回が初めてというわけではなく、過去2回ほどネタにしている(それでも「魚のぶろぐ」初出は2016年だったりするのだが)。なおこの日のトライアルにはマツカワとババガレイも並んでいたのだが、いずれも安易に購入できるお値段ではなく、今回はアカガレイをチョイス。しかしながらそれでも安価なわけではなく、500円硬貨1枚では買えないのである。
前回のアカガレイは北海道産であったが、今回のアカガレイは福井県産である。先述のようにアカガレイはけっこう南、山陰地方まで見られ、しばしば漁獲されるのである。
アカガレイの無眼側
アカガレイの名前の由来は無眼側の色彩である。無眼側は白いとされるが、赤みをおびるところがある。これにより全体的に白っぽいソウハチとは容易に見分けられるだろうが(ほか眼の位置や胸鰭軟条が分岐するか不分岐かでも見分けられる)、同じ属の魚であるウマガレイやドロガレイとは歯の形や体高、頭部有眼側の鱗の分布などで見分けるしかないだろう。
アカガレイは重要な食用魚である。煮つけ、唐揚げ、干して焼くと美味しいが、新鮮なものは刺身が美味しい、とされている。ということでアカガレイの刺身を楽しみたかったのだが残念ながら今回のは「子持ち」ということで母のリクエストで煮つけとなったのである。アカガレイの身はやわらかく、卵はぷりぷりしていていずれも美味しい。尼岡邦夫氏の「日本産ヒラメ・カレイ類」という本では「塩漬けされた卵巣は珍味」との記述がある。食べてみたいが、プリン体は大丈夫だろうか。気になる。
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