いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

梅やふぐりが咲くのに、誤爆されたょ

2011年02月27日 15時04分12秒 | 日本事情




■梅やふぐりが咲くのに、誤爆されたょ。高齢ポスドクよ、 消えてくれ!へのコメント;


でも、この爆撃されるべき「世間からみればただのクズ」って、うらやましいですょ。なってみたいな、「世間からみればただのクズ」

そういう「世間からみればただのクズ」にもなれなかった妬みがこのブログの駆動力だって、読めばわかると思ってたんだけどな。 よほど、おいらの筆力がないんだな、ぐっすん。

おいらは、death valleyで「売れるもの」を作るために、がんばっているのさ。論文も書くけど、自分で実験して、自分で書いてるんだぞ。

名無しの「爆撃」氏は"研究に対する熱意も失ってこんなくだらないサイトを作成して喜んでいる"とかいうけど、確かに、このブログはくだらないサイトさ。でも、研究に対する熱意は失えないんだよ。なんなら、失いたいけど。だけんども、研究が進んでdeath valleyを渡らないと、また失業するからね。バイトだけど、熱意を持って研究せざるを得ない。(いつかはどこかへ落ちつこうと /心の置き場を捜すだけ /たどりついたらいつも雨ふり /そんなことのくりかえし /やっとこれでおいらの旅も /終わったのかと思ったら /いつものことではあるけれど /アーここもやっぱりどしゃぶりさ/ 心の中に傘をさして /はだしで歩いてる自分がみえる) [おいらには、どしゃぶりが似合う]

■ところで、この爆撃氏の指摘することは、食税研究者群のなかでは周知のことだ。周知だけれども業界外へ表だって公にすることは「"村"の掟」に反するので、意外と少ない。その少ない中の公知文章をコビベする(単なる独り言、産研(山形大学産業研究所機関誌) 第14巻,p35(1998)より)。13年前の状況で少し古い。最近の30歳代研究者の競争で、その程度は低減したかもしれない。しかし、中高年の研究者の状況の本質は変わらないだろう。

しかし、最近では学生を厳しく指導する前にまず教官を厳しく指導する必要があるのではないか、と思うことがある。口の悪い私の友人はかつて私にこう言った。大学教官の3分の1は社会不適合者であり、3分の1は大学で寝てて何もしない人、そして残りの3分の1がまともな教育者、研究者であると。イヤー厳しい。すなわち全教官の3分の2は会社で通用しない60点以下の赤点人間なのである。人間として「不可」なのである。私もこの法則をこっそりと工学部の教官に適用して数えてみると、なんと社会不適合者の分類が3分の1より少し多いぐらいで、ほぼ彼の法則が当てはまるので感心してしまった。これは私の想像であるが、文部省の「優秀」な官僚たちはとっくの昔からこの現状を把握しているのではないだろうか。これも実は大学というところは、このような社会不適合者を収容するためにこしらえた収容所であって、もし大学がなければ多くの人間が路頭に迷い、その結果犯罪が増え日本が経済大国ならぬ犯罪大国になってしまうからである。この国は実は超福祉国家なのである。こう考えると、今後学生数が減り常識的に考えると新設の大学など必要ないのに、まだまだ大学ができるというバカげた事実に説明がつく。このような大学はどこもが失業者対策と地域活性化の為だったのである。魚のいない松川に魚道を造るようなものである(注1)。

この問題は、食税研究者のメンバーシップ問題に原因がある。すなわち、食税研究者はメンバーシップを取得してしまえば、安泰だ。おいらは、愚ブログにて7年前から指摘している;

一方、日本の会社組織は、役所なんかそれ以上であるが、まず構成員がいて、ひどいときには構成員の勤続年数にあわせたポジションを、必要もないのに、作ったりする。この日本の慣行は1度構成員になったものは構成員たることが永年保障されるべきであるという論理にもとづく。この日本の慣行に従い、その構成員になったものは幸いなるかな。ぬるま湯のなか定年まで身分保障。 (愚記事;「クビ!」論。

食税研究者はメンバーシップを取得すれば、その後枯れてしまっても、給料と研究用の最低経費(100万円くらい?)は保障される。年収で800-1000万円~くらいである。ちなみに若い頃は"優秀"だったが、その後業績がでない研究者を英語ではdead woodという。食税研究者で業績がない人はぞろぞろいる。おいらも固有名詞で知っている人で何人もいる。

食税研究者への採用も恣意的であるので、メンバーシップを持った食税研究者よりも業績があるポスドクもいる。そういうポスドクはこういう理不尽な状況に絶望したり、憤ったりする。それがこの爆撃氏の上記の批判である。ただ、標的が違ってるんですけど。

本当に業績がない人もいるが、おいらが指摘したいのは、工学部・農学部など応用系の研究者で何の実用性もない研究に税金を使っている人々である。さらには、産業技術を唄いながら、論文を出したり、一見研究活動をして業績もあるのだが、なんら産業とは関係のない食税研究者も多い。ってかほとんどである。これは明らかに無駄な公共事業である。まさに「社会にとってみれば、何の生産性も上げずにただ国民の税金を蝕んでいる寄生虫のようなもの」である。うらやますぃ。