10年以上も阿呆のように続けた愚ブログを振り返ると、「法学」関連記事は、ほぼない。
おいらは、「マッカーサー憲法[1]を踏みにじれ!」と主張しているが、実は、マッカーサー憲法を全部読んだことはないし、そもそも、読んでも、わからない。
[1]; マッカーサー憲法関連愚記事群
でも、そうしたら、なぜ、「マッカーサー憲法を踏みにじれ!」と主張できるかというと、前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」というくだりでバカ馬鹿しくなり、それ以上、読めない。
さて、「護憲派」さまが、われらが安倍ちゃんが「憲法を踏みにじり」、立憲主義に背くものと、激おこプンプン(@死語!)である。
もし、われらが安倍ちゃんが、マッカーサー憲法を踏みにじっているのであれば、おいらも、胸躍ることになるのであるが、
実際のところ、、われらが安倍ちゃんの「集団的自衛権」の法制化で行いたいことの事情は複雑だ。恐れは、ただの米国への「手伝い戦(てつだい いくさ)」合法化に終わってしまうのでないか?ということである。
いきさつ がある。
自衛戦争こそ否定されるべきものであると憲法改正(大日本帝国憲法⇒マッカーサー憲法)の時に、当時の責任者・吉田茂が言った(吉田茂 (内閣総理大臣@自由党党首):「国家正当防衛権に依る戦争は正当なりとせられるようであるが、私は斯くのごときことを認めることが有害であろうと思うのであります。(後略)」 :愚記事)。
自らの国家を自衛する権利を放棄をした憲法こそが、現行のマッカーサー憲法なのである。
憲法制定権力で米国占領軍の目的は「日本国が再び米国の脅威となり又は世界の平和及(および) 安全の脅威とならざることを確実にすること」である。つまりは、日本の非武装化である。 でもそれでは足りなかった。
その吉田茂の眼前で、そして何よりマッカーサーが直面したのが、朝鮮戦争。
現実とは、かく苛酷なり。
マッカーサー憲法によって、日本を丸裸にしたマッカーサー将軍さまは、背に腹を変えられなくなった。
自分の領土=属領日本列島がマジに危なくなったのだ。
(やっぱり大嗤い、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した)
自分が憲法制定権力として実現した「マッカーサー憲法」ではやっていけないなくなったのだ。 マッカーサーの属領ぬっぽん。
「日本"国"が再び米国の脅威とならざることを確実にすること」に合わせて、日本"国"が米軍を支援する軍事組織をもつことが必要になった。
マッカーサーの属領ぬっぽんにも「州兵」は必要なのだ。
マッカーサー将軍さまは、憲法制定=大日本帝国憲法改正の命令と同じ次元から、「自衛隊」(当時は保安隊、警察予備隊)の設立を占領独裁者として「命令」したのだ。
それの現在の姿が、日本国自衛隊=米衛隊である。 設立者の本義は「米国の利益に奉仕するもの」である。
つまり、「マッカーサー憲法」と「マッカーサー属領軍」は同じ次元の命令(占領独裁者による命令)に源をもつ、並存する「不整合」体なのだ。
「立憲主義」、つまりは、国家の統治は「マッカーサー憲法」に従わなければならないという立場から見ると、集団的自衛権は違憲とみなされるだろう。
一方、国家の統治は 「マッカーサー憲法」 憲法制定者の本義・意志・意図・思想に従わなければならないという立場から見ると、憲法制定者の本義・意志・意図・思想は、日本国自衛隊は属領・保護国における米国の国益に奉仕するための軍事組織であるから、米国に利する集団的自衛権は当然実施しなければいけない。
この立場=憲法制定者の意志・意図・思想に従わなければならないという立場を最高裁判例としたのが、田中耕太郎に他ならない。
今、われらが安倍ちゃんが頼みとする砂川判決をだした裁判官さまだ。
最高裁判事と事実上の宗主国担当者が密会しているのである。
これこそ、「ひそかに情を通じて」いたのである。
判決前にきちんとご主人さまと話をつめていた経緯はこうだ;
砂川事件で政府の跳躍上告を受け入れ、合憲(統治行為論を採用)・下級審差し戻しの判決を下す(1959年12月16日)が、当時の駐日大使ダグラス・マッカーサー2世と外務大臣藤山愛一郎両名による“内密の話し合い”と称した、日米安全保障条約に配慮し優先案件として扱わせるなどの圧力があった事が2008年4月に機密解除となった公文書に[4][5]、またマッカーサー大使には「伊達判決は全くの誤り」と述べ破棄を示唆した事が、2011年に機密解除になった公文書に記されている[6]。 果ては上告審の日程や結論方針をアメリカ側に漏らしていたことが、機密指定解除となったアメリカ側公文書で2013年4月に明らかになった。当該文書によ れば、田中はウイリアム・K・レンハート駐日首席公使に対し、「結審後の評議は、実質的な全員一致を生み出し、世論を揺さぶるもとになる少数意見を回避す るやり方で運ばれることを願っている」と話したとされ、最高裁大法廷が早期に全員一致で米軍基地の存在を「合憲」とする判決が出ることを望んでいたアメリカ側の意向に沿う発言をした[7]。田中は砂川事件上告審判決において、「かりに(中略)それ(=駐留)が違憲であるとしても、とにかく駐留という事実が現に存在する以上は、その事実を尊重し、これに対し適当な保護の途を講ずることは、立法政策上十分是認できる[8]」、あるいは「既定事実を尊重し法的安定性を保つのが法の建前である」との補足意見を述べている[9][10]。 (wikipedia)
なお、「憲法第9条は日本が主権国として持つ固有の自衛権否定しておらず、」(砂川判決)って、やっぱ、すごい変。 まず、吉田茂の「自衛権放棄論」に反している。そして、交戦権なしの自衛権を持ち出している。そんなものあるのか? 交戦権を否定した憲法第9条こそが日本を主権国であることを否定しているのではないか?
まとめ;
われらが安倍ちゃんは護憲勢力(なんとなくリベラル~対中従属派)からは、「憲法を踏みっている!」と非難され、ネトウヨからは、「今回の集団的自衛権容認は米国の国益に奉仕するもであり、「マッカーサー憲法」を抱きしめるものだ!」と罵倒されているのである。
がんばってほしい!、かつてCIAから資金援助を受けていた我らがLDP (放埓愚民党)!