2009年晩秋、事業仕分けで "しばき" に遭い、逆上して集会を開いた科学者(高級)サマ
(愚記事; やはり、陶酔権干犯問題だった。 )
■【前菜】
― 「どうも頭が悪いぢやないか」とまで述べた ―
科学などに特に興味のないおいらの第一の任務は、やはり、昭和の成仏のために闘うことである。先日本屋に行ったら、古川隆久、『昭和天皇』というそのまんまの本を見つけ、購う。そして、懼れ多くもひろひとさんに「どうも頭が悪いじゃないか」と言われたのは、陸軍大将でのちにいわゆる「A級戦犯」として処刑された我らが板垣征四郎さんである、と知る。当時陸軍大臣。つまりは、天津租界事件で大英帝国の利権を損ね、さらには国内での反英機運を生じさせたことにひろひとさんは怒ったらしい。
さらに天津問題に関しての板垣の返答ぶりに怒った昭和天皇は「どうも頭が悪いぢやないか」とまで述べた(『原田日記』七月六日)
(古川隆久、『昭和天皇』)
⇒愚記事;律儀に「板垣」の印鑑(はんこ)! 泣けるね!
■【主菜】 ヒステリー呼ばわり
自民党の石原幹事長が反原発運動を集団ヒステリーと罵倒した。その約1週間前にラジオで、東大医学部のセンセであらせられ、放射線医療が御専門の中川恵一さんは庶民の放射能への過敏な行動をヒステリーと言っていた。中川センセは、自分の使命は無知蒙昧で情報が不足し、あまつさえ誤解し、しまいにはヒステリー状態になる庶民に正しい啓蒙が必要であり、それを実践することである、という信念をお持ちのようだ。
マスメディア多く出て情報提供している中川センセは、原発事故以降、すっかり庶民にも広く知られいる。はっきり言って、毀誉褒貶である。毀貶の方は、ネット上でも多くのつっこみがある。(⇒参照)
先日、6/10(金)の朝、ラジオで初めて中川センセのお話に接することができた。TBSラジオ、生島ヒロシの番組。そのコーナー("うるおい生活講座")はちょうど3カ月前の3/11の早朝は木元教子が出演して「原子力はクリーン!環境にいいんですから!」とご主張されていた。電気事業連合会あたりがスポンサーのコーナー枠なのだろう。地震での原発事故以来、電力CMはなくなった。原子力村の宣伝資金でうるおい生活をしていたTBSは、今は、火消し系のコメンテーターをしばしば出している。ACの広告で補填してもらっているのだろう。それで、先週が中川恵一センセだった。
物静かな語り口で上品に説を説く。カンサンジュンセンセにも負けないくらいだ。その上品な口調で「庶民の放射能への過敏な行動をヒステリーです」という。あたかも、山の手の紳士が、困った下町や田舎の悪ガキに、児玉清風に異を唱えるような物言いであった。
でも、おかしい。具体的には、福島県の放射性物質が降ったであろう地域のおかあさん方への苦言。「今だに長袖の服を子供に着せて、放射性物質を体に付くのを防ごうとしているおかあさんがいます。無意味です。なぜなら、もうすでに大気には放射性物質はないからです。」とかいう。
でもさぁ、地表に落ちたセシウムは、塵や粒子となって、乾燥すれば、砂塵に乗って、人間に当たるんじゃないかなぁ。素朴な疑問。
ネット上でも多くのつっこみで面白かったのが、「中川センセは今回の放射能のリスクは喫煙や飲酒に比べ低いです!と言っているが、子どもは喫煙や飲酒しないしぃ~!」というのがあった。
中川センセとか、なんか変。どういう風に変かと考えるに、理解が概念理解なんだよ。放射性物質が放出されて以来どういう形態、つまりは化学種、何に含有されるのか、濃度、移動のメカニズム、安定性、などなど言葉でいうとこれらなんだけど、もっと現象的理解っていうものが感じられない。放射能なら放射能。その属性はベクレル、シーベルトに偏執。つまりはものごとを現象的に理解することができず、自分がもっている概念でのみ理解する。
その例が、上記が、「子どもは喫煙や飲酒しないしぃ~!」である。中川センセの脳には、人間が被るリスクのリストに・被曝や・飲酒・、・喫煙が概念としてあるのだろう。そしてないのが、"人間には大人や子供がいて、その大人や子供は飲酒・禁煙したり、ほとんどしなかったりする"(条件Z)。中川センセの 東大秀才脳 にはこの条件Zがプログラミングされていないか、あるいは、演算の時に呼ばれないのであろう。せっかく、東大秀才脳がフル回転しているのに。
でも、こういう反論も中川センセに届いているのか分からない。なにより、たぶん、こういう反論というか素朴なつっこみは、中川センセにとっては"口答え"にしか思えず、ヒステリーを起こしたかわいそうな人たちのリアクションなのだと思っているのだろう。だから、上記の「ヒステリー」発言がでる。
でも、いいじゃない、ヒステリー。予想もしなかった仕打ちにあって、恐慌状態に陥る庶民たち。
これは、一昨年、事業仕分けにあって、逆上、いわば"予想もしなかった仕打ちにあって、恐慌状態に陥"った科学者サマたちみたいだ。
こだまでしょうか? おまえたちはヒステリーだ!、といったら、そっちこそヒステリーだろう、という言う。
そして、その時も科学者サマたちは「愚民たちの政治によって、崇高な科学がつぶされるのだ!」、「本当に何も科学のことはわからない女の子が出てきて、ガーガー言うことではない」、 「歴史の法廷に立てるのか!」と叫んだ。たぶん、高級科学者サマたちは、事業仕分けをする輩は、「どうも頭が悪いぢやないか」と考えたに違いない。
そして、「庶民に正しい啓蒙が必要だ」と思ったのさ。庶民は科学的知見に欠如している。科学者サマが啓蒙しなければいけない。はたまた、科学者サマは本業で忙しいので、サイエンス・コミューニケーターとやらに役目を押し付けろ! こんな具合さ。 サイエンス・コミューニケーターの頂点には、リーダー様が必要だ。みんなで、リーダーサマをfollowして、御宣託を拡散だ!"メルトダウン"なんて起きてるはずないぞ!チェルノブイリと全く違うんだ!などなど。おバカの 啓蒙の連鎖が広まった。やはり、「どうも頭が悪いぢやないか」....。
たとえば、大学教員らしい? おバカブログ 科学者サマブログ;放射性物質はある程度もれている。ただし、量が少ないので放射性物質の拡散範囲が広くなればなるほど、人体への影響がすくなくなる、って、この時点で大気中だけでチェルノブイリの10%~の放射性物質が撒き散らかされていた。表題は、私の理解。なして、裏も取らず、つまりは科学者の本義である生データを確認する、あるいは理論的根拠を示すということをせずに、私の理解を拡散させるのだろう?そんな大そうな「私」サマなんだろろう。まぁ、それは勝手だが。なぜなら、私の理解を披露することを禁じる法令はない。表現の自由!なにより、本ブログが、愚考を披露している。でも、哀れなのは、大学教員らしい?ブログということで、それをfollowする人々。性格はいいんだけろうけど、情弱で無教養な若輩の方々。ぬっぽん、ってこういうクニなのに....。 おバカブログ 科学者サマブログなぞfollowして、やはり、「どうも頭が悪いぢやないか」....。
■【デザート】 静かに「理性」を発揮する御大たち; それでも原発技術をやっていくんだ!
・"ノーベル賞"益川敏英 大センセ@女性蔑視物理学者;益川さんは原子力について、長い目で見れば「かなり有用だと思っている」と話した。
・吉本隆明 大センセ; 「動物にない人間だけの特性は前へ前へと発達すること。技術や頭脳は高度になることはあっても、元に戻ったり、退歩することはあり得ない。原発をやめてしまえば新たな核技術もその成果も何もなくなってしまう。今のところ、事故を防ぐ技術を発達させるしかないと思います」⇒特集ワイド:巨大地震の衝撃・日本よ! 文芸評論家・吉本隆明さん
●今夜も、あるいはこんな夜更けに、「どうも頭が悪いぢやないか」に違いない本愚ブログに御足労いただき、望外の幸せです。
貴殿に「アタマ悪い」が伝染しないことを祈るばかりです; by ikageki.
■恐慌! 悪名は無名に優る、という句がある。でもさ、スメロギさまに「どうも頭が悪いぢやないか」って言われて歴史に名を残すのか!、あるいは無名の草莽微賎として消えていくのか!って、.... どうでしょう?