週間東洋経済(2010.1.30) 原田泰・「科学技術で豊かになれるのか」より転載(元データは文科省「科学統計要覧」)
この図は日本の研究費は年年増大し、GDPに対する割合も各国より大きい。なお、この図だけからは日本のGDPの推移はわからないが、GDP総額は伸び悩んでいる。特にここ10年は500兆円という額はほとんど変わっていない。つまり、どんどん研究費を投じてはいるが、あまり経済成長していない。(⇒愚記事:日米中のGDPの推移)
一方、ここ15年、日本政府は第1期基本計画では17兆円、第2期基本計画では24兆円というそれぞれ5年間の投資総額を投じている。
(上の図の研究費は官民あわせたものと思われる。長期不況で民間の研究費の増加は抑えられたので、上記の日本の増加は政府支出分(税金)の寄与が大であろう。)
もちろん、「科学研究者」による、国が富まなくなって関係ない、ワレワレは科学そのものをやっているのだからという反論はすじが通っている。*1
しかし、その反論は一部しか言い訳しない。なぜなら、予算獲得の大義名分として、『基礎研究は産業化のために必須である』と現場研究者、および監督官庁の官僚たち、あるいは御用学者、そして政治家たちは主張していたからである。 (2010年に25兆円産業を目指すとぶちあげておきながら、2008年現在で2兆円を少し超す程度)
まだかなりの人が科学研究(基礎研究)と技術研究(応用研究)を混同しているらしい。そしてどちらかというと技術研究を評価する視点で双方を捉えている。これは怖い。もし社会の役に立つかどうか(リターンが見込めるか)という統一基準で科学研究と技術研究が取捨選択されるなら、ほぼ間違いなく科学研究は全滅する。 potasiumchの日記、(外から見た)事業仕分け雑感
そうだと思う。問題は故意か、無定見にかtax eater科学技術者がこの混同をおこし、予算(税金)を使ってしまったことだ。さらに悲惨なことは、お金なら取り返しもつくかもしれないが、あまたの若者を科学技術に動員し、挙句の果てに官民あわせても科学技術の職がないという「人材つぶし」を行ったことである。
故意か、無定見にか、という問題について、学者センセの無邪気な誤解であるらしい傍証がある;
坂東昌子氏(元?日本物理学会長)の発言(新聞に出たそうだ) 「真のイノベーションを創生するには、基礎力が問われる。基礎科学の復権こそ、科学技術立国を目指す日本の喫緊の課題であり、そのためにポストドクターはもっと有効に活用されてしかるべきだと思う」
ここで、たまたま出典があったので、坂東昌子氏の例を示したが、この『基礎科学は産業の源泉、根拠、基礎である』という命題を多くの科学者が持っているらしい。迷信である。
大達成当時は、
学士サマ、 修士サマ。
「偽」のイノベーションの創生?
一方、『基礎研究は産業化のために必須である』という神話を、故意に悪用する科学研究者もいることはずいぶん前から指摘されている。
ほんとうは研究だけしたい研究者が,産 業だの経済だのにちっとも興味がないくせ に,「基礎→応用,あるいは研究→開発→生 産→販売,としてやがて金儲けの種になる んだ」,あるいは「科学→技術→産業という,この矢印の方向で産業を発展させるためには, 科学をちゃんとしなきゃいけないんだ」ということを,その研究予算の請求書の冒頭に書く わけですね。とにかく基礎研究をしたい人が予算を獲得するのに非常に好都合だった。リニ ア・モデルは終わったと20 年前から言われながら,なお生き延びている大きな理由が,これ であると私は思っています。 西村 吉雄、「線形モデルの終焉について」
PS; (現行日本のやり方の)科学技術が経済成長に不可欠という認識は政治家にもあるようで、今朝のNHKの日曜討論で江田憲司(?)代議士や公明党の代議士が、科学技術振興予算の重要性を訴えていた。 現場と実情(予算は研究者の道楽のために蕩尽されている)を知らない空論である。
************************************
*1; 上図で英国の研究費が1980-90年代に続落している。元祖ネオリベのサッチャー改革だ。それにしても、このように研究費が減少しても、英国からノーベル賞受賞者は今日に至るまでコンスタントに続出している*2。もちろん研究費は必須だが、カネさえつぎ込めばなんとかなるだろうという成金根性には沁みる嫌味ではある。
*2; ノーベル賞受賞者で科学技術の達成を測るという 俗悪な 高尚なことはおいらの趣味ではないのだが、日本の科学界はノーベル賞狂なので、その判定基準を日本の科学界の流儀に"敬意"を表し今回使ったまで。
*参考
■日本の科学振興費は少ないのか。財務省によると、政府の科学技術振興費は約20年で3倍増した。2倍増の社会保障関係費を超える伸びだ。国と民間を合わせた研究開発費も対GDP(国内総生産)比3・57%で、ドイツの2・36%や米国の2・02%などをしのぎ、主要国では随一の水準という。 人への投資を怠ってはならぬ 「科学技術立国日本」再考
■鳥かご開祖の末裔; ・ ⇒⇒ お題:第103回「事業仕分けと大学(1) 科学技術は「投資」なのか」
・第106回「科学技術への投資は意味があるのか」
【いか@ 筑波山麓 『看猫録』】のアクセス・ランキング
アクセスとランキングの状況を表示します。
過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)
日付 閲覧数 訪問者数 ランキング
2010.01.29(金) 508 PV 173 IP 9521 位 / 1358828ブログ
2010.01.28(木) 703 PV 174 IP 8824 位 / 1358375ブログ
2010.01.27(水) 499 PV 179 IP 9488 位 / 1357892ブログ
2010.01.26(火) 1083 PV 219 IP 6250 位 / 1357390ブログ
2010.01.25(月) 634 PV 173 IP 8834 位 / 1356845ブログ
2010.01.24(日) 879 PV 176 IP 8537 位 / 1356247ブログ
2010.01.23(土) 986 PV 177 IP 8307 位 / 1355704ブログ
過去3週間の閲覧数・訪問者数とランキング(週別)
日付 閲覧数 訪問者数 ランキング
2010.01.17 ~ 2010.01.23 5148 PV 1140 IP - 位 / 1355704ブログ
2010.01.10 ~ 2010.01.16 5613 PV 1215 IP 8704 位 / 1351955ブログ
2010.01.03 ~ 2010.01.09 5350 PV 1166 IP 8727 位 / 1348566ブログ
よぅ、よく来たな!
うめちゃん、今日の看猫 20100128
■これって「都市伝説」だよね!
自分でひとつの研究を計画立案→実験→解析→論文執筆→投稿→査読→出版と最初から最後まで主宰できないPI
註:(PI=principal investigator、決して phony investigatorではない)
キャッチボールができない野球選手とか.....いないし...普通...。
やっぱ、コミカル サイエンティストが増加中なんだろうか?
コミックサイエンス撲滅委員会なるものが立ち上げられた。"黒幕"(w!)はあの「社長さん」らしい。
ニセ科学撃滅に執念を燃やす御仁たちが衆参すると思いきや、「コミックサイエンス」というターミノロジーに関心が集まり、話題に...。バナーを貼って、トラックバックを!と呼びかけているが、今のところつながっているTBはない。厳しいレビューがあるんだべか? IF高いのかなぁ? おいらはcomical scientists こそコミック・サイエンスだと思っているので、自分でバナー作ってみた。サメ肌を基調に。でも、全然字がちっちゃくってバナーになってないぜ。残念!「コミックサイエンス」にTBしてみる。承認されるかな?
解説愚記事;
◆宇野弘蔵と蓮舫
◆やはり、陶酔権干犯問題だった。
◆ 孝子、放蕩息子、紅衛兵、あるいは、恐るべし佐伯啓思
◆三十歳まで「生業」につかなった人間を....
◆(無題)
◆今日の看猫 20091210
◆金権研究でバカ化する日本<<科学者>>
⇒⇒変わらないアプローチ法@手技がマンネリのおいら;
Stop the KONEZUMI
ニセ科学撃滅に執念を燃やす御仁たちが衆参すると思いきや、「コミックサイエンス」というターミノロジーに関心が集まり、話題に...。バナーを貼って、トラックバックを!と呼びかけているが、今のところつながっているTBはない。厳しいレビューがあるんだべか? IF高いのかなぁ? おいらはcomical scientists こそコミック・サイエンスだと思っているので、自分でバナー作ってみた。サメ肌を基調に。でも、全然字がちっちゃくってバナーになってないぜ。残念!
解説愚記事;
◆宇野弘蔵と蓮舫
◆やはり、陶酔権干犯問題だった。
◆ 孝子、放蕩息子、紅衛兵、あるいは、恐るべし佐伯啓思
◆三十歳まで「生業」につかなった人間を....
◆(無題)
◆今日の看猫 20091210
◆金権研究でバカ化する日本<<科学者>>
⇒⇒変わらないアプローチ法@手技がマンネリのおいら;
Stop the KONEZUMI
- 今日のうめちゃん -
■休みは、八塚春児、『十字軍という聖戦』(Amazon)を読んだ。
■「ヨーロッパの思想は二つの礎石の上に立っている。ギリシアの思想とヘブライの信仰である。 岩田靖夫、『ヨーロッパ思想入門』 と教科書、子供向け新書、ベストセラー新書に書いてある。日本人の常識なんだなぁ~。アタマいいな、日本人」と愚記事:アヴェロエスに2009年12月13日に書いた。
なぜ、今日、日本のがきんちょはじめ多くの人が"ヨーロッパ思想"を知ろうとするかというと、それは近代においてヨーロッパ文明の覇権が著しいものとなったからに違いない。ただ近代という時代区分にヨーロッパが繁栄したというのではなく、ヨーロッパ文明が近代を作ったと"見える"のである。この近代ヨーロッパへの、"われわれ"のリアクションが近代日本に他ならない。もちろん、おいらが、"われわれ"日本人という意識をこのように書くこと自体、近代の所産である。
Amazon; 『ヨーロッパ思想入門』 すごいですね、星5つが14件です。
そんな能書きはともかく、ヨーロッパ文明の誕生の契機と真髄は十字軍なのではないかというのが、今日のおいらの思いつき。 (三日ぐらいすると忘れていると思うけど....)
■2010年はイラン(ペルシャ)問題
今年のリスク予想の1位が米中関係、2位がイラン問題 (Top risk 10 of 2010)。米中関係は戦争になることはないと思うが、イラン問題はわからない。イランには核開発問題があるし、イスラエルを抹殺すると公言している。米国だけでなくヨーロッパ諸国もイランにびびっている。米国はイランの核開発の先手を打って、イランを核攻撃する計画も検討している。安易に文明の衝突を煽るわけでもないが、欧米文明は自己形成にイスラム文明を出汁にしている。十字軍による外敵形成、ヨーロッパ内部の紛争解消、外敵成敗、そして何より敵を定めた上でのゲルマン/ラテン民族・キリスト教文明の自己形成。
■2001年の十字軍
9・11テロの後の反撃をブッシュ米国大統領は"十字軍"と表現した。一部啓蒙ヨーロッパからは眉をひそめられたらしい。⇒Wiki; 第十次 十字軍
もちろん建前上米国は神聖アメリカ帝国であるので、教皇サマから聖槍を授かり、"イスラム原理主義"撲滅のために外征できたわけではない。しかしながら、ブッシュは米国草の根のキリスト教原理主義者たちに熱烈に支持されていた。そういうキリスト教原理主義者たちはアフガニスタン攻撃を十字軍による聖戦と思っていたのだろう。さらには、イラク戦争こそ十字軍による聖戦本番と考えたに違いない。
●なぜ、「自分を迫害する者のために祈りなさい」のキリスト教が戦争をするのか?
不思議なのが、なぜ、キリスト教原理主義者たちが、戦争狂のブッシュを支持するのか?ということ。よく知らないけど、キリスト教原理主義っていうのは聖書(福音書)そのものを読むことなんだろう?マタイによる福音書に「自分を迫害する者のために祈りなさい」と書いてあるらしい。一方、戦争していいと聖書(福音書)に書かれていないようだ。
●キリスト教会が戦争を是認する論理的根拠
キリスト教会の戦争是認の理論はある。アウグスティヌス、トマスアクイナス、グレゴリオらしい (wiki; 正戦論)。つまりは、ヨーロッパの思想史のお歴々だ。上記『ヨーロッパ思想入門』の章立てではヘブライの信仰、イエスの思想で第2部が終わり、第3部のヨーロッパ哲学のあゆみの扉にはハイデガーの写真。
キリスト教会と戦争の縁ができるのは、キリスト教がローマ帝国に保護されたから。教会と国家の関係というイエスの時代ではなかった状況の中で、キリスト教徒防衛を放棄しても、国家の防衛への協力をしないと教会への国家による保護が危うくなってします。これをアウグスティヌスが合理化したらしい。
さらには、キリスト教の戦争がはじめに必要になったのは、キリスト教内の異端との紛争だった。だから、初めからキリスト教の戦争の合理化は、十字軍のような対イスラム戦争のためになされたわけではなさそうだ。
追ってキリスト教に"不幸"だったのは、キリスト教・ローマ帝国にゲルマン民族という尚武な連中がなだれ来たことである。彼らこそ近代で世界を制覇したヨーロッパ文明の生物学的先祖。ハイデガーのご先祖もこの集団の中にいたのだろう。
・・・教皇グレゴリウス一世により、ゲルマン人の改宗が進められた。
こうしてゲルマン人がキリスト教世界に取り込まれるにつれ、聖戦概念にも新たな展開が見られるようになる。この民族は元来好戦的で、英雄的に行為を尊び、戦争に高い価値を付す心性を持っていた。教会は当初こうした心性をキリスト教的な愛と平和の倫理により抑制しようとしたが、なかなかうまくいかず、ついにそれに妥協することになる。すなわち、そうした好戦的心性を、教会の防衛へと昇華せしめようとした。そこに成立するのが騎士道である。 (from "十字軍思想の形成"、八塚春児、『十字軍という聖戦』)
▼なお、ブッシュ親子に呼応(w!)してか、米国のテレビ伝道師にグラハム親子というのがいる。その子グラハムの主張を見つけた↓
──伝道者として発言に影響力があると思います。01年にイスラムに対して「邪悪な宗教」という表現を使われましたがその真意は?
イエス・キリスト以外に救いに至る道はないと信じています。世界には多くの宗教があり、私は他の宗教に対して敬意を抱いています。彼らの信仰というのはすばらしいものです。彼らは献身的です。しかし、私はそこに救いがあるとは信じてはいません。他の宗教を尊敬しますが妥協も同意しません。
──妥協しないという考えに「戦闘の容認」も含まれるのですか?
私はいかなる戦争も支持しません。真実なイエス・キリストに仕える人はだれも戦争を支持しません。戦争は悲惨です。ここ沖縄でも24万人もの方が亡くなりました。戦争とは悲惨なものです。しかし、国には防衛する権利があります。それは戦争とは別です。聖書には「人の心」が悪いとあります。その悪い心が戦争を起こすのです。私たち人間の心が変わる必要があります。イエス・キリストから離れるなら戦争が起こり続け、多くの人が犠牲になるのです。イエス・キリストだけが唯一の希望です。国連もジョージ・ブッシュも政治システムにも答えはありません。イエス・キリストだけです。 クリスチャン新聞
■1096年のホロコースト
十字軍はビザンティン帝国の東方キリスト教徒をセルジュク・トルコから防衛するという建前で出征したが、その一部はユダヤ人を殺しまくった。
・十字軍運動の盛り上がりは、反ユダヤ主義の高まりという側面をもたらすことにもなった。ヨーロッパでは古代以来、反ユダヤ人感情が存在していたが、十字軍運動が起こった時期に初めてユダヤ人共同体に対する組織的な暴力行為が行われた。1096年の夏、ゴットシャルク、フォルクマーなどといった説教師に率いられた1万人のドイツ人たちは、ライン川周辺のヴォルムスやマインツでユダヤ人の虐殺を行った。この事件を「最初のホロコースト」という者もある。
十字軍運動に参加した人々の中のある者は言葉たくみに、ユダヤ人とイスラム教徒はみなキリストの敵であるといい、敵はキリスト教に改宗させるか、剣を取って戦うかしなければならないと訴えた。聴衆にとって「戦う」というのは、相手を死に至らしめることと同義であった。キリスト教徒対異教徒という構図が出来上がると、一部の人々の目に身近な異教徒であるユダヤ人の存在が映った。なぜ異教徒を倒すためにわざわざ遠方に赴かなければならないのか、ここに異教徒がいるではないか、しかもキリストを十字架につけたユダヤ人たちが、というのが彼らの考えであった。 (wiki; 第一回十字軍)
しかし、むしろキリスト教の理念にそむくと司教が判断している事例もある;
・(「十字軍」とは呼びにくい行動を取るものも多かったという説明の)最後は、ライン地方の領主であったライニンゲン伯エミコの率いた隊である。この隊は、ライン地方の諸都市でユダヤ人虐殺に熱中する。それは一〇九六年五月三日、シュパイヤーから始まった。その地の司教はユダヤ人を保護したが、一二人のユダヤ人が殺害された。司教は犯人を捕え、罰として腕を斬った。ついで五月十八日、十字軍がヴォルムスに近づくと、都市民に近郊農民が加わり、ユダヤ人居住区を襲撃した。ここでも司教がユダヤ人を保護し、自らの宮殿にかくまった。しかし五月二十日、十字軍は聖堂の扉を破って乱入し、約五〇〇人のユダヤ人を殺害した。("六 民衆十字軍"、八塚春児、『十字軍という聖戦』)
司教がユダヤ人をユダヤ人という理由で殺すことはキリスト教に反すると考えているようだ。客観的にもこの"ゲルマン人民衆"によるユダヤ人大量殺害の理由をキリスト教に求めることはできないことを示す。そうであるならば、論理的には、"ゲルマン人民衆"によるユダヤ人大量殺害の理由は,"ゲルマン民族"の民族性に帰するしかなくなる。ヨーロッパ思想入門!
ヨーロッパ文明の正嫡たち@元来好戦的
まとめ:「ヨーロッパの気概は二つの礎石の上に立っている。反ユダヤ主義と反イスラム主義である。」
■おいらには、地獄からのうめき声として聞こえるよ;
グレゴリオ聖歌1/4Gregorian chant Victrola VV1 90
【いか@ 筑波山麓 『看猫録』】のアクセス・ランキング
アクセスとランキングの状況を表示します。
過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)
日付 閲覧数 訪問者数 ランキング
2010.01.22(金) 615 PV 190 IP 9705 位 / 1355218ブログ
2010.01.21(木) 688 PV 158 IP 9743 位 / 1354712ブログ
2010.01.20(水) 593 PV 143 IP - 位 / 1354150ブログ
2010.01.19(火) 605 PV 145 IP - 位 / 1353606ブログ
2010.01.18(月) 577 PV 140 IP - 位 / 1352974ブログ
2010.01.17(日) 1084 PV 187 IP 7673 位 / 1352394ブログ
2010.01.16(土) 781 PV 193 IP 7691 位 / 1351955ブログ
過去3週間の閲覧数・訪問者数とランキング(週別)
日付 閲覧数 訪問者数 ランキング
2010.01.10 ~ 2010.01.16 5613 PV 1215 IP 8704 位 / 1351955ブログ
2010.01.03 ~ 2010.01.09 5350 PV 1166 IP 8727 位 / 1348566ブログ
2009.12.27 ~ 2010.01.02 6573 PV 1201 IP 6983 位 / 1345171ブログ
■今日知ったどうでもいいこと;
ひょんなことから、yamatoiteなるものがあることを知る。ヤマトアイト。鉱物名らしい。さては日本産の未記載鉱物に"ウヨ"が命名したのかなと邪推する。
ネットで検索:yamatoite
どうやら、マンガンとバナジンからなるgarnet (ざくろ石)らしい。
さん にー さん じゅうに、3 2 3 12 の2価のカチオンがマンガンで、3価のカチオンが、なんと、バナジン。理想分子式はMn3V2Si3O12 らしい。
奄美大島に「大和」なるマンガン鉱山があって、そこで産出するらしい。でも、このyamatoiteは国際的には公式には認定されていないらしい。詳細はここに⇒桃井石&灰バナジン柘榴石。 ⇒⇒ 解明困難の原因がバナジンの同定であったことに気づく物語は圧巻。今じゃEDS一発当てればいいのだが......。
ということは、逆に、yamatoiteという鉱物名の鉱物はないことになる。
ウヨの鉱物マニアよ! この瑞穂のクニで、新種の鉱物を発見すべし!
そして、yamatoite と名付けるのだ!!
◆ニュースの株式市況のところで「今日、米国マーケットはキング牧師誕生日の祝日のため休み」とあった。思い出したことがある。(wiki;キング牧師)
2001年に出版された、鎌谷 朝之、『アメリカへ博士号をとりにいく―理系大学院留学奮戦記』(Amazon)に次のように書いてある;
しかし、与えられた祝日を休むかどうかということは、かなり複雑な事情がからんでいる場合もある。
一月中旬の「キング牧師誕生日」は、少なくともカリフォルニア州では立派な「大きな祝日」である。学校も官庁もそろって窓口を閉める。私はアメリカ一年目のこの日、たまたま調べものがあって、普段通りの時間に研究室に顔を出した。すると驚いたことに、ほかの連中も普段通り出てきたのである。通常、日曜や祝日に出てくる人間は数が限られ、しかも日が高くなってからという場合がほとんどである。しかし、この日に限っては出てくる出てくる。オーヴァーマン先生までが普段通りに出勤して、ミーティングまでやっていた。不思議に思い、同じ部屋のアメリカ人に聞いてみると、返ってきた答えはこんなものだった。
「この祝日を祝うのかどうかは、自分が誰なのかによるんだよ」
つまりこういうことだ。黒人の人権向上に貢献したことで知られるマーティン・ルーサー・キング牧師は、黒人たちにとっては「英雄」として祭り上げられる存在かもしれないが、俺の知ったことではないというのだ。しかし、私の感覚で考えると、「大きな祝日」としてアメリカ中で認められたこの休日をここまでかたくなに拒否する姿勢は、まったく納得のいかないものだった。休日として与えられたのだから、遠慮なく休めばいいじゃにか。アメリカ人は休むのが好きだったのではなかったか?なぜこの日に限って、みんなそこまでして働きたがるのか? 私はこの日、ごく普通のアメリカ人の心のなかに今も根強く残る、いやしがたい反民族感情を垣間見たような気がして、寒気がした。
◆死んじゃったね、ミッキー安川(wiki)。この前の日曜深夜の番組は休んでたけど.....
安川が渡米したのは1952年。すごい、1952年!。講和直後だ。シベリヤに数十万の日本兵が抑留されている頃だ。上記留学とは大違いの三等船室的渡米。
おいらは、がきんんちょの頃、ミッキー安川という名付けの偽毛唐丸出し根性にみえる神経にぎょっとしていた。あと、ペギー葉山とか、何とか、おまいらアタマ大丈夫か!?と思っていた。
ミッキー ペギー ジミー
死んだからか? 高騰。『ふうらい坊留学記―50年代アメリカ、破天荒な青春 』 (中公文庫)。決して短くはないいきさつを経て"ミッキー安川"になりましたという記録。戦後日本が高度成長する前の渡米滞在記録はおもしろい。
数か月前に買ったんだけれど、78円だった。
2001年に出版された、鎌谷 朝之、『アメリカへ博士号をとりにいく―理系大学院留学奮戦記』(Amazon)に次のように書いてある;
しかし、与えられた祝日を休むかどうかということは、かなり複雑な事情がからんでいる場合もある。
一月中旬の「キング牧師誕生日」は、少なくともカリフォルニア州では立派な「大きな祝日」である。学校も官庁もそろって窓口を閉める。私はアメリカ一年目のこの日、たまたま調べものがあって、普段通りの時間に研究室に顔を出した。すると驚いたことに、ほかの連中も普段通り出てきたのである。通常、日曜や祝日に出てくる人間は数が限られ、しかも日が高くなってからという場合がほとんどである。しかし、この日に限っては出てくる出てくる。オーヴァーマン先生までが普段通りに出勤して、ミーティングまでやっていた。不思議に思い、同じ部屋のアメリカ人に聞いてみると、返ってきた答えはこんなものだった。
「この祝日を祝うのかどうかは、自分が誰なのかによるんだよ」
つまりこういうことだ。黒人の人権向上に貢献したことで知られるマーティン・ルーサー・キング牧師は、黒人たちにとっては「英雄」として祭り上げられる存在かもしれないが、俺の知ったことではないというのだ。しかし、私の感覚で考えると、「大きな祝日」としてアメリカ中で認められたこの休日をここまでかたくなに拒否する姿勢は、まったく納得のいかないものだった。休日として与えられたのだから、遠慮なく休めばいいじゃにか。アメリカ人は休むのが好きだったのではなかったか?なぜこの日に限って、みんなそこまでして働きたがるのか? 私はこの日、ごく普通のアメリカ人の心のなかに今も根強く残る、いやしがたい反民族感情を垣間見たような気がして、寒気がした。
◆死んじゃったね、ミッキー安川(wiki)。この前の日曜深夜の番組は休んでたけど.....
安川が渡米したのは1952年。すごい、1952年!。講和直後だ。シベリヤに数十万の日本兵が抑留されている頃だ。上記留学とは大違いの三等船室的渡米。
おいらは、がきんんちょの頃、ミッキー安川という名付けの偽毛唐丸出し根性にみえる神経にぎょっとしていた。あと、ペギー葉山とか、何とか、おまいらアタマ大丈夫か!?と思っていた。
ミッキー ペギー ジミー
死んだからか? 高騰。『ふうらい坊留学記―50年代アメリカ、破天荒な青春 』 (中公文庫)。決して短くはないいきさつを経て"ミッキー安川"になりましたという記録。戦後日本が高度成長する前の渡米滞在記録はおもしろい。
数か月前に買ったんだけれど、78円だった。
↓
↓
Los niños y Guernica al Centro de Reina Sofia
Gracias a エキサイト翻訳 スペイン語
◆ソフィア王妃芸術センターで、がきんちょに付いていくと、"ゲルニカ"がありました。
⇒やはり、がきんちょ。
実は収穫して甘煮にしました↓。
【いか@ 筑波山麓 『看猫録』】のアクセス・ランキング
アクセスとランキングの状況を表示します。
過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)
日付 閲覧数 訪問者数 ランキング
2010.01.15(金) 518 PV 164 IP 8900 位 / 1351525ブログ
2010.01.14(木) 603 PV 205 IP 7810 位 / 1351101ブログ
2010.01.13(水) 531 PV 144 IP - 位 / 1350653ブログ
2010.01.12(火) 1359 PV 160 IP - 位 / 1350115ブログ
2010.01.11(月) 846 PV 159 IP - 位 / 1349604ブログ
2010.01.10(日) 975 PV 190 IP 6605 位 / 1349030ブログ
2010.01.09(土) 846 PV 155 IP 9497 位 / 1348566ブログ
過去3週間の閲覧数・訪問者数とランキング(週別)
日付 閲覧数 訪問者数 ランキング
2010.01.03 ~ 2010.01.09 5350 PV 1166 IP 8727 位 / 1348566ブログ
2009.12.27 ~ 2010.01.02 6573 PV 1201 IP 6983 位 / 1345171ブログ
2009.12.20 ~ 2009.12.26 4958 PV 977 IP - 位 / 1342387ブログ