いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

日帝遺産を不意に賜わる話;受難する日本(系)女子大生、今も昔も...

2017年06月18日 12時02分55秒 | インド・3回目・シンガポール

日帝遺産(にっていいさん)を不意(ふい)に賜(たま)わる話(はなし);受難(じゅなん)する日本(系)(にほん(けい))女子大生(じょしだいせい)、今(いま)も昔(むかし)も...

「シンガポールに日本製品があふれている。クルマ、テレビ、ラジオ・・・・全て日本製だが、五年前まで、私は絶対、日本品を買わなかった。が、あるきっかけで、態度を変えた。

私に大学生の娘がいた。五年前、日本の大学生のグループがシンガポール大学を訪れ、私の娘が日本の女子学生を家に連れてきたことがあった。私は非常におこった。日本軍が戦時中に何をしたのか知っているのか。手もとにあった南京虐殺の写真をみせてやった。同じことが、シンガポールでもあったのだ、と。彼女は、泣き出した。申し訳ない、と。そのとき若い世代は、許していいと思った。そこで少し、心を変えた。いまはトヨタの車ももってるよ」
『神聖国家日本とアジア -占領下の反日の原像-』、1984年刊行、 (Amazon)

この本は1984年の出版。 なので、このシンガポール人が日本人女子大生を、日帝のチャイニーズ虐殺を理由に、泣かしたのは1970年代中-後半の頃だろう。

そして、先日;


https://twitter.com/areyoume17/status/875268268872704002

ブログ記事:シンガポール人は本当に親日なのか?〜シンガポール人の立場から

の裏話だ。

彼女は、H2年(1991年)生まれとあるので、日本人の血が入った「シンガポール人」を嫌うシンガポール人の話は、2010年頃となる。つまりは、ここ10年の事件。 現代のことだ。 今だ!

受難する日本(系)女子大生、今も昔も...

● まとめ

おいらは、まだ、当ったことないよ。 日帝遺産。

あわよくば、「おまえ、日本人だろう!」と石でも投げつけられれば、この日本では何者でもない ちんけ なおいらも、彼の地においては、

■ 関連愚記事: And I told you there's no-one there


東洋人は一人が自由だと知るだけであり、あるいは、irrelevant

2013年03月03日 19時55分31秒 | インド・3回目・シンガポール

■ 東洋人は一人が自由だと知るだけであり、

■ irrelevant

 
― 2007年、シンガポール、ジュロン島のとばぐちにて、―  外では、auxilary police. 日本語訳が戦闘警察だと今知った。


    ―ここで、パスポートを取り上げられた―

■ 月が変わって、3月になったので、先月のこととなる。TIME誌にLKY(リー・クアンユー)氏のインタビューが出ているのを見た。中国へのコメントだ。今度本を出すので、その宣伝なのだ。


Foreseeing Red: Lee Kuan Yew on China
.

LKY氏(関連愚記事;① えむ・えむ リーさん来日、②世界で最も偉大な人たち  、③ 小柄でほっそりとして猫背の体。  、などその他多数)に少し興味がおいらは、読んだ。ある待合室でのことだ。その待合室には日本語の雑誌はなく、英語とアラビア語の雑誌しかなかったのだ。

大雑把に言って、 Lee Kuan Yewさんの主張は、①中国の興隆、世界への伸張は当然であるということ;②その理由は中国には「優秀」な人材がいて、文明的背景があるがいること;③そして、中国に民主化、あるいは、liberalを求めることは的外れであることである。

①中国の興隆、世界への伸張は当然であるということ、そして中国首脳は平和裏に国力を伸張させようとしている、とLKYはみている(コピペソース)。

The Chinese have concluded that their best strategy is to build a strong and prosperous future, and use their huge and increasingly highly skilled and educated workers to outsell and outbuild all others. They will avoid any action that will sour relations with the United States. To challenge a stronger and technologically superior power will abort their “peaceful rise.”

China will not reach the American level in terms of military capabilities any time soon but is rapidly developing asymmetrical means to deter US military power. China understands that its growth depends on imports, including energy, raw materials, and food. China also needs open sea lanes.

The Chinese have calculated that they need thirty to forty—maybe fifty—years of peace and quiet to catch up, build up their system, and change it from the communist system to the market system. They must avoid the mistakes made by Germany and Japan. Their competition for power, influence, and resources led in the last century to two terrible wars. I believe the Chinese leadership has learned that if you compete with America in armaments you will lose. You will bankrupt yourself. So, avoid it, keep your head down, and smile for forty or fifty years.

下線、おいら。日独のような過ちは中国はさけるはずだ、と見て、最初おいらは戦後日独の対米従属を避けるべきだとLKYさんは言っているのかと思った。違った。WWII戦前の日独のように、米国に挑戦しないに違いないとみているのだ。

特に第3点目が、重要。いかにも、Lee Kuan Yewらしい。

多数の死傷者を出した天安門事件(六四天安門事件)の際には、中国共産党による鎮圧に対して「私でも同じことをしたであろう」と述べ、個人として「歓迎の意」を表明した。wiki

今度のインタビューでも、天安門事件として弾圧された民主化運動についても、they are irrelevant と言っている。 文法に忠実に解釈すると、今となっても彼らは全くの的外れな連中、ということだ。 つまりは、国家の統治は、皇帝さまとそのとりまきたちがやるべきだ!という主張だ。


 irrelevant festival

▼ やりたい放題・言いたい放題@東洋人は一人が自由

       
大陸の自由人       小島の自由人

■ そんなLee Kuan Yewが 創始  継承・発展させたシンガポール (←まつがい。シンガポールの創始ラッフルズ だにゃぁ~) へ行ったのは、もう6年も前だ。当時のブログには書かなかったこと。

上記のインタビューで、政府の「専制」と創造性が問題になっているとLKYは言っている。すなわち、自由がないところでは、創造的な事業は起こらないのではないか?ということだ。

I often debated with my peers that the lack of innovation and creativity in Singapore has an intrinsic relationship to the political climate which does not allow freedom of thought, which was suppressed with the  excuse for preserving unity to survive.

そういえば、最近の中国の発展は、シンガポール化といえる。 既存の西洋近代文明をそのままパクッているのだ、日本との違いは、中国人がその技術をパクリでも習得するのではなく、外人・外資に丸投げするのだ。ここで、おいらは、シンガポール人や中国人をおとしめているのではない。外人・外資に丸投げする=使役することができる経営能力(management)がすごいのではないかと、感嘆している。

さて、2006年においらがシンガポールに行った目的は、何も山下将軍のロウ人形を見に行ったわけではなく、ジュロン島で研究開発に関する科学技術的な打ち合わせをするためだ。

そのシンガポールのジュロン島、写撮影禁なことはもちろん、島に入る際にパスポートを預けさせられるのだ。これには抵抗感があった。中国だって、外国人のパスポートを一時的にせよ取り上げるようなことはしないだろう。仕事なので、しょうがなく、預けた。

今、wikiを見たら、書いてある;

島にアクセスできるのは、セキュリティ・パスを発行されたスタッフとビジターに限られる。このほかにも保安上の理由からさまざまな制約・遵守事項があり、島内に入る際にはカメラなどの撮影機器を持っているかを申告しなければならならない。島内で許可なく写真やビデオを撮ることは認められておらず、その場合は警察に引き渡されることになる。違反が発覚した場合にパスは没収され、以後違反者が島に入ることは許可されない。 

 相手側は総勢5~10人くらいだったが、ヘッドは(おそらく)フランス人女性だった。chemistryを きぃみすとり 、きぃみすとりと発音していたのが、印象的だった。つまりは、シンガポールの科学技術の主体は「外人部隊」によって担われているのだ。別に悪いことではない。世界中から「優秀」な人材を集めればいいのだ。ドイツのマックスプランク研究所なんかもポスドクの半分は外国人と聞いたことがある。もっともプロフェッサーの半分が外人ということはないだろう。でも、シンガポールではプロフェッサーの半分以上が外人かもしれない。特に一流どころは、そうかもしれない。

で、シンガポールの子供、青年の創造性の問題。 ググると出る; Singapore creativity

日本でのあの「ゆとり教育」を始めた純粋な動機は、この問題の克服にあったのだろう。ただし、創造性の発揮のための教育なぞその動機付けがとても難しい。だから、創造性を培うはずの「ゆとり」が、あのマヌケなゆとりとなったのだ。そもそも、ガッコのセンセに創造性を培うことを教える能力を期待していたのも....。 

まぁ、難しい問題のようだ。 東アジア全体の問題かなぁ。

 
村上隆。『創造力なき日本』、おもしろかった。


えむ・えむ リーさん来日

2009年06月28日 18時08分19秒 | インド・3回目・シンガポール

- シンガポールにて -

先月末、都内でリークワンユー センセを目撃したとの生情報を得た。ネットで調べると、国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)に出席のために来日していたんだ。

おいらは、ちょっぴり、リークワンユー センセ ウヲッチャーなので、うれしい。

拙記事:占領地域を闊歩する日帝学徒/役人
拙記事:1923年生まれの李さん二人、あるいは支那滅裂。

なにより、実はこんなに元気だとは知らなかった。死んでなさそうなことはわかっていたが、もうすっかり外には出てないんだろう(この表現はおいらに似合わずかなり上品です)と勝手に思っていた。なんせ、85歳。日帝兵士にビンタされたんだからね。それで、池田以降の歴代日本総理と会い、今回も麻生総理を訪ね会った。さらには、ひろひとさんにも会い、遺憾の意を受けた。拙記事:小柄でほっそりとして猫背の体。  

世界最高齢の ぬっぽん ウヲッチャーだ。

そんな、リーさんの現在のタイトルは、Minister Mentor (内阁资政),日本語訳は顧問相。つまり、えむ・えむ リーさん。

シンガポールは去年、ひとり当たりのGDPで日本を越した。金融を中心とする典型的グローバリズム政策の結果だ。この結果は構造改革が進まず経済成長が鈍い日本とは対照的とシンガポーリアン・マンダリンは自賛していたらしい。でも、リーマンショック。今後どうなるのでしょう?






山下・パーシバル会談写真

2008年01月02日 19時13分46秒 | インド・3回目・シンガポール


山下・パーシバル会談写真

■以前に、『あの写真は影山光洋さんという朝日の従軍報道写真屋さんが撮ったものだと知る。』と書いたが、この写真は複数の報道写真家により撮影されたと知る。

(現在)東京新聞の記者、石井幸之助さんもこの山下・パーシバル会談写真を撮影。その撮影時の文字での記録が、先月文庫として再販↓。



Amazon報道班員従軍記―若きカメラマンのマレー・千島戦記 (光人社ノンフィクション文庫 558) (文庫)

おいらは、模型を撮っただよ。


モノポリー、シンガポールバージョン

2007年07月13日 19時48分47秒 | インド・3回目・シンガポール


モノポリー、シンガポールバージョン

やっぱり、マーライオンが象徴なのか。シンガポールの。

ラッフルズ像をもっとも大きくした絵の「モノポリー」こそ、シンガポール・モノポリーにふさわしそうである。

が、それはかりそめのふさわしさに他ならない。なぜなら、「ゲーム・モノポリー」は、独占が可能なそれなりに安定・成熟したガラス細工のような市場経済社会を想定したゲームである。

  一方、ラッフルズという人はゼロから1を創った。彼はそもそもそんなガラス細工のゲームなどない熱帯地方の混沌から、アダムスミスの教科書を片手に、安定・成熟したガラス細工のような市場経済社会を作り上げようした全く「Across a Death Valley」的稼業、いわばルールなき混沌にルールを刻印せんとしたを御仁に他ならない。絶対的モノポリーを目指したのである。

つまりは、できあがったゲームをただプレイするのと、ゲームそのものをつくりあげることは全く別のことである。さらには、雲泥の差というべきである。

もちろん、山下/パーシバル将軍が登場する、雲よりも上の、超メタレベル・モノポリーもそれなりにおもしろいかも。 

ところで、 信長  ひろひとさん の野望、ってなぜないんだ?

いつも駒に、アイロン、を選んでいたへそ曲がりの御仁はポチっとよろしく! 



PS, モノポリーの駒は、靴、大砲などがあったそうでいずれも ??? 駒であった。犬は覚えている。 いずれにせよ、その駒の シュール さだけが強烈に記憶にある。 なんとかアベニューとか、鉄道会社やガス会社の名前は忘れた。

Google; モノポリー アイロン


狛犬、シーサー、神猿、あるいはマーライオン。

2007年07月11日 20時32分54秒 | インド・3回目・シンガポール

シンガポール・マーライオン

さ来週には、もっと南の島の「ライオン」像を載せたい。と書いたのだが、いまだに載せてなかったので、今夜載せるよ。

シンガポールの字義はサンスクリット語でライオン(獅子)の住む場所/街。シンとはシーサーの語源はサンスクリット語にあるらしい。 それで、どんどん北上。

われらがぬっぽんないつ(日本内地)に至っては、狛犬となる。

さて、なぜ今夜改めてマーライオン@獅子のシンガポール的形態に話が及んだかというと、昨夜の画像である神猿の役割は狛犬の「替わり」とのこと。あんまり意味がよくわからないが、ネットで見た。

Google; 日枝神社 神猿 狛犬

犬猿の仲って、カミサマの守護をめぐるポスト争いからきてんのか?


今夜のまとめ。

インド@獅子・ライオン


シンガポール@マーライオン(本記事)



琉球・沖縄@シーサー



ぬっぽんないつ@狛犬
時々
@神猿

北上とともに獅子から猿に変容する物語なのですた。


ラッフルズ ホテル

2007年06月17日 20時37分48秒 | インド・3回目・シンガポール
シンガポール滞在はラッフルズホテル。







もちろん、ウソである。


ラッフルズホテルは、お上りさんにも広く開かれている。

シンガポールネタがなかなか終了しないのは、英支撃滅編、日帝躍動編、恨まれる日帝編に終始し、おいら@偽毛唐編の記事が書けなかったから。そもそも現世でおいらがシンガポールに業務命令でいったのはおいらが自分の偽毛唐性をすほんに売っているからこそである。で、やっぱ書けないので、ラッフルズホテルお上り写真を載せる。

日帝皇軍占領時も、もちろん、このホテルは最上画像のたたずまいであったのだ。たぶん数週間以上もお風呂にも入っていなかったであろうわれらが皇軍兵士もこのホテルにやってきたのだ。 その65年後、米国の属領民のおいらは、偽毛唐として、おとなしく、デジカメ画像を撮らせていただいたのだ。


ホテル内にはラッフルズホテルの歴史展示部屋がある。そこでの立体模型。ホテルの敷地はワンブロックくらい。広い。建物も多い。


中庭。宿泊者でなくてもアクセスできます。



ショップが入ったモール街があります。


展示室。おいらは、シンガポールで、「元フィリップ少年」と邂逅しなければならなかったのです。

会いました。