いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

たな作った。

2005年12月30日 13時12分23秒 | その他
■年末年始の休みで時間ができたので、増設本棚をつくることにする。つくる棚は既存の高さ180cmの本棚の上部に置くためのもの。


増設本棚設置前。

■まず気をつけたことは材料を買うために行かねばならないホームセンターに朝一でいくこと。9時に行く。それでも店舗に近い駐車場は8割がた埋まっていた。年末年始の休みでホームセンターの人出は多いだろうという予想的中。



■材料は木のヒライタ。幅18cm、長さ245cm。2本買う。1枚、630円。これを店で切ってもらう。100円。



■ただこの板を釘でつなげるだけ。ただし、釘を打つ前に錐で「先進導行」たる穴をあけてやる。そうしないと、釘が明後日の方向を向いたり、なにより、いきなり釘を打つと板が割れる可能性がある。



■立板にまず釘を貫通させる。そして横板(長さ160cm)に金槌を横に打って組み合わせる。


でけた。


横幅160cm、3段。これで、350-400冊あまり収納できる。




旧日本兵 =日帝の手先

2005年12月29日 06時38分16秒 | 日本事情



旧日本兵=日帝[大日本帝国(1868-1945)]の一等兵。
大日本帝国の実在の極微小部。


ぼくも旧日本兵。


ぼくもだよ。 ←まつがい。 吉本隆明は勤労奉仕だった。徴兵されてはいないのだ。

復員いんてりたちの仁義なき闘い→『丸山眞男の時代』




仏印いんてり



外伝;
 
40過ぎて、二等兵。
「でーがく、なんてつくっちまえばいいんだよ!」


「立派」な復員兵、広能さんも戦闘継続。


 
旧日本陸軍大将 旧日本スメロギ
上記すべて、アカガミ出しますた。


兵隊さんにならずに、予算つけてますた。
「しろひま戦争」はずもとだす。


「y遺伝子」:今年の笑撃お言葉

2005年12月27日 21時02分20秒 | 日本事情

昨年の「働いたら負けかと」:今年の衝撃お言葉に続く、今年のお言葉大賞。


y遺伝子


■この「y遺伝子」のロジックを聞いたとき、げらげら・にこにこわらってしまって、最後はとまらなくなってしまった。書かれたものを通じて、間接的に八木センセのy遺伝子「理論」を見てはいたが詳細はわからなかった。そうこうしてテレビで平沼さんがトウトウと「y遺伝子」のロジックをご披露あそばされたのであった。このときです、笑撃を受けたのは。科学もなく、遺伝学も知らない昔から皇統を維持する人は結果的に「y遺伝子」を「知っていた」のです、との意を言っていた。コメンテーターとして同席していたは笠原英彦さんはあっさり「皇室の伝統とはそういうものではないでしょう」とうっちゃり。


♪~♪~よーく、考えよー、イデンシ大事だよ~ ♪~♪~

■この皇統問題以前に、ここ数年おばかだなーと思っていた風潮に人間の日常的行動などをなんでも「脳」と「遺伝子」にこじつけて説明しようとすることがある。そういう話は俗流であり、めくじらを立てることもないのだろうけど、何か科学的な切りはしの知識をつかってものを語ればロジック全体が科学的=正しいという風潮。おばかだよね。これは、どっちの料理ショーで、やたらこまい食材や調味料のひとつひとつを高価で希少なものでそろえれば、できた料理がおいしいみたい考えとシンクロしてるよね。

■皇統・神武天皇のy遺伝子理論の何がおかしかったかというと(それは上記の擬似科学主義に加え); 皇統・神武天皇のy遺伝子理論が成り立つための前提のひとつとして、母親の

姦通

がないことが必須である。

そこで、皇統・神武天皇のy遺伝子理論派の諸君は、げんずものがたり、さ読んだことないのけ?

■ いずれの御時にか、親王さまが帝のよめはんに なま・なかだし。


なま・中出しはだめよ。 

<女官たち>;

「親王さま、中出ししちゃったらしいわよ。」

「だいじょうぶよ、神武天皇の y 遺 伝 子 なんだから。」

■ もっとも、皇統・神武天皇のy遺伝子理論派が、光源氏は親王であり、神武天皇のy遺伝子なのだからOK! 藤壺上も、 科学もなく、遺伝学も知らない昔から皇統を維持する人は結果的に「 y 遺伝子」を「知っていた」のです、だから藤壺上は神武天皇のy遺伝子ホルダーに、 なか・生出すさせたんだす、とか言ったり、そもそも源氏物語なぞフィクションだ、それにしても不敬なフィクションだ!といって「源氏物語」狩りをはじめたら、それはそれで、ごもっともでございます。




とりさん(2) @ネオコンの手先?

2005年12月26日 20時32分25秒 | 国内出張・旅行


豊橋にて。ノラにわとり、はこちら。

■小泉さんの政治手法について。 まずいなと思ったのが、片山さつきさんの擁立。 行政府の主要?メンバーを立法府のメンバーに鞍替えすることを、政党の党首が決めたことは議員内閣制、ひいては慣習としての政党政治の思想を踏みにじることになる。

■もし仮に与党政党の党首と幹事長が、行政府の主要メンバー、つまり事務次官だの局長だの課長を多量に衆議院議員の候補にしたらどうなるであろうか?行政府の立法府の占拠となる。これが行政府の独裁でなくなんであろうか?大政翼賛会である。

■小泉さんはマタジロー以来の在野政党人の思想をすてないことを希(こいねが)う。
(って、嫌味がすぎるね。愚民党って行政府のパシリだもんね。)




三河武士とギリシア正教

2005年12月25日 18時54分32秒 | 国内出張・旅行
■序



日本のギリシア正教・ハリスト教会の中心の駿河台のニコライ堂。駿河台という地名は徳川将軍に直参が駿河から江戸に来た時に故郷にちなんでつけた。駿河台とは武士の中の武士が住むところ、ということだ。

さて、明治になってギリシア正教・ハリスト教会が布教を拡大したとき、信者は旧武士が多かった。特に東北地方は信者が多く、明治38年には約3万人であったとのこと。ソース→ギリシア正教の布教

旧武士が新たな宗教に走ったのは精神的支柱を失ったので、新たな支柱を求めたのであろうか? そういえばソ連崩壊の時に、逆に、日本のオウム真理教がロシアで流行した。

■三河武士とギリシア正教
三河の国、豊橋の吉田城と横にあったギリシア正教の教会。


吉田城


豊橋のギリシア正教教会


↑こういうイコン像が教会の中にあるそうです。

PS;イコン像=iconはデスクトップのアイコンと同じ言葉です。


Y遺伝子に依存せず、残しもせず。



京のまちかど

2005年12月24日 15時38分21秒 | 国内出張・旅行


「東山知恩院上る」あたり。 鉄人28号らしきものが確認できますか?

■雑記■

●日本の皇室をヨーロッパの王室と比較して、皇族・王族の挙動をとやかくいう人をしばしば見かける。特に、ヨーロッパのように開かれた王室を!という主張。開かれるとかそうでない、とかはどうでもいいことだけど、ただひとつ、勘違いしている点は、ヨーロッパの王族は王族であって坊主ではない。つまり宗教的責務はない。ヨーロッパの王族は「人間」なのであり、王であることを神様に(も)承認されなければならない。例えば、戴冠の際、ヤソの坊主が同伴する。これに対し、日本の天皇はただの世俗の「王」族なのではなく宗教的儀式を年中行っているのである。天皇をかみさまと考えることは現在では時代錯誤であり、ばかばかしいことと(暗黙に)考えられているが、厳然たる事実は、自分たちはアマテラスオオミカミの子孫である伝承を信じ、それを再生産する皇室儀式を熱心に、一部報道によれば前例以上に熱心に、今上天皇は行っていることである。つまり日本皇族は宗教的祭司である。一方、ヨーロッパの王族はキリスト教の祭司ではない。両者は社会での位置付けが異なる。そういうことを踏まえないで、日本の皇室をヨーロッパの王室と比較して、皇族・王族の挙動をとやかくいうことは間違っている。

『パラサイト・ミドルの衝撃』 三神万里子

2005年12月22日 20時11分44秒 | 


パラサイト・ミドルの衝撃 サラリーマン、45歳の憂鬱

■日本の民間会社の組織のあり方が、ヒエラルキー型組織からネットワーク型組織(蜘蛛の巣型組織)に変わって行きますよ・行くべきですよ、という主張の本。 パラサイト・ミドルというのは、高度成長期に日本で特に量的にも発達したヒエラルキー型組織において、中間を占める層であり、普通の会社では40,50代の課長、部長クラス。本書では、虚無感を持ち事なかれ主義であると否定的に素描されている。彼らは大企業残留組と言いうる人たちで、優秀な人材から真っ先に辞めていくと本書でされている数波に渡るリストラを凌いだ。それは、「過渡期に転職や独立に耐える意識改革を起こす努力をしてこなかった45歳以上」の層と記述される。

■本書の要点はバブル崩壊後の日本型会社組織から飛び出した「優秀」な40歳以下の若年層がその後新たな組織形態(蜘蛛の巣型組織)をつくり、あるいは外資の手先として日本で立ち上げ、立ち腐れる日本型ヒエラルキー組織を凌駕した。現在では、アングロ・サクソン系の蜘蛛の巣型組織増殖こそが日本社会の構造変化の流れである。従って、ヒエラルキー型組織の中核である虚無感を持ち事なかれ主義のパラサイト・ミドルは意識改革を行い、蜘蛛の巣型組織の一員となりうるため「働き方の革命」をなすべきと勧める。この本は親切なのです。より資本が運動できるようにちゃんと人間がしろ!という命令のもと新時代での資本への仕え方を勧めるのです。

■さらに本書の点睛は、ヒエラルキー型組織から蜘蛛の巣型組織への移行のメカニズムを素描しようとしている点である。素描とは;ヒエラルキー型組織において年功序列で出世を待つ中高年がたまり、役職に就く年齢が上昇する。その待ちによって現役・最前線の能力が摩滅するので、虚無感を持ち事なかれ主義となる。一方、若手は現役・最前線でイケイケでやりたくて、稟議や承諾願いを突き上げる。しかし、パラサイト・ミドルは事なかれ主義。なので、優秀でイケイケドンドン仕事をしたい若手は辞める。行き先はイケイケドンドンができそうな外資やベンチャーである。そういう組織は蜘蛛の巣型組織である。蜘蛛の巣型組織はバブル崩壊以降繁殖しており、ヒエラルキー型組織と競合し、勝ち、 ヒエラルキー型組織にその無能さを悟らせている。したがって、ヒエラルキー型組織も自身が変わらなければ死滅するので、蜘蛛の巣型組織のマインドを注入しようとする。すると、蜘蛛の巣型組織との協合もする。ネットワーク化していく;って感じかな(相当勝手にまとめました)。

●移行メカニズムの例として、楽天・三木谷によるTBS買収の試みが挙げられるかもしれない。三木谷は上記のヒエラルキー型組織からの脱出組であり、のちベンチャーで成功。さらに、今回のTBS買収のように日本社会の構造変革に参画している。なのでむしろ、本書は楽天・三木谷のTBS買収の背景およびメカニズムの素描を知る、という観点で利用できる。

■この本も;
『希望格差社会』とかキーワードを創出して、新たに現代社会の像を浮かび上がらせることは、今の社会はどうなっていて、自分はどういう立ち居地にいるのかを認識したい人々を感嘆させる。所詮、現代社会がどうなっているかを厳密に認識、掌握することはできない。そういう状況で、いささかでも芸を用いて社会像を結ぶことは、文字通り、芸当である;
というべき本であるので、何か確かな命題を求めたり、統計がどうのこうのいうのは野暮である。この本は一般論で書いてあるがこのような素描が見つけられるのは日本社会のうちの大企業のそれも金融、銀行の業界が筆頭であろう。事実著者のインタビューによる情報はその方面が最多のようである。このヒエラルキー型組織から蜘蛛の巣型組織への移行という日本社会の構造改革素描が、金融業界からどう日本社会に広まるのであろうか?これは制度として広まる可能性がある。資本の力として。つまり資本の管理人である金融のプロフェッショナルは投資先に投資者としてその投資先の組織変革を迫る。資本には流儀の色が着いている。つまり、今後日本で、それこそアングロ・サクソン系の資本が活発に作動するのであれば、その資本により日本の組織は変わらざるを得ないだろう。その際は日本でも職がほしければ40歳過ぎてもプロフェッショナルであり続けなければならない。その指南は本書にあります。ネオリベ実践理論学入門といったところでせうか?