
■ 今週の看猫


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向こう側の山々は丹沢です。
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■ 今週の書店の本棚


國分功一郎、『中動態の世界』 (小林秀雄賞 !)(Amazon)が本屋の医療・看護コーナーにあった。
なぜだか理由がわからなかったが、この『中動態の世界』の出版元が医学書院という出版社で、この本は「シリーズケアをひらく」という一連のシリーズの一環だとわかる。
■ 今週気づいたこと
最近、素人向けのフランス現代思想の概略書を数冊読んだ。もちろん、おいらは素人です。岡本祐一、『フランス現代思想史』、船木亨、『現代思想史入門』、そして、小林康夫、大澤真幸、『「知の技法」入門』。いずれも、第二次世界戦後の「実存主義(サルトル)→構造主義→ポスト構造主義」の一連の流れを解説。
一方、ジョージ・フリードマンの『ヨーロッパ炎上 新・100年予測: 動乱の地政学 』も読んだ。この本は今はアメリカ人「戦略学」者(ユダヤ人)が第二次世界大戦直後の東ヨーロッパに生まれ、幼き頃親に連れられ命からがら移民。そのジョージ・フリードマンはヨーロッパに否定的であり、第一次世界大戦から第二次大戦まで1億人が死んだことが現代ヨーロッパの原点であり、中心課題であると指摘。端的にいって、ファシズムとスターリニズムが繁茂した地域、それがヨーロッパという総括。 そして、それを救ったのが「アメリカ」であると。この観点が重大で、もしアメリカがヨーロッパに関与しなければ、ヨーロッパ、とくにフランスは、ファシズムとスターリニズムの内ゲバで自由も民主も、そして、資本主義もなかった。
さて、このジョージ・フリードマンの「ヨーロッパ=まぬけもの」(自分たちはファシズムとスターリニズムを出来させ、かつ克服できなかった)という観点で、フランス現代思想の概略を眺めると、所詮、そのフランス現代思想は現実を穿つことができず、「アメリカニズム」(自由、民主、資本主義)の掌の上での孫悟空に過ぎないのではないか。(デリダやフーコーはアメリカ好きでしばしば訪米していたから、お釈迦さの掌からおひざの上に乗っていたんだよ!との指摘はマニアチックである)
なお、フランス現代思想はここ20年停滞しているとのこと。そして、特にポストモダニズム思想は資本主義と同相であり、資本主義暴走の同伴者に似つかわしいと小林康夫は云っている。そして、小林康夫はサルトルに立ち返っているとのこと。
でも、くりかえすと、サルトルなんて、アメリカがいなければ、ファシズムかスターリニズムかいずれかの収容所で死んでいたに違いない。そして、気づいた。アメリカという「現実」を直視しない態度こそ、フランス現代思想研究家、愛好家によくみられるものではないか。みんな米帝の恩恵を受けているのにね。それは、アメリカなしに「サルトル」はなかったことを直視できていなことから始まっていると、今週気づいた。
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【いか@ 武相境斜面寓 『看猫録』】のアクセス・ランキング
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