いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

日印 1957 - 2014

2014年08月31日 19時30分08秒 | インド

 

1957年訪印しネルーと会う岸信介           昨日 (インド モディ首相 訪日
[この画像は net-sphereになかった
愚ブログが、net-sphereへの初コピペ]

 石田保昭、『インドで暮らす』 (愚記事;なつかしい本の話)のおもしろい点はこまかい金銭情報が記録されていることである。

 ところで、石田保昭が渡印する前年、1957年、岸信介が安保改定を目指して訪米する前に、戦略的に、インドを訪れた。

 われらが敗残国ぬっぽん(1957年といえば敗戦後12年である)にだって、少しは選択肢があることを、事実上=軍事管理上の"宗主国"に示唆する必要があったからだ。サンフランシスコ講和条約への出席を拒否し、われらが敗残国ぬっぽんと独自に国交を回復したのが、インドである(関連愚記事;若泉敬 荒松雄 インド1952)。

なお、この時期、ネルーは周恩来に、岸は蒋介石と、それぞれ首脳会談している。

 そして、中印戦争勃発は1962年。 日米安保改定の2年後である。

石田保昭がインドに行ったのが1958年。月給は275ルピー(2万円@当時レート)。

つまりは、1958 - 2014で円はルピーに対し、44倍も強くなったのだ。 


   参考愚記事[同上] 目玉焼きは卵が二つ、バターも本物、たっぷりミルクを入れた紅茶は飲み放題。食水準は東京より何倍も上がった。心配無用

驚くことに、おいらが初めてインドに行った2004年より、円は1.4倍強くなっているのだ。 

っていうか、大丈夫か!?インド・ルピー! インド経済!

そして、振り返れば、『深夜特急』のバックパッカーの興隆?時代の1980年代初頭は1ルピーを買うためには30円を出さなければいけなかったのだ。

今は『深夜特急』の時代の18倍、円が強いのだ。


コピペ元

■ 関連愚記事; 日印弁当 ; あるいは、総リスト

 

 


ぶどうの木再生日記;第76週目

2014年08月30日 17時18分56秒 | 草花野菜

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■ 今週の筑波山麓

■ 今週の看猫

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1970年の黙示録;理研・小保方‐笹井事件

2014年08月27日 21時38分49秒 | 日本事情

秋山祐徳太子、ダリコパフォーマンス、1970年

日本という「悪い場所」を論じた(らしい)椹木 野依 野衣の『日本・現代・美術』の冒頭にあるグラビアからのパクリ。

▼ おいらには、理研・小保方‐笹井事件がこうみえる。

  ダ リ コ の文字が、ス タ ッ プ に見えてくる。

科学にとっても日本は「悪い場所」なのだ。

 ・ 【悲報】 質の低い日本科学技術; 特亜並み、いやむしろ中国に抜かれる
 ・わらっちゃうこと、露わになること;そして、「猫400号」は不死身だ。
 ・ 帰化、あるいは、the first Hibakusha   

こういう日本の醜悪さを表現したことで、秋山祐徳太子、ダリコパフォーマンスは価値がある。


逸脱品

2014年08月24日 19時11分47秒 | その他



 Amazon

■ 今週知ったこと

今週末はDVD;日本心中 針生一郎・日本を丸ごと抱え込んでしまった男。 を見た。

おいらが、「針生一郎」の名前を初めてみたはずの時期は、おいらがはたちの頃である。

当時、蒙昧なおいらは、「針生一郎」の意義を知らなかったので、その名前が記憶に刻まれなかった。

「針生一郎」の名前を初めてみたのは、商品化された永井陽之助東京工業大学(元来 東京職工学校 普通にMITのように略語すればTIT !)の退官記念論集でみかけたのだ。「針生一郎」の名前は記憶に刻まれなかったが、サイパン島陥落で仙台学徒は、ちゃんと!、決起集会を行ったという史実が記憶に刻まれたのだ(おいらは米国にふくむところがある。というかそんなもってまわった言い回しをすることもなく、直截に言って、対米ルサンチマンを抱えている)。

 永井陽之助とわたしは、戦争中の旧制二高文化乙類の同級生で、しかも二人だけ結核のため留年し、学徒出陣も工場動員もまぬがれた。サイパン島玉砕のとき、全 校決起集会があると聞いて、療養中のわたしが出かけると永井もきており、二人あいついで発言する破目になった。もっとも、当時永井はハウスホーファーなど の地政学に共鳴し、わたしは日本浪漫派に傾倒していたから、どちらも右翼的にしろ発言内容は対照的だった。あれから四十年余すぎて、二人の立場は大きくか け離れたともみえるが、どちらも本質は変わらず、あの夜の発言の差異を拡大してきただけかもしれない。わたし自身をふりかえると、「近代の超克」という課 題が、みはてぬ夢のように一貫しているのに気づく。  (愚記事;じゃがいも畑

別途重複関連愚記事; 戦時中高等学校時代に永井が反米集会に参加したときの思い出。その文章が誰による、何の本に載っているものだか全然思い出せずにいた。

二人とも、欠食児童ならぬ、結核学徒であり、18歳過ぎた文系(旧制)高等学校生徒なのに、鉄砲担いで、戦争に行かなくてすんだのだ。

それにしても、サイパン島陥落に対応した全校決起集会ってすごいな。 雨宮で行われたのだろうか?

まだ東条内閣の時代。米英機撃滅!とかいう奴はいなかったんだろうな。いいなぁ、みんな、純粋まっすぐで。

そして、昭和20年8月14日には、仙台にも『日本で一番長い日』の「畑中少佐」が、しかも、飛行機でやってきて高等学校のドイツ語教師にもとに来てアジるという話もいとをかし。

 さて、「針生一郎」の意義を知らなかったおいらは、中井正一や椹木野衣にはここ15年にたどりついた。いまでも悔やんでいるのは2000年に水戸美術館で行われた伝説の「日本ゼロ年」に行かなかったことである。筑波山麓にいたのに。なお、中井と椹木の世代は針生を跨ぐことはいうまでもない。 

 そして、中井正一や椹木野衣にたどりついたおいらは、彼らの本を読んでもよくわからない。だから、何度も読んでいる。 でも、 椹木野衣の日本=悪い場所ってものすごく直観的にわかる。『日本・現代・美術』の実証での「日本=悪い場所」という観点ではなく、ぬっぽん(日本)列島ですっぱい(失敗)すた原発技術という意味でである。

 その椹木野衣を針生一郎はDVD;日本心中 針生一郎・日本を丸ごと抱え込んでしまった男。で全面的に肯定すると宣言している。

そうなのか、ちゃんと、読んでみよう、『日本・現代・美術』 = にっぽん なかぐろ げんだい なかぐろ びじゅつ

 そして、おいらが「針生一郎」の名前を初めてみたはずの時期は、おいらはこういう本を見ていた;

そこには、針生一郎が敗戦直前に傾倒していた保田與重郎や針生の同級生の永井も載っていた。

   Amazonで書評をただひとり書いているのは猫猫センセ

 
 閻魔帳より; これすなわち;団塊左翼 [くずれ] の呉智英鮭秀実、三上治、高橋順は閻魔さま気取りなのだ!

そして、おいらが、針生一郎に少しは向き合うには、四半世紀かかったのだ。

きっかけは、針生一郎が文革期の中国に行ったことがわかって、その紀行の本を先月買ったからだ。

軍国=皇国青年であり、そして、文革にしびれる針生一郎。

「楽しそうな」その人生が気になっただけなのだ。

 


ぶどうの木再生日記;第75週目

2014年08月23日 13時57分29秒 | 草花野菜

■ 今週の筑波山麓

● 今週の夏

● 今週の花や実

■ 今週の猫ビーム

▼ 今週の残麦

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紅白 睡蓮

2014年08月20日 20時26分27秒 | 草花野菜

霞ヶ浦湖畔にて

文部科学省 科学技術・学術政策研究所 第1調査研究グループ 小林淑恵、 渡辺その子、 『ポストドクターの正規職への移行に関する研究』 (リンク) 

についてに twitter上での言及は こちら

正規職

正規職!

おいらは、ずーっと 非・正規職 = 偽 職で、がんばってきた。

別に、どうでもいいのだが、2年半前に 正規職! となった。

生まれて、はずめて、ボーナス というものを貰った。

 [2] おいらの直系男子の御先祖様で「ボーナス」をもらった人は確認できない。彼らは、「ボーナス」をあげたかもしれないが、もらったことはないのだ。御先祖さま、ごめんなさい! [心が負傷の]不肖の末裔で。 (愚記事

ポスドク任期切れから、10年あまり経ってのことだ。

ポスドクは6.3%しか正規職に移行できない」とは、ポスドク → パーマネント アカデミック ポジションのことだろう。

ポスドクから、民間正規職って、ちょっと想像できない。

すなわち、ポスドクになったら、事実上、パーマネント アカデミック ポジション以外の生業につくことはできないのだ。 事実上= バブッてるだけの データサイエンティストとかは、例外。

と、ポスドク任期切れから10年バイトしてきたおいらが愚痴ってみた。

でも、つらいよ、資本の手先=正規職!

まわりのみんな(資本の手先)は、どんなにつらくてもクビにはならないから、日ごろの理不尽に耐えているのだ。 鬱病発生もまれでない。 無神経なおいらも、びびってきている。

つらいよ、資本の手先=正規職!

▼なお、この文部科学省 科学技術・学術政策研究所 第1調査研究グループ 小林淑恵、 渡辺その子、 『ポストドクターの正規職への移行に関する研究』 には大きなオチがある。

任期付き助手をポスドクに数えていないのだ。 

すなわち、パーマネント アカデミック ポジションの相対的登竜門が、ポスドクよりも、任期付き助手であるならば、この報告書はかなり意義が薄れる。

任期付き助手になっても、どれだけの割合がパーマネント アカデミック ポジションにつけないのか?を調べなきゃ。



 


東風吹かば、杜の都のあの紅梅は...中国権力構造の変化と日中関係(江沢民派の崩壊)

2014年08月17日 19時17分11秒 | 中国出張/遊興/中国事情


 ある紅梅; 仙台市青葉区、仙台市立博物館構内

NHKの支那通である加藤青延さんの講談師ぶりと紙芝居がネットで話題になっていたので、おいらもYouTubeでみた。

今の支那共産党の山場は虎狩らしい。すなわち、江沢民という大虎を習近平が退治する。

この権力闘争は文革以降最大であるに違いない。そして、「歴史」というのは案外同時代の人々は知ることができないのだ。

かつての文革勃発時の毛沢東による劉少奇抹殺闘争は、今となってこそ、知ることができるのだ。

↓ おもしろいよ、紙芝居&講談! バカのための支那解説! おいらも狂喜;

中国権力構造の変化と日中関係(江沢民派の崩壊)

興味深いのは、江沢民と言えば、反日政策で支那をまとめ上げる路線を始めた支那皇帝。

反日で支那国内統治 & 経済成長率は2ケタ ⇒ カネ、バンザイ!の時代 ⇒ 金権腐敗 ← ぬっぽん愚民党(田中派、宏池会)と同じ!

これを修正しようとする習近平。

この愚ブログで何度も指摘しているように安倍晋三さんと習近平さんは自国での存立構造が同相である;

 

愚記事; 励まし合う二人

(関連愚記事;

8月27日は、筑波山・文化大革命記念日、あるいは、革命国家の日々:歴史と日支は、糾える縄の如し。

・ ジコジコ、パパヤー~~~  

さて、江沢民同志!

88歳で、「粛清」の渕にある。 実際は、死の淵より、恐ろしい。

あれは16年前、まだ20世紀。 主席時代に仙台さ、来た。

紅梅さ、植えた。

仙台は、「中共中央」のお歴々が安心して訪れることができる日帝史跡である。

もちろん、魯迅のおかげである。

この地に江沢民主席が来る(1998年)33年前、老舎(関連愚記事;)も来た(1965年)。そして、翌年、「粛清」で死んだ。

ふたりとも、魯迅を偲んだことはいうまでもない。

そして、今、21世紀、2014年、「粛清」の渕、死の淵、...

「粛清」の渕、死の淵、の江沢民同志が、仙台の紅梅に、どのように「においおこせよ」と檄を飛ばすのか?

・まとめ

 

仙台は鬼門=粛清への一里塚

・紅梅の種明かし;


杜の都関連; 新鬼籍児=木田元さんはこちらで;

 


ぶどうの木再生日記;第74週目

2014年08月16日 14時50分09秒 | 草花野菜

■ 今週の夏

■ 今週の看猫

■ 今週の季節はずれ

■ 今週の乱射と応酬 @ 食税退官教授たちの仁義なき闘い

  (あるいは、 退 屈 論 の 実 践 と し て ;  食税退官後の 退 屈 こそ、恐るべし)

  

しばらく影が薄かった中川八洋センセが、あいかわらず、お元気だと知って、にこにこしてしまった。

敵役もより大物にしたらしい。

サブテーマとしての同業者への乱射も、いつもどおり、圧巻です。
(愚記事;すでに死んでいるに等しい退嬰的民族、それが日本人である。 )

かの中川八洋センセの乱射癖の最近の的に西尾センセがなっていたとは知らなかった。

ブログ上でも、乱射; 例えば、

日本人憎悪に燃える“無国籍の反日狂人”、それが西尾幹二の正体である。

で、西尾センセは告訴したらしい(中川八洋氏に対する名誉毀損裁判の途中経過報告)。

ムックが廃刊になったらしい(オークラ出版)。

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最近の誤り

2014年08月13日 21時46分46秒 | その他

毎日、誤りをおかし生きている。

最近の誤り。 都内中心部から千代田線に乗って、松戸に行こうとした。松戸からJR常磐線に乗り換え、筑波山麓に帰るためだ。

千代田線に乗った。

座れたので、ラッキーと思った。すぐ本を読み始めた。

  ・

  ・

  ・

アナウンスが「終点」だという。

「????」

ホームを見ると、代々木上原だった。

千代田線によく乗るが、代々木上原に来たのは初めてだ。

■ 最近の発見

全然、関係ない話だが、このtwitterは絓秀実本人のものと称している。

彼は猫派だったのか。

 
https://twitter.com/suga94491396

絓秀実さん(@現 近畿大学教授[1])と呉智英さんは「友だち」らしい。でも、紛争時代、呉智英さんは特定の党派には属していなかったとどっかでみた。一方、絓秀実さんは内ゲバで(アタマかち割られた[要出典])殴られたとのこと。

[1] 近大って、小泉―安倍の"尖兵"の世耕ちの家業なんだよね(もっとも百姓の五男が「でーがく(大学)」つくるなんて、世界史上ないのではないだろうか?)。

なお、近大は原子力実験施設を持っている。 原子力&マグロ!、 こうやって彼らなりに昭和にオマージュをささげているのだ。


http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140813/wec14081307000001-n1.htm

 


「まっすぐ飛べばいいのにね」

2014年08月10日 19時33分55秒 | 日本事情

今の大学生の多くは語学研修を含め「留学」するらしい。

もちろん、おいらは留学なぞしたことはない。

大人になっての初めての海外渡航は[#1]、30歳すぎて、労働ビザをパスポートに張り付けて、カナダにポスドクに行ったときである。

なお、バンクーバーのこのおばあさんについて反応が全くない。 有名人だと思うのだが。 猫々先生だってすれ違っているのではないだろうか?

さて、一昨年2012年の10月にロンドンに行った時の話。 行きの飛行機のおいらの周りは語学研修にいくらしい学生(女性)が数人座っていた。

彼女たちが見ていた資料から語学研修らしいとわかった。ただし、大学名とかはわからなかった。

そうこうしていると、座席前のモニターで成田⇒ロンドン[ヒースロー]の飛行ルートを示した画面を見て、女子学生が、となりの友達に、

「まっすぐ飛べばいいのにね」と言った。

(なおこの画像はネット上のパクリもので、実際はANAではない)

「いやいや、まっすぐ飛んでいるんだよ。これはメルカトル図法(を鳥瞰している)なのだよ」とおいらは内心おもった。

まっすぐ飛んでいる ↓

 

別においらは彼女の表面的な無知を嗤いたいわけではない。

そもそも、メルカトル図法を見て、「なぜ、まっすぐ飛ばないのか?」と疑問を持ち、声を発したことは、彼女が、かなりの知的能力(=疑問検出力)を持つことを示す。

そして、「なぜ、まっすぐ飛ばないのか?」を突き詰めていけば、そして、調べれば、地図の図法と距離や方向の表現についての知見に到るはずなのだ。

問題は彼女がそのとても重要な疑問を解決するように駆動しつづけたかである。

「紆余曲折でも、真理に飛べばいいのにね」

そして、「留学」体験で、いくばくかの重要な「疑問」を持つことを祈る。


[#1] がきんちょの頃、羽田から渡米したことがある。 今なら、羽田から渡米はあり得る。ただし、おいらがカナダに行った20世紀末、カナダで遭った日本人たちに、「昔、羽田から渡米したことがある」というと、皆が驚いたので、こっちが驚いた。