NHKが午後9時の全国ニュースで、「たちあがれ日本」の新党結成のことを報道しなかった。NHKのネットニュースではトップ扱いで、動画まで載っているのに、黙殺したのである。そこまでして、鳩山政権に媚を売る必要があるのだろうか。まいってしまうのは、さも大ニュースであるかのように報道したのは、枝野行政刷新担当大臣がさいたま市で行った講演で「事業仕分けの第2弾の改革案をまとめる」と語ったことや、核の持ち込みをめぐる日米の密約の存在が明らかになったことを受けて、岡田外務大臣が米軍基地がある神奈川県横須賀市の市長と面会したというものだ。民主党の政策がメチャクチャなのを隠蔽することと、普天基地の移設問題から目をそらせようという意図が見え見えだ。新党結成を取り上げたそのネットニュースでも、代表に就いた平沼元経済産業相が「売国法案を阻止する」と発言したことにまったく触れず、真実を伝えていない。民主党とNHKが一体となった報道管制が布かれているようで、かつてのソ連の国営放送と同じである。これでは日米関係が最悪になっていることなど、国民に知らされるわけがない。今日本でとんでもない大本営発表がまかり通っているのである。しかし、そんなことが許されていいのだろうか。ジャーナリストとしての良心は、一体どこにいったのだろう。
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