草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

黄門様が外交防衛音痴の鳩山首相を叱る

2010年04月14日 | 思想家

 会津っぽの渡部恒三代議士は、民主党のなかで唯一正論を述べているが、「政権が代わったから(自民党政権での合意は)パーということになったら、国際政治はなり立たない」という意見も、まさしく正論である。こんなことは政治学のイロハではないか。渡部代議士とは、同じ会津高校の同級生で、飯盛山で血盟の誓いをしたという小室直樹も、それと同様なことを言っていたと思う。外交とか防衛とかは、まずは継続性が大事だからだ。政治家は党利党略で選挙のことしか考えていないが、プロフェッショナルとしての外務、防衛官僚は、その分野に関しては、膨大な知識を保有している。さらに、米国のような同盟国との間でも、あらゆる情報の交換を行っている。政治主導だからと彼らをまったく無視するというのは、愚かにもほどがある。護衛艦「すずなみ」に、中国海軍の艦載ヘリコプターが挑発行為を働いたが、赤星慶治海上幕僚長が「護衛艦の航行に影響が出た」とコメントしたのは、北沢俊美防衛大臣の発言では、あまりにも生ぬるいと思ったからだろう。民主党は徹底した報道管制を布いている。スポークスマンを政治家が務めると、自分たちに都合のいいことしか言わないのである。しかし、今回の鳩山首相の訪米においては、オバマ大統領との正式な会談が見送られてしまった。日本外交にとって、かつてない汚点である。黄門さんの正論が通用しないような民主党政治のせいで、米国も匙を投げたのである。鳩山首相はこれから一体どうするつもりなのだろう。

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三島由紀夫にとって政治は「決闘の場」

2010年04月14日 | 思想家

 素人が政治に口を出したりするのは、民主的でよさそうだが、それは同時に敵を想定することであり、本当は命懸けなのである。ワイドショーを見ていると、コメンテーターが言いたい放題だが、まともな意見はほとんど聞いたことがない。それでも、人気者であるのを武器に、テレビに出ている芸能人が政治家になりたがるが、そんな甘っちよろいことで政治家になるべきではない。70年安保を前にした68年6月16日、三島由紀夫は学生とのティーチ・インを一橋大学で行ったが、そこでの三島の発言を、ついつい思い出してしまう。「大体政治の本当の顔というのは、人間が全身的にぶつかり合い、相手の立場、相手の思想、相手のあらゆるものを抹殺するか、あるいは自分が抹殺されるか、人間の決闘の場であります」とまで言っていたからだ。だからこそ、「言論の底には血がにじんでいる」のを見落とさなかった。言論活動にしても、責任を絶えず問われるのであり、生半可なことではないのだ。あの当時ですら、昭和元禄とか呼ばれていたのに、なおさら今は、政治家が軽薄になってしまったようだ。この国の総理大臣や政権与党の民主党が、国民に嘘をつくことを政治だと勘違いしているわけだから、政治が劣化するのは防ぎようがないが。

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艦載ヘリで護衛艦を威嚇した中国に抗議を!

2010年04月14日 | 政局

 安全保障というのは、日本の政治の最優先事項であるはずなのに、今の政権にとっては、ニの次のようだ。米国との普天間基地移設をめぐる交渉が暗礁に乗り上げていることもあって、ことさら中国の軍事的脅威を話題にしたくないのだろうが、現実からは目をそむけるべきではない。日本近海で、中国が前代未聞のデモンストレーションを繰り広げたことに対して、鳩山由紀夫首相は、危機感を感じないのだろうか。中国海軍の艦載ヘリコプターが、警戒にあたっていた護衛艦「すずなみ」に距離九十メートル、高さ三十メートルまで接近したというのは、明らかに挑発行動であり、断じて許されるべきではない。一度それを黙認すれば、今度は領海を侵犯する事態になりかねないからだ。日本は海洋国家である。中国海軍の軍艦が絶えず出没することになれば、何らかの対抗処置を講じるべきだろう。米国とギクシャクしたなかで、鳩山首相は今後どのように日本の安全を守っていくつもりなのだろう。世界はまだまだ暴力の海のただなかにある。それを理解できない鳩山首相に、もうこれ以上日本丸の舵取りを任せるのは危険だ。難破するだけでなく、国民を乗せたまま、沈没するのが目に見えているからだ。

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