4月19日付の天声人語は秀逸であった。まだまだ日本も捨てたものではない、との気がした。逸早く鳩山由紀夫首相の偽装献金問題を取り上げたのも、朝日新聞であった。日本のエリートとして、君らには責任がある。いくら給料をもらっているかについて、とやかく言つもりはない。しかし、この国をまともにするには、言論の力が必要なのである。鳩山首相に対する痛烈な皮肉を読んで、胸のつかえがとれたような気がした。小沢一郎民主党幹事長の恫喝に屈することなく、勇気あるコラムを書いたことに、心から敬意を表したい。鳩山首相の指導力のなさで、国民が不安になっている今こそ、朝日新聞は、正論を吐くべきなのである。旧田中派以来の関係で、テレビメディアは、小沢幹事長の言いなりである。しかし、朝日新聞はそれに与することなく、報道機関としての責務を果たしている。だからこそ、地方の素封家や、穏健な保守派の人たちに購読されているのである。以前には、笠信太郎、扇谷正造、細川隆元といった良識派もいた。エリートである君たちに対して、とやかく言うのは僭越かもしれないが、国を思う気持ちが伝わってくるコラムに接して、一言感謝の言葉を述べたい。できれば、永住外国人への地方参政権付与法案にも反対して欲しいが、そこまで言うと無い物ねだりだろうか。
←応援のクリックをお願いします。