草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

原発の暴走を阻止した人たちを忘れてはならない

2025年03月11日 | 自衛隊
 東日本大震災から14年が経ちました。あの午後2時14分頃は、車を運転している最中でした。会津でも立っていられないほどの地震でした。
 大津波が次々と押し寄せている光景がテレビに映し出され、この世の終わりが来たような気がしました。そこに東京電力福島第一原発の事故です。
 3月12日の1号機の爆発のときにホースで水を注入していたのは、福島駐屯地と郡山駐屯地の自衛隊でした。かろうじて負傷することはありませんでしたが、郷土出身の隊員たちが第一線で頑張ったのでした。
 吉田昌郎所長の下で暴走する原発をコントロールした、多くの職員が双葉郡の地元の人たちでした。そのおかげで今の福島県や東日本があるのです。
 身を挺して被害を最小限にした人たちのことを、どうしてマスコミは紹介しないのでしょう。悪条件が重なってしまって、後一歩のところで最悪の事態になるところでした。それを阻止した功労者を顕彰すべきでしょう。
 自己のエゴイズムだけで、金儲けに狂奔する時代風潮のなかで、公のために命を捨てることも辞さなかった勇気は、後の世にまで語り継がれなければなりません。命より大切なものがあることを教えてくれたからです。
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トランプの外圧で急務になった憲法改正

2025年03月11日 | 憲法
 トランプの再登場によって、憲法改正が叫ばれるようになってきましたが、よくよく考えてみると、護憲派などは日本には存在しないのです。憲法第一条では「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって」と書かれています。左翼はそれに異論を唱えておきながら、表向きは現行憲法を神聖なものと位置付けています。
 国会の召集にしても、天皇の国事行為と書かれており、大日本帝国憲法の改正によって新憲法ができたわけで、大筋においては受け継がれています。
 今は亡き坂本多加雄は「象徴の原義は、目に見えぬものを眼に見えるものにする媒介的存在という点にある。そして、日本国や日本国民統合といった事柄は、」それ自体は不可避の描象的なものである」としながら、「天皇を中心になされる一連の伝統的儀礼や、あるいは、しかるべき折に、また全国各地においてなされる天皇の国民の前への現前を通して、『日本国』や『日本国民統合』が眼に見える形で、ありありと実感的に『象徴』されていると解釈すべきではないだろうか」(『求められる国家』)との見方を示しました。
 象徴天皇と国民主権とは一体であり、それを否定していながら、当面を利用しようとしているのが、左翼なのです。トランプの外圧を利用して、日本国憲法について今こそ本格的な議論を始めなければなりません。そして、安全保障上の観点からも、憲法9条のように、すぐに改正すべき条文はすぐに改正すべきなのです。

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