緊急事態宣言が出ているにもかかわらず、与党の国会議員が銀座のクラブに出かけたいうのが集中砲火を浴びているが、それで鬼の首を取ったように騒ぐのは異常である。自民党の松本純元国家公安委員長に対して、議員辞職までも要求するのは行き過ぎだ。そこまで言うのならば、立憲民主党にも、昨年の緊急事態宣言中に風俗に遊びに行っていた国会議員もおり、自ら身を引くべきだろう。まったくお咎めがなかったのであり、あまりにもダブルスタンダードではないだろうか▼国民に自粛を求めて置きながら自分たちはというので、野党やマスコミの餌食になっているが、緊急事態宣言は名ばかりで、せいぜい営業の時間制限程度である。戒厳令を布告したわけでもない。そもそもが中途半端な代物である。政局にしようとするのが無理筋なのである▼そんなことで大騒ぎするよりは、コロナ禍で困窮している人たちの経済対策をどうするか、尖閣への中共の脅威に対して、自衛隊はどう対処すべきかの方がはるかに重要だ。ワイドショーで取り上げられやすい話題で、国民が右往左往するのは問題である。愚かな国会議員を弁護するつもりはないが、政治はそれだけではない。野党は正々堂々と政策で政権与党と対決すべきだ。批判のための批判しかできないから、立憲民主党の支持率は3%程度なのである。
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「国民や国家について論じる事は難しい。それは、国民や国家についての一般的な理論というものを構成することがいかにも困難だというだけではなく、世界的に見ても、とりわけ先進国の知的活動分野においては、『ナショナリズム』に対する警戒感がどうしても先だってしまうからであろう。実際問題としていえば、国家や国民について論じることの困難さのかなりの原因が、あらかじめ議論を封印してしまおうとする情緒的な警戒心にある、ということは否定しがたいであろう。〈中略〉
日本では今日においても、いまだ国家やナショナリズムについて論じることはいささかのタブーを含んでいるように見える」。
「戦後思想の中では、しきりに民主主義、平和主義、個人の自由などが論じられた。だが奇妙なことに、民主主義がその背後に『国家』を持ち、平和主義がその背後に『力』もしくは『闘争する意志』を持ち、個人の自由がその背後に『集団の規律』を持つことはほとんど顧(かえり)みられることはなかったのである。むしろそれらは対立するものだと見なされたのである。民主主義は国家と対立するものであり、平和主義は力と対立するものであり、個人の自由は集団の規律とは対立するものだと見なされた。むろんそういう局面もある。だが、この両者が相互性と補完性を持っているとしなければ、民主主義や平和主義、個人的自由は全く実体を持たない空想的理念でしかない」。
「グローバル化と情報化がもたらす『文化の破壊』と『国家意識の弱体化』の中で、いかにそれに抗しつつ、ナショナル・アイデンティティの意識を確保するかこそが現代の日本の課題といわねばならないであろう」(佐伯 啓思『国家についての考察』から引用・紹介)。
『 愚かな与党議員を問題にするより野党は政策で勝負すべきだ! 』
管理人さんの言う事も、もっともですが、野党と云う物は、日本の政治に直接関与していないので、ピント外れに成り易い。
野党だった自民党が、政権奪回選挙で、尖閣諸島に自衛隊の駐留、竹島の日の制定、TPP断固拒否を公約で掲げて、政権に復帰しました。
しかし、政権に復帰して、責任の在る与党に成った自民党は、尖閣諸島、竹島、TPPに関する公約を1つも実現しませんでした!
民主党も、政権選択選挙で、「 埋蔵金と呼ばれる特別会計の一部を取り崩せば、財源として使える。 」と言いましたが、政権を取ってみると、実現出来ませんでした。
野党の時には実現出来そうでも、与党に成れば出来なく成るのです。
また、自民党は、野党が良い提案をしても丸パクリ出来るので、野党は骨折り損の草臥れ儲けになり勝ちです。
『 緊急事態宣言が出ているにもかかわらず、与党の国会議員が銀座のクラブに出かけたいうのが集中砲火を浴びているが、それで鬼の首を取ったように騒ぐのは異常である。自民党の松本純元国家公安委員長に対して、議員辞職までも要求するのは行き過ぎだ。そこまで言うのならば、立憲民主党にも、昨年の緊急事態宣言中に風俗に遊びに行っていた国会議員もおり、自ら身を引くべきだろう。まったくお咎めがなかったのであり、あまりにもダブルスタンダードではないだろうか▼ 』
立法府に属する国会議員と云う視点で見れば、自民党の松本純元国家公安委員長も立憲民主党の国会議員も同じであり、ダブルスタンダードと云う批判は正しいです。
しかし、行政府を動かす与党の国会議員と、行政に直接関与出来ない野党の国会議員と云う視点でみれば、ダブルスタンダードも仕方がないでしょう。
与党が、入院拒否をする国民に対して懲役刑と云う厳しい刑罰を加えると云う法案まで検討した癖に、与党の国会議員は、自分達は別だと、言わんばかりの横紙破り!
しかも、松本純元国家公安委員長は当初、嘘の説明をしていたのです。
普通だったら、議員辞職は限り無く厳しいものだが、第49回衆議院選挙は、最長でも今年の9月に行われるのだから、早めに謹慎した方が当選の可能性が高いのでは無いでしょうか?
ズルズル、辞めずに引っ張れば、逆にその方が落選の可能性が高くなると思います。
管理人さんは、政治家の嘘に寛容過ぎます。
国民も、安倍前総理の嘘に寛容でした。
国民が、国民の代表者たる国会議員の嘘を許している内に、大事な物が壊れて行きます!
国民が自民党に甘過ぎる今、与党の国会議員の不正を追及する事が、野党とマスコミの重要な仕事なのです。
『 批判のための批判しかできないから、立憲民主党の支持率は3%程度なのである。 』
立憲民主党自身の問題より、立憲民主党は、党の顔が良くない!
野党の党首と雖も、与党の国会議員に慕われる位の人格者で在りたい。
同じ野党の国民民主党の国会議員に嫌われている様では、何をか言わんやである!