岸田自民党の裏切りは目に余る。さらに、岸田首相やその周辺を弁護するために、LGBT法案は吊るされて廃案になるとの見通しを述べ、さも情報通であるかのように語った人たちに関しても、憤りを覚えてならない。
岸田首相はアメリカとの裏取引もしたようだから、簡単に諦めるとは思ってはいなかった。本来であればLGBT法に反対する声はもっともっと盛り上がったはずなのに、どうせ成立はしないからとの誤った情報で、気勢をそがれてしまったのである。
百田氏は小川榮太郎氏を徹底的に批判しているが、それは的外れのように思える。小川氏は安倍派の人間を信じようとしたから、あんな発言をしてしまったのだろう。岸田自民党が強行突破をするのを知って、遅ればせながら断固阻止に起ちあがったのである。
それよりは、LGBT法案の問題点を口にしながら、岸田首相やその周辺の話を持ち出して、反対運動の沈静化を図った方がより悪質ではないだろうか。百田氏は少しだけ触れたが、あくまでもたしなめた程度であった。
予想されたことではあったが、もはやLGBT法を阻止することは困難である。せいぜい自民党国会議員の造反がどれだけ出るかである。衆参ともそれぞれ20人を超えれば、岸田自民党に打撃を与えることになるだろう。
私たちにできることは、SNSで反対の声を上げることだ。トランスジェンダーは、心の問題とされており、そんないい加減なことでは、性犯罪に歯止めがかからなくなる。その危険性を訴えるしかないだろう。
しかし、あまりにも皮肉であった。左翼政党が日本解体を目論んだのではなく、保守党として、戦後の長い期間にわたって政権を担ってきた自民党によって、日本の国柄が破壊されようとしているからだ。
岸田首相は高を括っているだろう。どうせ岩盤保守が騒ぐだけで、大方の国民は支持してくれるだろうと。伝家の宝刀を抜いて、解散総選挙を仕掛けてくればいいのである。私たちがどれだけ憤っているかは、選挙の結果で明らかになるからだ。やってみればいいのである。