エマニュエル駐日米国大使の発言によって、日本国民の米国への不信感は一気に高まった。米国にもないようなLGB法をつくることをゴリ押しするのは、内政干渉以外の何物でもないからだ。
保守までもが米国に対して、わだかまりを持つに至ったのである。戦後80年近く経とうとしているのに、未だに占領軍意識が抜けないエマニュエル大使は、あまりにも横暴である。
文化の違いをいくら説明しても納得してもらえないようだから、これまで保守が封印してきた、米国の戦争犯罪についても言及しなくてはならない。東アジアの平和を維持するために、私たちは日米同盟を選択した。だからこそ、これまで口にしないでいたのである。
しかし、エアマニュエル大使の言動によって、堪忍袋の緒が切れ、私たちは過去の出来事を持ち出さざるを得ない。先の戦争で米国は無辜な日本国民を殺戮するために焼夷弾を使用した。軍事施設よりも一般の家屋を狙ったのである。さらに、広島と長崎への原爆の投下もまた、軍事施設を攻撃したものではなかった。
B29による絨毯爆撃などで、民間人だけで41万人の日本国民が虐殺されたのである。都道府県別では原爆が投下された広島が14万人、焼夷弾を大量に投下された東京が10万人超、さらに、広島と同じ目に遭った長崎が7万人超と続くのである。
中国が台湾に侵攻するのは時間の問題だといわれるなかで、日米関係を悪化させるようなことをしたエマニュエル大使の責任は重大である。
我が国は西側との関係を白紙にすべきではないが、自らの国家意思を表示するために、主権の回復に全力を上げなくてはならない。バイデンが公言しているように、現憲法は米国に押し付けられたのであり、交戦権の行使を含めて全面的な見直しをして、翻訳憲法から一日も早く脱却すべきなのである。