草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

マスコミは相も変わらず平和ボケ

2023年08月18日 | 科学技術
 戦争反対と言えば、戦争にならないのだろうか。本当に世界は、平和を愛する諸国民だけなのだろうか。そんな幻想はとっくの昔に意味をなさなくなってしまった。気付かない方がどうかしているのだ。
 1979年2月17日から3月16日にかけて行われた中越戦争を目のあたりにして、左翼陣営は大混乱をきたした。レーニンの『帝国主義論』によれば、戦争とは帝国主義国家同士のものであり、社会主義国家が攻められることがあったとしても、社会主義国家同士の戦争というのは、絶対にあってはならないことだったからだ。
 1956年のスターリン批判、ハンガリー動乱がが表ざたになったのと比べられるほどに、左翼陣営にとっては痛手であったのだ。その時点で、まともな左翼の活動家は身を引くか、転向をして沈黙いた。そこに追い打ちをかけるかのように、今では中国や北朝鮮による核の恫喝である。
 ここまで現実が動けば、もはやお花畑でいる方がどうかしている。イデオロギーなど付け足しである。その実は国家エゴで動いているのだ、安倍元首相が、戦後レジームからの脱却を主張したのは、安全保障上の危機感を感じたからだろう。
 誰でも過ちは付きものだから、とやく批判するつもりはないが、現実を直視することで、日本をどう守り抜くかを考え抜かなければならない。相も変わらず「平和」をお題目のように唱えるマスコミは、いつの時代のことを語っているのだろう。恥を知らないから、そんな言葉を吐けるのだろう。

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