韓国の自由と民主主義を守るには、軍部の力に頼るしかないというのは、悲しい現実なのである。すでに何度かの左派政権が誕生して、ズタズタにされてしまった民主主義の根本は、もはや取り返しがつかなくなってしまっているのではないか。
尹錫悦(ユンソンニョル )大統領が3日夜に宣言した「非常戒厳」を4日未明には解除すると発表した。国会での解除決議を受けてのものといううが、もはや韓国軍も、クーデターをする力の失ってしまったのだろうか。
北朝鮮がロシアのためにウクライナに自国の軍を展開し、中国は台湾の武力解放を公然と口にしている。まさしくその最前線である韓国が、そこまでのことをせざるを得なかったのは、韓国の保守政権が危うくなっているからであり、国家としての危機意識があったからだろう。
国家の存立を維持するためには、憲法制定権力としての国家緊急権の発動が必要な場合もあるのだ。韓国はそれによって自国の赤化を阻止してきた過去がある。現段階ではどのような結果になるか分からないが、それが失敗に終わるようでは、もはや自由と民主主義国家であることはできないだろう。
北朝鮮や中国のような全体主義国家に対峙するには、それ相応の覚悟が求められるのであり、軍隊が骨抜きになってしまった韓国は、中国の属国、さらには北の影響力の拡大は避けられないだろう。そうなれば、次は我が国なのである。