今の時代は何が起きても不思議ではないようだ。クレムリンを無人機で何者かが攻撃したといわれるのも、大方の見方はロシアの自作自演である。
ロシア大統領府は、プーチンを狙ったテロ行為とウクライナを批判しているが、ウクライナの反転攻勢が間近に迫っていることから、ロシア国民の危機感を煽ろうとした可能性が高い。
プーチンは何をしでかすか分からない人間である。ウクライナに侵攻する以前に、北海道を攻撃する計画があったというニュースも流れた。陽動作戦で一番防衛力が脆弱な北海道を占拠して、西側を混乱させる。その隙にウクライナを完全制圧するというのは、机上の戦略としては、それなりに説得力がある。
しかし、ロシアがウクライナに攻め込むこと自体も、常識では考えられないことであるから、何でもありがプーチンではないだろうか。
ロシア軍の消耗は深刻のようだ。戦死者の数は13万人を超えるとみられている。その数は日露戦争での日本軍の8万4千人、ベトナム戦争での米軍の4万7千人をはるかに上回っている。それでもプーチンは戦争を止めないのである。逆に核の使用すらもほのめかしているのだ。
プーチンの異常な行動から推察すれば、中国による台湾侵攻を催促している節すらある。アメリカは台湾までは手が回らないからであり、二正面となると力が割かれるからだ。
今我が国ができることは、日米同盟を基軸にしながら、西側との連携を強めるとともに、防衛力の増強しかない。憲法九条によっては、国民の命も暮らしも守れないからである。