石破茂が不記載議員については、比例との重複立候補を認めないという方針を決めたことで、自民党国会議員の大勢は高市早苗さんに傾いてきた。衆参で約１００人近くいる旧安倍派議員の県連は、一斉に反旗を翻して、決定に不満を示しているからだ。
これに麻生派や茂木派同調し始めたために、石破は窮地に立たされる事態となった。裏に岸田文雄がいたのだろうが、あまりにも露骨な旧安倍派潰しは、党の分裂を引き起こしかねない事態になっている。
考えてもみればいい。旧安倍派議員が４０人以上も比例復活を認められなければ、誰が当選することになるからだ。小選挙区で大負けした議員であろうとも、チャンスが回ってくるのだ。そんなことを党員が認めるわけはないだろう。
高市さん支持派の自民党員が、比例で自民党に入れなくなれば、それだけで自民党は大敗し、過半数を切ることになる。旧安倍派を切り捨てなければ入る票が、全く入らなくなるからだ。
石破が愚かであったのか、裏にいる岸田が陰湿なのかは分からないが、ここで自民党執行部は軌道修正を迫られるだろう。そうすれば、自民党は負けを少なくできる。どっちにしても、石破や岸田ラインは、確実に自民党国会議員や党員からの支持を失ってしまったのである。
