朝はコップ一杯のミルクとチーズひとかけ。小さなパン(豆から作ります)。アーシアと分け合って食べる。とてもおいしい。アーシアはよく笑うようになった。それに、絵がとっても上手だ。でも、時々、淋しそうな目で私を見る。「ユウ」。私は私を指さす。アーシアは激しく首を振る。「ユウ」。粗末な板にロウセキで描いた絵。あなたにとてもよく似ている。私はふと思う。石泥棒さん、あなたの名前は「ユウ」。前の夜、子どもが死んだ。人々は黙々と穴を掘る。土を盛り上げ、母親が一粒の種を埋める。涙はない。一粒の種が草原の草になるころ、彼らは帰ってくるだから。