つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

ノンフィクション作家・坂口拓史氏との再会

2007年03月24日 | 友人
ノンフィクション作家の坂口拓史さんと久し振りに再会しました。
坂口拓史さんは、父は歌人の坂口花山氏、母は作家の坂口禮子さんの長男であります。
母親である坂口禮子さんは3回芥川賞候補になった人です。

坂口拓史さんとは、45年前に茅ヶ崎の文化人保養所で出会ったのが始めであり、その後の青春時代も付き合いが続いていました。
幾たびか所在が分らなくなり連絡が途絶えておりましたが、今回は母上様の訃報の記事が新聞に掲載されたのを読んだことにより所在が判明して、すぐに葉書を出しました。
すると、私のケータイに電話があり、「会おうよ」ということとなり高田馬場の家に伺いました。

坂口拓史さんは、社会の裏側を鋭く取材して出版しているノンフィクション作家として活躍しております。
代表作に「万引」、「ザ・シゴキ」、「さらばサラ金の魔手」、「トリカブト事件」など多数の作品を出版しています。
最新作は、パチンコ産業30兆円に群がる魑魅魍魎「なぜ梁山泊は潰されるのか」(幻冬舎)を出版しました。
全国制覇を成し遂げた梁山泊とパチンコ業界、国家権力との熾烈極まる生き残り戦争を克明に記した渾身の一冊の本です。
私にも恵存していただきました。
本に署名をしていただき、その中に「酔 知粋」(酔いは粋を知ることなり)と記載されておりました。

坂口拓史さんは、昔のことを鮮明に記憶しております。
画家の阪口茂雄さんご一家との交流のこと、吉田広告社のアドバルーンの仕事をしていたアルバイトの頃、セコムでの警備員時代、英国の歌手・トムジョーンズ日本公演の警備のこと等々。

今ではサラ金地獄で苦しんでいる人たちを救済する活動をしているようです。
今回は20年ぶりに再会しましたが、以前と同じように笑顔の中の目が優しく私を見つめていました。

(3月24日記 池内和彦)

コメント (3)
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