つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

新国劇の映画

2020年07月11日 | 芸能

                   島田正吾出演「風雲三條河原」

新文芸坐の幕末映画祭で「風雲三條河原」を鑑賞しました。
1959年(昭和34年)国際放映作品。新国劇団員総出演。当時の新国劇は100名以上の劇団員を有する最盛期であり、島田正吾、辰巳柳太郎の二大座長が奮闘しているときでした。
京都では、人斬り以蔵と恐れられた岡田以蔵の物語。岡田以蔵を島田正吾。近藤勇を辰巳柳太郎が演ずる。
勤王派に散々利用されたあげく厄介者とされ落魄の身となる岡田以蔵。金を作るために奔走し、ついには仲間を新選組に売ることになり、池田屋襲撃を描いたもの。ラストシーンでは、寺の門前で仲間であったものの遺骨に手を伸ばすが、届かずに息が途絶えて死んでいく。
以前、緒形拳さんが出演をした劇団若獅子公演「国定忠治の土蔵大捕物の場」で、子分が忠治親分の手に触れようとするが手を触れる前で終わった方がよいと演出上のことを話していたことを思い出しました。
新国劇は男の集団で殺陣の上手い劇団と評判通り、池田屋襲撃の場面や三條河原の決闘シーンでは格調高い立ち回りを見せてくれました。 
共演は、山根寿子、徳大寺伸、辰巳柳太郎、石山健二郎、秋月正夫、野村清一郎、清水彰、久松喜世子、初瀬乙羽、外崎恵美子、香川桂子。

(7月11日記)

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