ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.12.13 夫婦脳~愛の魔法

2010-12-13 21:49:33 | 読書
 黒川伊保子さんの「夫婦脳-夫心と妻心は、なぜこうも相容れないのか-」(新潮文庫)を読んだ。実に興味深い。「恋愛脳-男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか-」の続編エッセイ。
 解説で柴門ふみさんも書いておられる通り、あちこちで膝を打ちつつ、ふんふんと頷いた。
 「そのくらい察してよ」―“察し力”の女性脳と、「言ってくれなきゃわかんないよ」―“鈍感力”の男性脳、その謎が解ければ夫婦の仲も変わるはず、という帯。
 「人の脳には7年という生体サイクルがある。免疫の中枢である人間の骨髄液は7年で入れ替わる。毎日少しずつ入れ替わるのだが、まるまる入れ替わるのに7年かかる、すなわち満7年以上前の細胞は残っていないのである」には、それでは病の状況も7年で変わるのだろうか・・・、と思ってみたり。
 そして何より一人息子を実にうまく育てているなあ・・・、と日々是失敗、怒っては落ち込んで、の繰り返し、思春期男子と格闘中の私は本当に羨ましく思うほど。

 なじる母の言葉をまず受け入れ、母を気遣うことばを返す。つまり「なじる人は、傷ついている」ということを前提に次の一言を言う。「どうして、こうなのよ。」となじられれば、「あ~、忙しいハハにこんな小言言わせてごめん。ダメな息子だったね。」と。
 こんなことが何気なくできる男性に育てられたら、どんなに素敵だろう。いや、これは男女を問わず、だ。こんなに懐深く相手を思いやれる次代を担う子どもたちを育てられたら、きっと世の中もっと住みやすくなるだろうに・・・。
 うーん、私は一体どこで間違えたのだろう。

 そう、息子があれもこれもしていない、ではなくて、あれもこれもしている、と前向きに感謝の気持をもって考えよう。そして病を抱えてあれもできない、これもできない、ではなくて、病と共存しつつ、まだあれもできる、これもできる。今日はこれができた、あれができた、と思うのと同じように。
 積み重ねていけば、きっと明日は明るく開けるだろうから・・・。“言うは易し、行うは難し”かもしれないけれど。せめて、いつも脳に意識させておくだけでも・・・。
 とは言ったものの、テーブルの上に置かれた赤点の数学のテストを見ると、さすがに「零点ではないし、これもできている、これもできている」とは言えない私はまだまだ修行が足りないのだろうか。

 さて、好きに遊んで土日を過ごして、月曜日にどうも調子が悪い・・・では「ふざけるな!」と怒られても仕方ないのだろうけれど、急激な冷え込み、その上雨降り。頭が重くて目の疲れが酷い。白血球が下がってだるいのかもしれない。それでも今週は待ち遠しかった休薬の週だ。なんとか乗り切っていかなくては・・・。
 ふと机の上のカレンダーを見ると、今年も出勤するのは残すところあと10日もないのだから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする