ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.8.30 「○○」元気で留守がいい!

2011-08-30 20:34:30 | 日記
 ○○に入る言葉は「女房」だったり「亭主」だったりするけれど、我が家の場合は「息子」もぴったり納まる。
 待ちわびていた今日。ようやく学校が始まった。

 昨日、息子は、日中は映画を見に行ったり、と相変わらずまったり過ごし、夜遅くなってから待ったなしでとりかかった部誌の原稿が完成したのは、日付が変わってからのようだった。とりあえず他の宿題もなんとか提出出来た・・・と思う。出来具合は不明だが。

 そんなわけで私はとても久々にお弁当を作り、息子は一番最初に家を出てくれた。
 たまたま今日は夫が出張で、いつもより家を出るのが遅かったので、普段のペースで小一時間、一人の時間を愉しめたというわけではない。それでも2人が出かけた後、誰もいない家に鍵をかけて自分のペースで出かける、という一連の仕草を久しぶりに堪能した。私は、このペースがお気に入りなのだ。

 そんな息子がやっつけ仕事よろしく昨朝30分で一気に書いた(宿題は終わった、と言っていたのに昨日の朝、実はこれがあった、と白状したのだ。)ホームステイの感想文を、本人の了承を得て、以下に載せる。

「国を越えて」
 僕は今回のホームステイは正直、乗り気でなかった。慣れない場所で慣れない人達と慣れない言語で会話をする、だなんて考えただけでも不安になってしまう。実際、親に「行け」と言われて渋々行くことになったのである。
 10時間を超える飛行機の旅から解放され○○国際空港から○○に向かって、予め知らされていたホストファミリーの家へ行った。その日は長旅を終えた影響もあり、すぐに寝たのだ。
 翌朝、一緒に行った友人の声で目が覚めた。部屋の床が水浸しになっていたのだ。どうやら、その家にはプールがあり、それに水を夜通し入れておいたところ、溢れ出し地面に浸透し、僕たちの地下の部屋から出てきたのだそうだ。早速、その日のうちに学校で先生からの話があり、ホストファミリーが変わってしまったのだ。
 さて、新しいホストファミリーは突然やって来た僕たちに嫌な顔一つせずに面倒を見てくれた。いつも気さくに分かり易い英語で話しかけてくれたのだ。気が付くと自然と「もっとここにいたい」という気持ちが生じていた。行くのを拒んでいた自分が帰りたくない、と思っているなんて。
 景色は綺麗で緑が多くて人々が優しい、そんなカナダが好きになっていた。今思ってみるとホームステイは自分の人生の中でかなりプラスになったのではないか。
 叶うならもう一度カナダに行ってみたいし、その時は今回よりも多くのことを様々な人たちと話せるといい。
 そして何より参加させてくれた両親には感謝したい。

 何のことはない文章だけれど、ラスト一行の両親に感謝、という言葉に救われた。
 来年の夏は、お友達とのペア宿泊でなくシングル宿泊をリクエストするくらいの積極性を持って是非、参加してほしいものである。なんたって「息子元気で留守がいい!」のだから。

 蛇足ながら、夫に言わせれば、最近、私が患者会の集まりや合唱練習等で土日にお出かけして家にいないのにもこの言葉があてはまるそうだ。息子にとっても、母がベッタリ家に居て、あれこれ小言を言われるよりも精神衛生上良いのだろうし、夫も好きな音楽をヘッドフォンでなく、遠慮なく大きく響かせて聴きたいのかもしれない。(近所迷惑かどうかは別として。ちなみに、夫はジャズが大好きで、ジャズ喫茶の“おやじ”になり損ねた人である。)

 ようやく、お腹の調子が元通り快調になった。明日は夜からでなく、昼からちゃんとマグラックスを飲めば、前回のように延々と薬に頼ることもないかな、と反省する。
 今日は3月末に異動した方がわざわざこちらを訪ねて下さって、久々に学内のレストランでランチとテンポの良いお喋りを楽しんだ。今日しっかり食べておかないと、また明日からは・・・、という食いしん坊の私である。

 最近また、瞼の爛れが目立ってきた。赤くポツポツして化粧品類も滲みる。節電中の暗い事務室で一日パソコンに向かっているととても目が疲れる。涙が途切れることなく出てしまうので、無意識に手やハンカチで触るのが良くないのだろう。

 明日はお天気が崩れるようだけれど、気持ちを奮い立たせて、さあ、通院日!である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする