ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.8.21 肌寒さの中で・・・プチ虹のサロン暑気払い

2011-08-21 20:16:46 | 日記
 朝からあいにくの雨降り。昨夜も涼しさの中、たっぷり眠って体力チャージをした。
 息子のお土産のネックレスを着けて、息子から預かったお土産を携えてうきうきと出かけた。

 プチ虹のサロンの定例会、猛暑の時に予約したので、暑気払いに相応しく体にやさしい和食を個室でゆっくり・・・ということだったのだが、予想に反して、暑気払いどころかなんだか肌寒いほどの気候となった。
  
 待ち合わせの時間10分前にお店に着くと、既にSさんとKさんが到着済み。オープンと同時に個室に案内され、もう一人のSさんも、ちょっと遅れてTさんも登場。久しぶりの5人全員集合とあいなった。

 Kさんの“初発から10年経過、おめでとう!”と、Sさんの“新居完成おめでとう!”の乾杯をして、早速ランチとおしゃべり開始。夏休みの旅行に出かけたメンバーからは嬉しいお土産も頂き、テーブルの上が華やぐ。
 このお店で開催するのは新年会、花見会に続いて、今回で3回目。掘りごたつ式なので、足が楽ちんで、外の庭園が大きなガラスに望め、本当に静か。四季折々、次回は紅葉の頃にまたここで開催しましょう、となった。

 いつものとおり、気づけばあっという間に4時間近くが過ぎ、次回の日程を決めてお店を後にする。
 ぶらぶらと最寄駅まで歩いたが、いったん小やみになっていた雨がまた降り出していた。
 Tさんはひとり反対方向の電車に乗り、あとの4人は同方向へ。途中Sさんが降り、もう一人のSさんと私が降り、Kさんとお別れした。

 帰りはターミナル駅で買い物をし、昨日よりも1台早い急行に乗れた。土、日連続で都心に出るのも久しぶり。帰宅すると夫が夕食当番をしてくれていた。感謝だ。
 それにしても涼しいと良く眠れ、良く食べられる。今日もメンバーと話したけれど、やっぱり良く眠り、良く食べることは生きていくうえでの基本なのだと思う。

 今日Sさんから頂いたカードに書かれた“あいだみつをさん”の言葉。

 しあわせは
 いつも
 じぶんの
 こころが
 きめる

 本当にそうだ、と思う。病は得ても、今、私は家族と友人、知人たちに囲まれて支えられて、間違いなく幸せだ。

 今日は百田尚樹さんの「風の中のマリア」(講談社文庫)を読んだ。
 「命はたった三十日。闘うことに迷っている暇なんてない。私たちはただ務めを果たすだけ。ある日、突然やってくる終わりの日まで。」と帯にあった。最初、何の話だかわからずに手に取ったのだが、いきなり惹き込まれた。文句なく面白く、昆虫好きだった息子に「ぜひ読むように」と渡してしまった。
 「オオスズメバチの帝国で、挽夏、隆盛を極めた帝国に生まれた戦士、マリア。幼い妹たちと「偉大なる母」のため、恋もせず、子も産まず、命を燃やして戦い続ける。ある日であったオスバチから告げられた自らの宿命。永遠に続くと思われた帝国に影が射し始める。」とあった。
 解説を養老孟司さんが書いておられるが、「実に稀有な面白さを持った不思議な小説、きわめて学術的に描かれていながら、同時に冒険小説のように力強く感動的なドラマがある。ハチの本なんて読んだって、しょうがないよ。そう言わずに、小説として面白いから、読んでみたらいかが。ひとりでにハチが代表している社会性昆虫の生活が理解できてくるはずである。」そのとおりである。
 私は虫が好き、というわけではないけれど。本当に世界が広がった気分だ。
コメント (2)
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