ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.8.15 旅行2日目・・・鬼門除札と森の中のプール

2011-08-15 07:15:06 | 
 昨日は一人で早朝露天風呂を楽しんだ後、部屋に戻ると夫もすっかり目覚めていた。7時半からの朝食を7時からと勘違いして部屋を出てしまうほどの空腹。
 当初は11時に出発する予定が、パッパと片付いてしまい、一番に出発するシャトルバスで山を下りた。寝坊助の息子と一緒だと、最初に立てた予定より早く進むことは決してないが、夫と2人だと何をするにもとんとん拍子で本当にストレスフリーだ。

 9時半には早くも東照宮近くのホテルに到着してしまい、チェックインの登録だけ済ませ荷物を預けた。さすがに市内は、今日の最高気温31度、最低気温22度ということで湖畔に比べてかなり蒸し暑い。
 ホテルの前の急な坂道を降り、神橋で記念撮影の後、参道を登ってまずは日光山輪王寺へ。1年に2回、ゴールデンウィークとお盆の3日間だけは各所で説明がつきます、ということで個人客も集められて要所々々で丁寧なガイド付き。だが、ガイドとセットなのがお守りやらお札等の販売。千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音の三仏堂は折しも平成の大改修中。完成は10年後だという。うーん、生きているかな、と弱気になる。確かに2分の1国庫補助だというから、自力で稼がないと大変なのだろうとは思うけれど、やれ数珠だ、やれお札だ、とちょっとうんざりするほど。
 結局、我が家では今年は3人とも星回りが悪いとのことで鬼門除札を頂き、ご住職に拝んで頂いた。守られますように、というお言葉を信じたい。

 蒸し暑く、ちょっと坂道を歩くだけでぐったり。階段の上り下りは実に消耗する。高齢の方たちがきちんと歩いているのに、我ながらだらしないなあ、と情けなく思う。
 ふらふらと冷房の効いた喫茶店で小休止。その後、東照宮へ。東照宮を訪れたのはこれまで3度とも6月だったから、毎回雨に濡れてしっとりした姿ばかり見てきた。真夏の今日はちょっと乾いた感じで逆に新鮮だった。五重塔、三猿、陽明門、鳴龍と一通り参拝して、息子の身体健全お守りを頂き、眠り猫や奥社はパス。二荒山神社も軽くスルーして、140段の階段を昇らなければいけない大猷院もパス。西参道から降りて、軽くお昼を済ませ、だらだらと坂道を下り、由緒正しそうな和菓子屋さんを覗いたりしながら駅まで散歩。
 
 昨日と同じ時間のシャトルバスでホテルへ引き返す。すっかり運転手さんと顔見知りになった。チェックインまでまだ時間があったので、ラウンジでお茶をして時間調整。その間ににわか雨が降った。
 同じ部屋を探すのは難しいというほど客室の造りが異なるというこのホテル。3つの建物が登録有形文化財だそうだ。私たちの部屋は本館の3階で、新館と中庭、東照宮を抱く山々を臨むとてもいいロケーションで、夫も私も大満足。

 ちょうど夏季限定で温水プールがオープンしており、夫と2人、物見遊山で出かけたところ、ほぼ貸切状態。監視員の若い男性がひとり手持無沙汰にぽつねんと番をしていた。いつか行ったバリ島のウブドと似ている森の中のプールで、隣には冬季にスケートリンクとなる水溜り。プールに面した建物では、130余年の歴史を持つここのホテルの蔵出し写真展も開催しており、明治、大正へのタイムスリップを楽しんだ。
 プールで軽く泳いで、日中かいた汗を流し、部屋に戻って入浴。すっかりさっぱりして、メインダイニングルームでの夕食前に遅い午睡をとった。

 贅沢な話ではあるが、普段の粗食を思えば、2日続けてのフレンチフルコースはやはり胃にかなり重たい。今朝は朝食に和食をリクエストし、昼も夜も軽く済ませたいと思う。それにしてもモリモリと食べられるのは本当に健康な証拠だ。途中で息切れすることなく残さずきちんと食事をするのはとても体力が要ることだ、とつくづく実感する。

 今日はチェックアウト後、JRで近くの大きな街まで移動して駅前に宿泊する。夫が企画した今回の旅のメインである、母校散策が控えている。
 終戦から66年目の日、今日も暑くなりそうである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする