ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2011.8.8 秋とは名ばかり・・・立秋の日に想うこと

2011-08-08 21:24:49 | 日記
 今日は立秋。暑中見舞いから残暑見舞いに切り替えなければならない日だ。
 週末からまた暑さがぶり返し、ゲリラ雷雨等もあって、何やら熱帯のような気候だ。本当に秋とは名ばかり、昼休みに外に出たら、湯気でも出そうなきつい日差しだった。あと1ケ月半は残暑が続くのを覚悟しなければならないだろう。
 早すぎた梅雨明けの後の驚異的な猛暑が過ぎたと思ったら、戻り梅雨のような涼しめの凌ぎやすい日が続いた。だからか、よけい暑さが身に沁みる。それでも薬が抜けてきた週の前半は総じて体調は良く、食欲もあり、睡眠もバッチリで見た目はすっかり元気である。

 息子が不在の2週間。早くも今日で6日目になった。あれもしようこれもしよう・・・と、いろいろと欲張って予定を入れ、気付いてみたら超過密なスケジュールになっている。今週は水曜日の通院日以外フルに働き、土曜から夫と旅行に出る。火曜日に帰宅して、翌水曜日は休薬日なので、息子を迎えに空港まで出向く。木曜日、息子は時差ぼけのための休息日に充てるけれど、私は普通通り出勤。そして翌日の金曜日、夕方に親子揃って担任との面談に行く予定。学業不振と生活態度についての相談である。できればホームステイ出発前に、と考えていたのだが、本人が肝心の成績結果表をなかなか出さなかった(出せなかった?)こともあり、担任との連絡が遅れて日程調整が叶わなかった。

 さらに土曜、日曜には私の私的会合(!)である3カ月に一度の「つぼみの会」と「プチ虹のサロン」の月例会がそれぞれ控えている。

 足を踏み入れようとするたびに、そのカオスのような状況を目のあたりにすると、気持ちは萎え、頭を垂れてドアを閉め、踵を返して戻ってきてしまう息子の部屋。「どげんかせんといかん!」と、不在中の2週間に大々的に大掃除を考えていたはずなのだが。結局、寝具類を洗濯した以外何も手つかずのままで息子が帰国するかと思うと、我が身の計画力と実行力のなさに、自業自得とは言え、深い溜息が漏れる。

 2週間という短い間ではあっても、期せずして引っ越し(?)まで経験して2軒ものよそのお宅にお世話になったことで、少しは自分の身の回りのことに今までより注意が払えるようになって帰ってきてくれるのだろうか。

 さて、今日は昼過ぎに、通院点滴中のプチ虹のサロンのKさんからメールがあった。ちょうど10年前の今日、いろいろな思いを胸に、手術されたという。既にハーセプチンを7年間投与されている大先輩である。昨日は息子さんがなかなか予約のとれないお店で、お祝いの席をセッティングしてくれたそうだ。お皿には「10周年おめでとう」と。こちらまでじんわり胸が温まり、涙線が故障してしまった。本当にあれもこれもいろいろあっての、家族一同の心からの「おめでとう」だったのだろう、と。

 先日参加したフォーラムの事前アンケートの記述に目を通しながら、つくづく乳がんは十人十色、各々の患者に各々の物語や歴史があることに今更のように気づかされる。

 私は患者歴6年半。もはや若葉マークの初心者ではないだろうけれど、ベテランでも、もみじマークでもない中堅どころといったところか。これから10年、15年を目指して、細く長く、けれどしぶとく、これからの人生を愉しみたい、と心から思う。
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